グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

最初は富士山から

2013年08月25日 | ツアー
昨日は三原山半日ツアーの3名のお客様を、元町港付近にピックアップに行きました。

海の向こうの富士山に目を向けると、い~い具合に雲がかかっていました。
こんな感じです。

「山からも富士山は見えますが、雲の形は変わっちゃいますよね。」
ということで、海岸に車を止めて富士山を撮影することに…。

この場所から後ろを振り向くと、大島の火山が見えます。
富士山と同じように粘りのない溶岩を噴き出す山なのに、ずいぶん形が違います。

その理由は、噴火で山のてっぺん3分の1ぐらいが吹き飛んでしまったから。

未来の噴火で大島が吹き出した溶岩を積み重ねて、富士山のような形になる日が来るのでしょうか?
その時、富士山はどんな形になっているのでしょう?

…と、まあこんなふうに2つの火山の比較から、昨日のツアーは始まりました。
さらに場所を変え…

「この位置からだと、奇麗に撮れますよ。」とお客様。

ホントだ~!

砕ける波が良い感じです!!

しかしこのままでは、山のツアーが始まらない(笑)
で、「雲の形が素敵な富士山」に別れを告げ、三原山に向かいました。

山は今,ハチジョウイタドリの花が見事です。

咲きっぷりにホレボレします。

そして昨日も、お客様が色々なものを見つけてくれました。

お客様の発見・その1
「影絵の犬」

写真の中から、手の形と同じ溶岩を見つけてください~。

お客様の発見・その2
「役に立つ溶岩」

この写真から、どう役に立つか想像してみてください。

回答。

ちょっと狭いようでした。(笑)

お客様の発見・その3
「靴と同じ色の溶岩。」

お客様に指摘されるまで、気づきませんでした!

昨日の発見チャンピオン(?)の女性です。

数々の発見、ありがとうございました!

ところで帰路に植物の生い茂る道を歩いていたら、黒く熟したハナイカダの実を見つけました。

もう実が落ちてしまったと思っていたのに、こんなに残っていたのですね。
しかも熟してシワシワになっている実もたくさんあります。

中にはタネが見えているものも…。

こんな状態になるまで鳥に食べられないなんて、よほどマズいのでしょうか?

不思議に思って調べてみたら「甘くて食べられる」と書いてありました。
??…今年の猛暑で鳥も食欲不振だとか?

こんど鳥の代わりに食べてみることにします。

その他、昨日のツアーで「!」と思ったもの2つ。

アカスジカメムシの5齢幼虫との出会い。

複雑なデザインが素敵です!

オオシマハイネズの茎から伸びた小さな根。

2時間ツアー延長したお客様が、海岸で見つけてくれました。
私は今まで、大元の根から茎だけが伸びていると思っていたのですが、こんな赤い小さな根を生やしていたとは!

「根元から先端まで養分を送るの大変ですからね。」と、鋭い観察眼のお客様。

スゴイ~。

ということは、元町溶岩流上にはい出ている植物達も、途中で根をはやしているのかもしれません。

こんど時間ができたら、調べに行ってきます。
(いつ?)

(カナ)

















コメント (2)
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