グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

久しぶりの崩壊斜面モニタリング調査

2015年10月15日 | 火山・ジオパーク
2年前の大雨で崩れた山の斜面のモニタリング調査の案内があったので、午前中だけ参加しました。

山頂口に集合したのは東京農工大学の石川芳治先生、自然愛好会のO氏、環境省のH氏、ジオパーク推進委員など、計7名。

このところタイミングが合わずに、参加できなかったモニタリング調査…

前回、私が参加したのは4月19日でした。
その時見た風景が、この写真なのですが…


約5カ月後の今日、同じ場所に立ったときの風景はコレでした。

たった5カ月で…
植物の生命力って本当にスゴイです。

調査開始後すぐに、それぞれが仕事を始めました。

斜面に座ってパソコンを開き、なにやらデータを入力しているもよう。←最近参加していないのでよくかわからない(^_^;

もちろん、何をしているのか聞いてみました。

「様々な観測機器が設置されているので、これから雨量、気温、地中温度、湿度、風速、風向などのデータを入力する」とのこと。

そう言われて見ると…

確かに色々な機械が設置されています。

さて、私は植物の状態を調べる仕事を手伝いました。


観測場所を、ヒモで10区画に区切り…


1区画ずつ、見ていきます。

新たに出てきた植物、無くなった植物、草丈、樹高などを計り…

以前のデータを書いた紙に、今日の情報を記入。

(オオバ?)ヤシャブシ、(エノシマ?)キブシ、アカメガシワなどの樹木が、前回より成長していました。

同時に写真も撮影します。

なんの変哲もない木の棒が“自撮り棒”に変身?(次回もっとよく見せてもらわなければ…)

そんなに広い範囲ではありませんが、密集して生えている植物を調べていくと、結構時間がかかります。

結局1時間で1箇所しか終わりませんでした。

ふう…

ちょっと一息。

今日の調査結果です。

え?
なんだかわからない?

私も時間が経つと自分で書いた文字が読めなくなりそうだったので、早々に環境省のH氏に申し送りました(笑)。

私は正午で帰りましたが、作業は夕方まで続き、観測機器の修理や流出土砂の採取などが行われたようです。

ところでこの調査が始まった時の目的は「住民皆で植生回復の様子を見守る」という事でしたが、途中で安全性が問題になり、現在一般参加がストップしています。

「できる限りの安全策を施した状態で、みんなで見守れる体制を作ろう」という話になり、推進委員会のメンバーが今日のような作業の傍らで、少しずつ階段の整備などを続けていたそうです。

確かに、手作り階段が4月よりも増えていました。

超多忙な日常業務の中で、コツコツ調査と作業を続けて来たこと…素晴らしいです!

「みんなで見守れる」状態になるにはまだ時間がかかるようですが、少しずつ前進中です。

(カナ)
コメント
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