フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

管楽器が煌めいた(きいてけしコンサート)

2014-08-23 | フルート

今日は、夕方5時から大泉の「セレナーデ」で「きいてけしコンサート」を聴きに行った。

きいてけしコンサートは、2012年9月に第1回演奏会が開催され、今回で11回目となる。

「セレナーデ」でオーナー夫妻と久しぶりにお会いしたのでしばし語らう。おふたりともお元気そうだ。

本日のプログラムの最初は
モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第4番。
おなじみの池澤卓郎さんのヴァイオリン独奏は、安定したテクニックで知らず知らずのうちに惹きこまれていく、といった感じの演奏。
演奏が第1楽章だけだったのがいかにも残念だった。

2曲目は、シェーンベルグの「清められた夜」、R.デーメルの詩をそのまま音楽にした、といわれている。「闇を洗い流す」という主題が、難解な旋律のなかで浮かび上がる。

3曲目はリムスキー・コルサコフの「シェヘラザード」。絢爛たる「アラビアンナイト」の世界にふさわしく、管楽器軍がきらびやかな演奏を聴かせてくれた。
ワクワクするような響き、聴きごたえたっぷりだった。

曲の始まる前に、現在トルコのビルケント交響楽団で活躍しているというチューバ奏者村上紀義さんから、チューバの楽しい楽器紹介をしていただいた。
これが面白くて拍手喝采だった。

鈴木先生のタクトも、要所を抑えて明確に指示し楽団をきちっとまとめ上げていた。

小さな交響楽団の演奏だが、近くの大泉のホールで、2000円で聴けるというのは、「身近にクラッシクを愉しむ」者にとって、本当にありがたいことだ。