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グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

お気に入りのコース

2018年01月12日 | キノコ・菌・微生物
最近所用で本土に出る&金or土曜日に帰ってくる機会が増えたのですが、
帰りは国立科学博物館で時間を過ごし(金土は20時まで)、
大型船で帰ってくるというコースがお気に入りです。

最近始まった「地衣類」の企画展

「コケ」と名前がついてるけど、担子菌類(いわゆるキノコを含む)だったり、地衣類だったりするよー
という説明の中で、以前ウチの庭に出現したキノコさんが何者か判明しました!





ピンと甘くてすいません…でもこれは…確実でしょう!嬉しいです。

今のところ、私が知ってる大島に存在する地衣類は、
ウメノキゴケ(道路沿いの木の表面にもよくついてる)と、
山頂付近のスコリア溶岩にびっしりついてる事の多いもの
(私はヤマトキゴケと確信していますが、詳しい方に伺いたいです)の2種類だけ。
わかってないだけで、他にもたぶんいるのでしょう。

そして紫外線に当てると光る地衣類もいるそうです!!!


ほんとにびっくりしました。
地衣類奥深し。大島にもいるのかなぁ・・・
ちょうど蛍光性の鉱物をある人からいただいたので、紫外線ライトを購入したところでした。
これは呼ばれている気がします(笑)ライト片手に探してみよう!(無謀?!)


南方熊楠展もやっていました。
熊楠さんは菌類も民俗学も幅広く研究した人、という漠然としてイメージでしたが、
功績の中で特筆すべきなのは変形菌(粘菌の一種)の研究だそうです。

常設展示で見れる変形菌↓


美しい!

ちょっと興味をもって、かはくミュージアムでこんな本を買いました。
世界は変形菌でいっぱいだ

16歳にして研究歴10年の増井真那先生。
彼のピュアな変形菌愛と自然な語り口、わかりやすい説明に、帰りの船の中で夢中になって読みました。
まったく知らなかった私でも少し理解してそして好きになっている。
良質な入門書だと思います。そして自然・研究に対する姿勢に、頭が下がります。
おすすめ。

大島にもいるといいな…と思いながらグローバルの過去ブログをサーチしたら…出てきました!やった~!!!
専門家の方がいらして発見したことがあるそうです。
下を見て歩いたら…

ツノホコリ


変形菌は、アメーバ状細胞→変形体→子実体→胞子↩というライフサイクルをグルグルし、
その度ごとに形を全く変えて生き続ける生き物で、
変形体から子実体に変化するのはたったの2時間かそこらだそうです!
そして変形体は、単細胞生物で、手のひらほどに大きくても一つの細胞なのだそう。
(4つのライフサイクルの中では一番)見つけやすい変形体のシーズンは6月という事でまだですが、今から楽しみです。
あ、大島の樹海のような自然でなくても、変形菌の目👀を養えば、都市の中でも見つかるそうですよ。

ほんとうは「かはく」の中には大島なトピックが沢山ひそんでいます、
という話もしたかったのだけど、大島にも変形菌がいる!で自分の中で盛り上がりすぎてしまったので、また今度。(あい)
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キノコ採りへ

2017年10月27日 | キノコ・菌・微生物
ブログでキノコキノコ言っていたら
キノコの妖精が魔法をかけてくれたのか、
企画していた伊豆旅行の前日のタイミングで友人がキノコ採りに誘ってくれたので、
一日計画を伸ばして、人生初!行ってきました。

富士の樹海と聞いていたので、かなりドキドキしていたのですが、
奥地には入らず、道の脇から失礼します。(電波も入ってます。)
な感じでした。

こんな看板が立っています。
どうやらキノコ採りのメッカのようです。


キノコ!
と思ったらムベ(アケビの仲間だそうです)


今度こそキノコ!!
と思ったら、紅葉したハッパ。


いつもは山ほどいるそうなのですが、ぜーんぜんありません。
友人あせる。

でも私は富士山の噴火で飛んできたであろうスコリアの黒さ、
分厚さに感動しながら、ざくざくとした足の感覚を味わえて大満足!


おむすび石も見つけました


大島にもいるヤマボウシの実がいっぱい落ちていたり


どんぐりもいっぱい!すっかり秋の山散策を楽しみました。

キノコ見つけた!
けどこれは非食用。ウチワタケ
(やっぱり自信ない^_^;サルノコシカケ科の図鑑がほしい!)



木の上にあるのは、すべてくっついてました!
枯葉ではなくウチワタケ?の老菌!

見事な擬態!擬態する理由があるのでしょうか。

そうこうしているうちに5合目まで来てしまいました。
ここまでボウズだったのですが、
うわさに聞いていたキノコ博士に伺って、木の根元を見ると、、、
いました!


ちょうど届いたキノコ図鑑で検証・・・キヌメリガサだ!(確信アリ)

ビンゴ!だそう(^▽^)/

ありがとうございます、いただきます。

普段はあまり採取に積極的ではない私ですが、
荒らさないように持続可能性に配慮しながら、天然の恵みを戴く関係性を学ぶのも大事なこと
と最近は感じています。
ということで戴いてきました。
人間が入ることで靴の裏に菌がついて生息域が拡大できる!
とか、役にもたっていたら嬉しいのだけど。

帰りに友人が執念でみつけたチャナメツムタケも併せて
収穫はこんなでした。

かごにスギの葉などをいれてその中に入れると傷みにくいそう。

帰ってきてから鍋をしました。(上方に映ってるのは買ってきたシイタケ^_^;)
おいしかった~!ありがたい!!


それにしても収穫の少なかった原因を検証すると、
10月に長雨が続きすぎたことが大きいようです。
湿度が好きなキノコさんですが、多ければいいというものでもないそうで。
日照量がここまで少なかったり、日によって気温がちがいすぎる最近に
キノコも混乱しているのでしょうか。

それに加えて台風で葉がたくさん落ちてしまい、
葉に埋もれてしまったものもあるようです。

来年はみんな元気に豊かに育ち、
恵みのおすそ分けを豊かにもらえますように!(あい)
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またまたキノコ

2017年10月20日 | キノコ・菌・微生物
先週から始めたキノコ修業(超初級)。
のこのこキノコ

冒頭で、「カワラタケ、ウチワタケ、カイガラタケ、ここら辺の見分け方は相当難しいようです」

と書きましたが、調べるうちに識別は簡単な事がわかってきました。

カイガラタケの特徴は、表面が細かく短い起毛で覆われていて、ベルベットのような質感。
+裏側が粗めのヒダになっている、とのこと。

カワラタケは、黒が一般的だけれども茶色いものもある。
しかし質感が硬いとのこと。ということで違います。
がん抑制作用のある漢方としてもちょこっと有名なようですね。

ウチワタケは茶色が多く、さらに質感がベルベット!ですが、
裏側が微細な管孔、つまり穴がいっぱい空いている。

…先週は裏を見そびれました。のでこの写真だけではこの個体がそうかわかりません。

が、確実に茶色くベルベットでそして裏が細かい孔状のキノコは確認しているので、
ウチワタケは大島にあちこちいる、と自分の中では言い切れます。
今度証拠写真をとりに行かなくては!

そういえば先日の西谷のブログで、キノコの表面の水が「分解水」という事を知りました。
溶岩の森
前にうちの庭で見つけた白くみずみずしい美人さん。

あまりに生い茂っていたので露に濡れているのだと思っていました💦
カメムシくんとキノコさんが気になるのです
草刈りをしてしまって、あれから残念ながらこの名も知らぬ美人さんは現れませんが、
代わりにこんな小さいおもしろい子が顔を出していました。

とりあえず乾燥には強そうなのでしばらく観察できそうです。


ここのところ、北海道大学の宇井先生が来てくださって新しく知れた流紋岩がなぜできる?についてや、
ジオガイドの会でキョンのことについて説明・質問会を設けて頂いた時の話や、
書きたいことは色々あるのですが、気がつけばキノコの話ばっかり🍄
ま、季節という事で。


ところで、九州南部の霧島火山群の一つ、新燃岳の噴火活動が活発になったと、ニュースになっていますね。
大噴火の可能性もあるとか・・・。
実は今所用で本土にいるのですが、ふだん乗らない電車にのったら駅のベンチ横になつかしい壁新聞が。

火孔がきれいに映っています。思わず写真を撮りました。

来週火曜日24日は、気象庁による火山活動月イチ報告会、今回のテーマは「他地域の火山の噴火事情最前線」
なので、タイムリーに聞けるかも!なチャンスなのですが、
大型台風21号が月曜日をピークに近づいてきているとのことで!
島に帰れますように!
会が無事に開催されますように!!
そして何より何事もありませんように。無事を祈ります(あい)
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のこのこキノコ

2017年10月13日 | キノコ・菌・微生物

1日霧の三原山

この日は私も同行しました。
あいにくの天気ではありましたが、キノコさんもよく発見しました。

樹海の中で。
西谷の紹介していた白いキノコは見逃しましたが、
早速目についたのは、カイガラタケ(?)
(カワラタケ、ウチワタケ、カイガラタケ、ここら辺の見分け方は相当難しいようです)


すくっと一人立つ美人さん。
そう簡単に名前は教えてくれそうにありません、、、。


去年の10月のブログでも登場したロクショウグサレキン


あちこちの落ちた木片についていました。

樹海を抜けたら芝生の中にこんな子が❤

ベニナギナタタケ?ベニセンコウタケ??
ベニセンコウタケは赤~紫(橙色にはならない)で芝生に生えやすく、
ベニナギナタタケは橙色で褪色しやすく、林の中霧に生えやすいらしいですので、
これはベニセンコウタケと断定したい!!です。
ちなみにベニナギナタタケは食用だけど、ベニセンコウタケは毒はないけど食べるもんでもないとのこと。
私的には食べられなくてよかった!です。観賞用。

あ、ちょっと似ているものに「カエンタケ」というのもあって、それは触るだけで手がかぶれる猛毒だそうです💦
もっと大きくて、硬めの肉厚。違ってよかった!
慣れれば見分けは簡単そうです。


なんだか急にキノコの名前を言い出したと思いませんか?(自意識過剰な笑)
先々週に宣言した通り、少しだけキノコ修業を始めました。
まず手始めに大島町図書館にお世話に。
私はまず図鑑でこれかな、もしくは似てるものを見つけて、
それをベースにネットで調べていくと、より正確に理解できる気がします。


さっそく一つ、初夏に発見した謎のキノコを解決することができました。
それは、、、このお皿にのったチョコレートケーキ!

コフキサルノコシカケというそうです。
とわかってもやっぱりまだおいしそうなケーキにしか見えません。

先日スナゴケの中に生えていたこの方の名は、、、まだわかりません。


去年はスナゴケの中にこんな赤いステキな子に出会えたのですが、今年はまだ出会えてません。
あ、携帯の画面に設定したのをスクリーンショットした画像しか出てこなかった。
おかげで日付が分かりやすいです。やっぱり去年の今頃だったのね!



あとオチバタケさんにもまだ今年であえてない!
○○オチバタケさんと言えるようになりたいです。


あ、そうそう、先日の西谷のブログでも登場した緑色のカメムシさん



私も次の日に同じ場所で見つけて、気になっていました。
美しい緑一色で、ほのかな薄緑の縁取りがまた緑を浮かび上がらせているかのような。
翅の半透明な感じもたまらん繊細さ。(私の写真はひどいので載せません)

また「ポケット図鑑 日本の昆虫1400」さんにお世話になりました。
ツヤアオカメムシ、であってると思います!
名のごとく、艶やかな存在でした。(あい)
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シイの古木に灯がともる

2017年06月30日 | キノコ・菌・微生物
梅雨、ですね!

この季節はこの季節ならではの楽しみが色々ですが、
その中でも、私が今年初めて体験できたのは!
シイノトモシビタケです。

シイの古木に灯がともるようにつくキノコ。


(撮影:小林翔氏)


それはもう、幻想的な風景でした。
最初はどこにあるのかわからなかったのですが、
しばらくすると、ぼーっと見えてきて、近づいてアップで見ると、、、半透明のすじが透けてキレイ。
ぜひ本物を見てほしいものです。

一度見えると、どんどん見えてきます。
目が慣れるからなのか、ライトで照らす光を吸収してより強く光るのか、どっちなの?
と思ったけれども、聞くところによると、蛍のようにシイノトモシビタケは自ら光るのだそうです。

長くて7日の命のキノコが雨降るごとにどんどんと出てくるのだそう。
今年は縁あって実はもう三回見に行きましたが、
どのタイミングが一番出てくるのか&個体の寿命はまだ体感できません。
定点観察したいです。
そして点滅しているキノコがある!説が浮上しています。
大勢で行ったときに、ほとんどの人が観察したので、確定!とその時は思ったのですが、
でもある人に言わせると、人間の目は騙されやすいからと…これも観察を続けたいです。
大発見の可能性は、まだなくなったわけではありません!

保護のため場所は書けませんが、アソコとココが島の中では知られている観察地。
でも大島の極相林はスダジイで形成されているので、
もしかしたらスダジイの森では、アチコチで光を放ってるかもしれませんね。

スダジイはこんなに大きくなります。



先日ヨガティーチャーが来て、この大好きな木の下でヨガをインストラクトしてくれました。
薄曇りの空だったので、日差しを気にすることなく、快適にすることができました。
これもこの季節ならでは、かな。



ところで今年の梅雨は雨が少ない気がします。
去年は、庭が池のようになり、朝もやが立ち込め、
まるで上高地に来たような気分(伝わるかな…)を味わうほどだったのに。
もうちょっと恵みの雨を降らせてから終わりにしてね。
それにしても、このところニイニイゼミが毎日鳴いています。夏の予感もしてきました(あい)
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樹海一人遊び?

2016年10月28日 | キノコ・菌・微生物
昨日は気持ちのいいお天気の中、カルデラ内の樹海を一人で散策していました。
週末のツアーでは、初めて一人でここを案内するかもしれないのです。ドキドキ。
でもひとたび歩き出せば、緊張も一気に吹き飛んで、このコースの魅力を思う存分満喫しました。

一人で歩くのは、みんなと歩くのとはまた違って、あっ!と感じたところで好きなだけ立ち止まれるので、また違った楽しみがあります。



さるのこしか系2種のコラボ
写真で見ると似てるけど、触ると全然違います。


左は年輪のようなヒダがよく感じられ、


右はベルベットのような滑らかで高級感のある肌触り。

名前はまだわかりません。




しばらく歩くといきなり目に青が飛び込んできました!

森の中で青、はとても目立ちます。

ここにも。

木くずまで真っ青!!はっとするほど美しいです。
聞けばロクショウグサレキンと言うキノコの菌糸が木片に回っている状態だそう。
漢字で書くと、緑青腐れ菌。たしかに。
ちなみに~~ダケを構成する菌、とかじゃなくて、ロクショウグザレキン、でキノコの名前。
そりゃ菌だけど、そんな名前のキノコもあるのね。
あとどのくらいででてくるかな?楽しみに観察を続けようと思います。


(樹海の中の別の場所で以前撮った写真)



ふとみると木の幹にそこだけ光があたって、そこだけ芽を出したばかりの一群が。
オレンジと緑に光ってそれはそれはきれい。





樹海を抜けたらツマグロヒョウモンチョウがお出迎えしてくれました。

魅力が伝わる写真が撮れるようになりたい(^^ゞ


名の通り、豹のような文様をしています。
以前、幼虫さんが庭にいて、あまりのカッコよさにウチにお出迎え。
蛹になったらそのフォルムもカッコ良くて、
すっかり見とれているうちにあっという間に蝶に変容を遂げて、空に還っていった思い出の蝶。
蝶の姿を自然の中で見たことはなかったので、なんだか再会したような気持ちになりました。
お願い、翼を広げて、とお願いしたら、広げてくれて、


あ、行っちゃう!と思ったら、私の方にやってきてほんの一瞬カメラにとまって、
とんでもない至近距離で一瞬目が合ったのち、飛び去って行きました。
私、ぽかーん。ハートを盗まれました、、、♡


樹海一人遊び、と思って行ったけれど、
森の生き物たちが、仲間に入れてくれて一緒に遊んでくれたような、そんな日でした。 (あい)
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きのこ修行・1

2016年09月22日 | キノコ・菌・微生物
一昨日のブログの最後に載せた4人の若者とは、濃霧の裏砂漠近くで出会いました。

道がわからないように見えたので声をかけたら「裏砂漠に行きたい」とのこと。
それで裏砂漠の場所と、帰り方を伝えました。

その後も所々で出会いましたが、若者達は道を外れて森の中に入ったり、屈んで何かを観察したりと、何やら普通の観光ではない感じ…。

「調査ですか?」と声をかけたら「いえ、僕たち大学で森の勉強をしているんです」とのこと。

彼らが熱心に観察していたのは、こんな物体でした。

…赤い紐??
いえ、実はこれは「きのこ」なのだそうです。

「“カニノツメ”というキノコだと思います」by大学生。
(今日図鑑で調べたら“サンコタケ”かも?という疑問も…)

彼らは、カワイイピンク色のきのこも発見して「今日はついているなぁ」と嬉しそうでした。

カニノツメ(またはサンコタケ)などという変テコなきのことの出会いもさることながら、小さなきのこを楽しそうに見つめる大学生達との出会いが、ツアーの後半を盛り上げてくれました(^_^)

次の日…来週のツアー下見で、またまた山へ行きました。

雨降りの山には、きのこがニョキニョキ生えていました。

雨で生き生きしているスナゴケと真っ赤なきのこ。
超カワイイです(^▽^)

でもキノコって裏側の形状を調べないと、名前がわからないのですよね。
「ちょっと観察してみよう」…と思って、きのこをめくったら…

あ〜!!折れちゃった!
きのこさん、ごめんなさい(T-T)(T-T)

ところで、これは…コベニヤマタケ?←自信なし(^_^;

この日は同行していた仲間が、これまたカワイイきのこを見つけてくれました。

水滴が可愛さを倍増させています!(^_^)

裏はこんな感じ。

フツーのヒダとちょっと違う…まるで傘の骨みたいです。
(ハナオチバダケ…に似ているけれど、ヒダの数が少ない…)

考えてみれば、今はきのこシーズン!
調べても良くわからなくて、いつも途中で投げ出していたきのこですが…

「憶えるなら、実物がある今しかない!」
…と、突然スイッチが入り、昨日も山へ行って来ました(笑)

地面に敷かれた木材のチップからはUFOのようなきのこが伸びていました。


団体です(^_^)


前の日に見た、ちょっとボロボロだったのと同じかな?


前の日のは、裏はしっかりヒダでした。


樹海の中には傘の真ん中がプックリ膨らんでいるきのこ(アカイボカサダケ?)


そして暗い森でも目立つ、真っ白なきのこ。

傘はやや滑らかな感じですが…

少し離れたところには、傘にしっかり線が入っている白いきのこもありました。

これって別種?
それとも成熟度の違いなのでしょうか??

地面からは白いおまんじゅうのようなきのこ。

ホコリタケの幼菌?

近くに、色も形も似ているのに、なにか雰囲気が違うきのこもいました。

マッシュルームみたい…?

きのこは時間を経ると形が変わるから図鑑を調べても、なかなか名前に確信が持てません。

コレなんか、まだまだ形が変わりそうだし…


これもまだまだ、大きくなりそう。

(ホオズキタケ?)

乾いたらイメージが変わりそうだし…

(ヒイロタケ?)

これは終わりかけ?

(しかし何者?)
ううむ〜(^_^;(^_^;

数時間,手持ちのキノコ本を読みまくっていたら…


傘がキノコに見えてきました(^_^;

まずい…

今日はもうやめて、また修行に励みます。

(カナ)






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コガネキヌカラカサタケ

2012年09月15日 | キノコ・菌・微生物
一昨日キノコを見つけました。
この場所にこんなキノコが生えているのを見るのは初めてです。
この場所というのは海岸沿いにカイヅカイブキが植えられいるところです。

とっても綺麗なレモンイエロー。

この状態は幼菌というのだそう。


大きく成長したものもありました。





近くを探すと幼菌たちがニョキニョキと顔を出しています。




ここまでが一昨日の写真です。
昨日また見に行ってみると・・・



5つの集団はこんなに大きく!


昨日2つ並んでいたものは傘が開いていたほうは枯れ、幼菌だったほうは立派に成長していました。


一番最初の画像で指先と一緒に写っていたのはあとわずかの命です。

そしてよく探すとまだ小さな幼菌が顔をだしていました。



写真を撮っているときは「キノコって種類が多いから調べても名前がわからないかもしれないな・・・」と思っていました。
しかしネットで『キノコ カイヅカイブキ』と検索するとすぐに出てきました。
南方系のキノコで植木鉢や温室によく出現するそうです。
うーむ、魔法の箱、恐るべし。
便利な世の中になったものですなぁー(しみじみ)

                       がんま
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千年に1度の春

2011年04月01日 | キノコ・菌・微生物
見出しの花は、シデコブシです。

コブシ咲く~♪ 『北国の春』のコブシに近いモクレン科の仲間です。
中部地方に自生し、大島のものは移入されたものです。



こちら↑は、アオノクマタケランの赤い実です。
直径1センチ程の実がたくさん。
用事で訪ねたお寺の境内にありました。

巨大地震から3週間が経ちました。
その後、国内13の火山周辺で地震が多くなる傾向がみられるそうです。
千年に1度の大震災と言われる今回の東日本大地震。
869年(貞観11年)に、今回の地震に匹敵する地震「貞観:じょうがん地震」が、
ほぼ同じ辺りを震源にして発生し、大津波で大被害が出たそうです。

9世紀といえば、伊豆諸島・富士火山帯でも大きな噴火がありました。
平安時代の初期、紫式部が生まれる百年程も前のことです。

 838年(承和5年)神津島天上山大噴火

 854年(仁寿4年)大島の山頂噴火と
    南東部で水蒸気爆発(波浮の港の原形ができる)
    この日記3月14日『波浮港のお話(byしま)』参照

 864年(貞観6年)富士山の北西中腹から溶岩を大量に流下させ、
    現在の青木ヶ原周辺になる。

 867年(貞観9年)九州阿蘇山も噴火。

 869年(貞観11年)貞観地震・大津波が東北地方の東岸を襲う。

 886年(仁和2年)新島向山大噴火

1986年大島三原山噴火以来、2000年三宅島雄山大噴火、
そして、
2011年九州霧島連山新燃岳噴火、東日本地震・大津波と続いて、
9世紀中頃の50年間に似ているとすると、そろそろ富士山も・・・。

えっ! エープリルフールですか?(笑)
 ・
 ・
 ・
 ・
 ・
先週、クヌギを原木にしたシイタケ栽培の話をしましたので、
クヌギの新芽を撮ってみました↓。



落葉樹のクヌギは、春の芽吹きで花穂も一緒に伸ばすのですね。

夕方、撮りに行ってみましたが、すでに薄暗くなっていて、
こんな写真ですみません(汗)

近くでシイタケ栽培をされているYさんに見せて頂きました↓。


沢沿いの地形を上手く使って、
杉林にホダ木が整然と並べられていました。



これからの季節は、例年ならたくさん出るようです。
知人から頼まれて販売もしているそうです。

原木は2種類の木が使われていました。

手前の滑らかな木肌がマテバシイです↓。


アシタバの葉の向こう↑にあるのは、ゴツゴツした感じのクヌギ。

クリやハンノキを原木にしてもシイタケは出るそうですが、
クヌギやマテバシイのようにたくさん出ないそうです。



大島は水はけの良い土質なので、ホダ木を寝かすようにして、
湿度を保つのがコツだそうです。



上手くやると、こんなにたくさん出るんですねえ!!



クヌギのホダ木には、クヌギに適した菌が、
マテバシイには、マテバシイに適した菌があるそうです。

それにしても、美味しそうですね!

(なるせ)
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森の生活

2011年03月25日 | キノコ・菌・微生物
見出しの写真は「つくしんぼう」です。
かなり前から地上に顔を出していましたが、
今年の日記には、まだ登場してませんでしたよね?

周りにはスギナが伸び始めています。
また春が巡ってきて、山菜の季節に期待してます(笑)

今日は午後から雨が降り出しました。
一昨日の雨は、寒さのせいで
三原山で積雪しているのが下から見えました。
この時季としては寒い大島です。

何より、地震・津波・原発事故被災の皆さんに
暖かい春が早く来ますように。


さて、先々週、ビニールハウスの中の
絹サヤエンドウ豆の栽培を紹介させて頂きました。
今日はその続きから、露地栽培がどんな具合か?↓



防風林で囲まれた畑の陽だまりにキヌサヤの壁が並んでいます。
知人のSさんの畑↑で撮らせて頂きました。

露地でもこんなに大きく育っています。
「こんなに」って? 大人の背丈くらいです。

摘む作業も、ひと仕事ですが、
家に持ち帰って選別作業がまた大変!



こちら↑はYさんの自家用のキヌサヤ畑。

昔からの栽培方法は、こうして篠竹を使って、
ツルが竹の枝に絡まって高く伸びていきます。

今夜は降霜注意報が出ていたようです。
露地栽培のキヌサヤは霜に当たると、
マメのサヤに白い斑点ができてしまいます。



Yさんの畑の防風林には、シイタケのホダ木が立て掛けてありました↑。

大島では珍しいクヌギの木のホダ木です。
シイタケを栽培するための原木を「ホダ木」と言います。

ホダ木に最も適しているのが、クヌギの木だそうですが、
大島にクヌギは自生していなかったそうです。

山に入ると時々見かけますが、
ヒトが植えたものです。

財産区(地域の共有地)で、
クヌギ林を管理しているところもありますが、
ごく狭い範囲です。



こちら↑は、Hさんのクヌギのホダ木。
3月に入って雨が続くと一斉に出るそうです。

腕の太さから、太ももの太さくらいが丁度良いとのこと。

原木にドリルで1センチ程の穴をあけ、
タネコマを打ち込んで寝かせておくと、
2年目の秋からシイタケが出始めます。

原木の樹種は、クヌギの他に、スダジイ、
カシワ、マテバシイなども使います。



たくさん採れたら、こんなふうに↑盆ざるなどに並べて、
天日干ししておくと、旨みも栄養価も増すので、
1日乾燥させたものを冷凍庫で長期保存するそうです。
生活の知恵ですね。

クヌギの原木は、毎年少しずつ伐採して、ホダ木を更新しますが、
伐る時季を間違えなければ、切り株からひこばえが芽を出し、
ふたたび成長します。(この辺りは、また取材して報告しましょう)

いいですね~! これは里山の森の1つの循環ですね。

人間が作った循環のシステムで、
豊かに質素生活を楽しんでいらっしゃる方々に
学ばせて頂きました。

(なるせ)









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