グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

フデリンドウにビックリ!

2015年04月19日 | 火山・ジオパーク
昨日、プレゼン資料の素材集めに、嶋田と三原山を歩いて来ました。


「毎日どんどん緑が濃くなるね~」と口々に言い合い、新緑に見とれながらの歩き始めでした。


28年前に三原山の山肌を流れ下った溶岩の周辺も緑!

昨日も溶岩に、登ってみました。

嶋田が溶岩を持ち上げて観察しています。

溶岩の下には、たくさんの蟻が歩いていました。

そして驚いたことに多くの蟻が、溶岩に空いた小さな穴に出たり入ったりしていました。

穴を巣として利用しているようでした。蟻の強靱な顎なら穴を広げて巣にすることもできそうだし、溶岩なら丈夫な住まいになりそうですが、そういうことってあるのでしょうか?

ところで、いつも見慣れている風景の中に、突然、今まで見えていなかったものが見えることがあります。昨日もこの風景の中に・・・

『ウツボ』を見つけました!

「左側の溶岩流、ウツボに見えませんか?」などと話していたら・・・

「あ~!人間がウツボに飲み込まれる~!!」

・・・と2人で盛り上がりました(笑)

火口からあふれ出た溶岩に乗って、ドンブラコと流されてきた大きな岩の前で、
「ずいぶん、崩れたなぁ~」と嶋田。

彼女がボランティアガイドを始めた10数年前は、こんなに中身が見える状態ではなかったそう。そうか・・・しょっちゅう見ていると変化に気がつかないけれど、定期的に写真を撮っておいた方が良いかもですね。

ところでこの日、特に目立ったのがフデリンドウでした。

あちこちに、美しい花をつけていました。

数年前まで火口一周コースで見ることがなかったフデリンドウ。2~3年前からポツポツ見かけるようになっていましたが、今年は爆発的に増えたような気がします。

こんな密集地帯もありました!

いったい何が起こったのでしょう?

フデリンドウの種子は雨の日に水に運ばれて増えると言われています。
雨が多くて、たくさん種子が運ばれたのでしょうか?それとも、土壌の栄養がフデリンドウが生きやすい状態にまで回復してきたという事なのでしょうか?

「種子が水で運ばれたって感じがするよね。」と嶋田が言いました。

この写真では高低差がわかりませんが、現場で見ると確かにそんな気もしてきます。雨の日にカップ型の実からあふれ、水で運ばれていく小さな種子を想像するのは、かなり楽しかったです。

裏砂漠では、ハチジョウイタドリが黒い砂漠地帯に小山を作っていますが・・・

これは、周囲よりもずっと高く盛り上がり、緑と赤の葉が彩りを添えていました。

「なんでここだけ高いんだろう?」と思ったら、白い石がしっかり土台を作っていました。

噴火で空から降ってきた石のおかげで、イタドリは風に飛ばされずに、安定して大きくなることができたようです。

ところで昨日も、もちろん裏砂漠で休憩しました。
お茶タイムにはこれ。

溶岩クッキーを袋から出して、久しぶりに・・・

ダイナミックに(?)置いてみました。

では最後に、これまた久しぶりのクイズです。
この中に、本物のクッキーは何個あるでしょう~?

正解は・・・次回のブログで!(笑)


コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
あれ? (しま)
2015-04-21 00:07:29
写真だと隠れていますね。
現物見ているのに!これ他の人なら分からないかも!
数の投稿して貰ったら良かったのに。
正解 (カナ)
2015-04-21 09:21:35
自分でも正解わからなくなったりして。笑

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