面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

「土佐日記」3

2006年09月01日 | 放浪記
↑高知城天守閣

観光名所に行くと、ほぼ毎回城跡を見物に行くことにしている。
今回ももちろん、予定に入れて訪れたのが、言わずと知れた高知のシンボル「高知城」。
今年は大河ドラマで、初代城主である山内一豊の妻が取り上げられていることから、場内の丸の内緑地に「大河ドラマ館」なるものも建てられていた。

江戸時代の木造建築がそのまま残っており、姫路城や犬山城、弘前城などと並んで、文化的価値も高い非常に貴重な天守閣である。
もともと大高坂山という小山の上に築かれているので、大手門から入ってたどり着くまで、結構体力を必要とした。
(そら運動不足やてか!?)

鉄筋コンクリートによる再建天守とは違い、そんなに大きくはないのだが、威風堂々として見事なもの。
書院造りの建物内各部屋も公開されており、非常に見ごたえがあり、楽しめる。

北と南を川に挟まれていて、一帯は「河中(こうち)」という地名だったものを、一豊が「高知」と改めたのだそうな。
南北朝時代には大高坂長門守という武将が拠点としていて、南方には南北朝時代の合戦跡という史跡もある。
土佐高知といえば、山内一豊の前は長宗我部氏というイメージが強かったが、そんな歴史もあったなどということは、現地へ来てみないとわからない。
こういう、埋もれたような“歴史トリビア”を知るのも、国内旅行の楽しみの一つである。
(単なる「レキヲタ」(歴史オタク)か!?)

「土佐日記」2

2006年09月01日 | 放浪記
↑からくり時計

「はりまや橋」の“がっかり度”を補うように(?)、橋の近くには新名所が作られていた。
それがこの「からくり時計」。
毎時ちょうどの時間になると、時報が鳴った後に音楽が始まり、時計の下から並んで踊りながら人形が出て、右には「よさこい節」をモチーフとしたはりまや橋に立つ坊さんとその相手、左側には土佐の傑物・坂本龍馬、上には高知城天守閣がせり出してくるという、高知名物を網羅した、なかなか楽しい新名物。

たまたま午後2時ちょうどに通りがかったので見物できた。
タイミングを合わせて一度皆さんもご覧あれ。

「土佐日記」

2006年08月31日 | 放浪記
「はりまや橋」に行った。

最近、札幌の時計台を抜き、「日本三大がっかり名所」のトップに踊り出たそうである(宿泊先従業員談)
世界的に有名なのはシンガポールの「マーライオン」であるが、ここも負けず劣らずということのようだが、そう?
ちゃんと橋の役目も果たしており、昔日の面影を忠実に再現していて(ものと思われる)、そないガッカリするほどでもない。
潜在意識のうちに「こんなもんだろう」と思って見ていたのだろうか、現地にたどり着いたとき、
「おお!これがはりまや橋か♪」
と単純に楽しめたが。

三大がっかり名所に選んだ人たちは、一体ここに何を期待していたのだろう!?
ということで、元土佐国司・紀貫之先生に敬意を表し、「土佐日記」の始まり始まり…

和歌山へ行こら⑥

2006年05月07日 | 放浪記
まぐろのぼり!?(分っかるかな~)

昼食後、土産物を物色するために街中をうろうろしたが、漁港で面白いものを見つけた。
青空にひるがえる鯉のぼり…と、よく見れば柄がまぐろ!?
さすが南紀勝浦!

まぐろと温泉を、思いっっっっ切り堪能した二日間であった。

やっぱり勝浦はエエとこです。
でひ、皆も友達やら家族やらで、連れもて行こらよ~!

和歌山へ行こら⑤

2006年05月06日 | 放浪記
昼食の一部♪(一番手前はウチワエビ)

遊覧船での観光を終えて上陸後、昼食をとるために店を物色。
時分時ゆえ、どこの食堂もいっぱいの模様で、ガイドブックに載っていそうな店には行列ができている。
※「時分時」(「じぶんどき」)とは標準語で言えば「ご飯どき」とでも言えばよいだろうか…という大阪弁

漁港のすぐ横にある“魚屋”に決定。
わざわざ“魚屋”としたのは、イケスの魚介類を売っている魚屋が、店の奥で食堂もやっているところに入ったからである。
満席ながら行列はできてなかったので、店の外にメニュー表示は無かったが、せっかくやし♪と入ってみたものである。
「今朝そこの港に上がったヤツです~♪」的な魚と貝を、おつくりだけでなく、焼き物や煮物で食べさせてくれる。
※「おつくり」というのも、標準語では刺身であり、上方の言い方のようですな(桂米朝風)

ゆうべ「ホテル浦島」でアホほどまぐろを食ったが、またもまぐろのつくりを頼んでしまう。
好物のはまちも注文したが、今朝は上がってなかったらしく(そない書いといてね)、代わりに鯛のつくりを。
それに、またしてもせっかくやし♪ということで、焼き物としてまぐろのカマとウチワエビを注文。
すると「まぐろのカマは煮物ならすぐ出せますが…」と言うので、腹も減ってるしとそっちにした。
ちなみに、ウチワエビとまぐろのカマは時価!
まあ激安!ちゅうわけではなかったが、全体ではやはり安価。
この値段では大阪では食えんわな♪というところで値ごろ感は良かった。

慣れてしまったか、まぐろはそうも感じなかったが、鯛のつくりが美味♪
ウチワエビは意外と身が多くて、ぷりぷりと美味♪
そしてこれまた意外と美味しくてビックリしたのが、まぐろのカマの煮物。
上の写真では右手前がほぐした身で、左奥がカマ全体(…って小さすぎて分からんがな)であるが、これがまたダシの味がなかなかよろし♪
甘すぎず辛すぎず濃すぎず美味♪
また、全く期待していなかった味噌汁が美味♪♪
もまぐろの身がたっぷりと入っていて、そのまぐろから出る脂がなんとも言えぬ旨味を
引き出していて美味いったらありゃしない♪

ということで、またしてもたらふく食った昼食であった。

和歌山へ行こら④

2006年05月06日 | 放浪記
「紀の松島」一風景

朝飯前に再度「忘帰洞」でひとっ風呂浴び、朝飯ビュッフェでたらふく食べて、満足感たっぷりにチェックアウト。

せっかくなので「紀の松島めぐり」。
ホテル前桟橋から観光船に乗って、「紀の松島」と呼ばれる島巡りをして風景を楽しんだ後、漁港の桟橋に到着して帰途につけるという、全行程40分~55分(コースによる)の、なかなか便利な観光メニューである。

内海から外へ出れば、そこは太平洋。
波は荒くて船は大揺れ。
気を抜いたら船酔いしそうであるが、良すぎるくらいの好天に恵まれ、真っ青な空と真っ青な海に、点在する無人島や奇岩(この奇岩群が「紀の松島」と呼ばれる風景を作っている)の風景を存分に堪能した。
いやー、爽快爽快!
気持ちイイ~♪

和歌山へ行こら③

2006年05月06日 | 放浪記
忘帰洞(向こうは太平洋♪)

部屋に入って荷物を置くと、さっそく「忘帰洞」へ。
なんせ広い露天風呂。
午前と午後とで男湯と女湯とが入れ替わる。
なので翌朝、朝風呂にも入った。

初日は夕食後に館内の風呂に入ったのだが、先に“風呂のテーマパーク”と言ったように、もう一つの洞窟風呂、山上に露天風呂、海沿いの「なぎさ館」にも露天風呂など、館内の風呂を含めて全部で8つの風呂がある。
各風呂にはスタンプが用意されていて、スタンプラリーが楽しめるようになっている(そいつは楽しまなかったが)。
ちなみに、職場の同僚は当ホテルで風呂巡りをして「湯あたり」して高熱を発してダウンしたとか。
(ご入湯は計画的に)

そうそう、飯は朝夕ともバイキング形式。
可もなく不可もなく…て言うたら怒られるかもしれないが(アホほどおかわりしたクセに)、やっぱりまぐろがモチモチしてて美味♪
晩飯のときには、レストランの外側をタヌキがフツウに通ってビックリするやら楽しいやら。
(隣のテーブルの子供は興奮してた)

和歌山へ行こら②

2006年05月06日 | 放浪記
ホテル浦島一部(手前のタンカー邪魔)

今回の勝浦ツアーの宿は「ホテル浦島」。
全国的には“知る人ぞ知る”ホテルだろうか。
関東の人にとっては、勝浦っちゃぁ千葉だよな!?
南紀勝浦を知ってる人なら、誰でも知ってるんじゃないかと思われる、現地有数の老舗ホテルである。
特に有名なのが、太平洋に面していて絶景が望める「忘帰洞」というデカイ洞窟露天風呂。
これに一度入ってみたかったというのも、今回の旅行のテーマの一つである。

JRの駅から歩いて5分程度の港に、「ホテル浦島」への連絡船の乗り場として桟橋がある。
そして船に揺られてまた5分弱、正面玄関直結の桟橋に到着。
ホテルは半島部分に建っているのだが、歩いて行く道筋はどこにも案内がない。
ムリヤリ歩いて行って、行けないことはなさそうだがかなり遠回りになるだろう。
車も、この桟橋付近に駐車場があり、一般車両はホテルには近づけない。
ウルトラ警備隊の基地か!?

「ホテル浦島」はHPやパンフの写真などで見る限りでもその大きさが知れるが、実際に行ってみてビックリした!
ハンパな大きさではない。
宿泊した本館を始め、「なぎさ館」「日昇館」「山上館」など、半島のこっち側、向こう側、山の上と建物が散在し、総収容人員は軽く2000人を超えていて、さながら“風呂のテーマパーク”である。

正面玄関を入ってまたビックリ!
鮮やかなグリーン(ちょっとモリアオガエル・チックなビビッドな色!)のジャケットを来てテキパキ客をさばくホテルマンに、既に浴衣でウロウロしてる客、普段着のまま土産物を物色している客、到着してデカイ荷物を持ってチェックイン待ちしている客、広大なロビーに人がうようよ!

和歌山へ行こら①

2006年05月05日 | 放浪記
ウェルカム看板と佐藤春夫の碑

GWを利用して和歌山の勝浦温泉へ1泊2日の旅行に出かけた。
晴れ男の本領を遺憾なく発揮し、2日とも快晴であった。

実は2度目の訪問であるが、目的はいつも一つ。
デカイ風呂でのびのびすることと、まぐろを食べまくること。
なんといっても勝浦は、日本有数のまぐろの水揚げ量を誇る「まぐろの町」なのである。

JRの特急・オーシャンアローに天王寺から乗り込んで、揺られること3時間チョイ。
(やっぱり遠いな!)
小さな駅を降り立つと、港へと続く道の“入口”にはウェルカム看板。
「ようこそ 勝浦へ」
その手前、駅前ロータリーには佐藤春夫の碑が。
そんな“文豪”が勝浦の出身とは知りませなんだ。