フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

オープンガーデン・オブ・信州10周年総会に出席

2013-04-13 | ガーデニング

今日は、長野市で開催される「オープンガーデン・オブ・信州」の総会に出席するため、朝8時に家を出る。R141を北上して佐久から上信越道を通って長野市へは11時に着いた。

12時30分に会場の「ホテルメトロポリタン長野」に到着、すっかり総会の準備が整っていた。

13時から総会が行われ、2012年度の活動報告、2013年度事業計画案などが承認された。

「オープンガーデン・オブ・信州」は設立されてから、10周年を迎えた。14時15分からは、それを記念して、「ポール・スミザー氏と須磨佳津江氏」のトークショーが開催された。これは一般の人も参加できることになっていたので、会場は、満員の盛況だった。

最初にポール・スミザーさんの講演があった。ポールさんは日本に来られてかれこれ23年になるという。小さなころから植物が好きだったそうだ。現在は鳥取で、今年の9月に開催される、「第30回全国都市緑化フェア」に向けた庭づくりをさせていただいている。

日本の方々はイギリスのコッツウォルズに行くと、それが良かったと言って、真似をしたくなる方が多いが、自分たちが暮らす日本という場所を生かすことが大事だと思う。ワイルドフラワーというとアメリカの種を播くが、日本の野草が大事ではないか。

続いて、元NHK「趣味の園芸」のキャスターとして活躍されていた須磨佳津江さんの講演。

「オープンガーデン」というと最初は全く通じなかったが、この10年の間に全国各地に広がってきた。
全国の庭愛好家のお宅に寄せていただいている。個人の庭と思えないほどバラを咲かせているお宅、ガンを患っておられる女性は庭作業をしていると、痛みから解放されると言われていた、東北の被災地での花を植える作業で生きる勇気と連帯感を培っている取り組みなど、を話されていた。

講演の後は、会場からの質疑が出される。

Q どんな花を植えればいいのでしょうか
 ポール 信州ならば寒さに強いかどうか、珍しいものを追いかけない、花は植えてみなくてはわからない、もし          育たないようなら植える場所を変えるなどしてみよう。それでもダメなら、その花を育てるのをやめた方がいい。いつまでも花が育たないと気持ちが暗くなってしまうから。

 須磨 日本人は真面目すぎる。もっと花や庭づくりを楽しめばいいのではないでしょうか。

Q 花のラテン名
 ポール イギリスには王立園芸協会という指導する組織があるが、日本の園芸界にはそうした組織はない。花  の名前でも、さまざまな名前が付けられていて混乱している。

      日本でも花をラテン名で呼ぶのが重要ではないか。そうすると花の品種を特定することができるし、海外との園芸交流ももっとやりやすくなる。

講演会が終わると、「ガーデンチャリティー」が行われた。

オープンガーデン・オブ・信州の会員有志の方が、花苗などを出品し、その収益金は東日本大震災の義捐金として使われる。

17時からは、須磨さんの乾杯の発声で交流会が行われた。

長谷川宗利氏の二胡・とアイリッシュハープの演奏で花を添えていただいた。

私たち夫婦も、会員の皆さんとの交流を大いに深めることができた。ひょんな弾みから、私が、「中締め」の発声をするよう依頼された。やや緊張しつつ、オープンガーデン・オブ・信州のさらなる発展を願って「一本締め」を行って、楽しかった交流会がお開きになった。

当日配布された「イエローブック」には、会員の皆さんが丹精込めて育てらている庭が紹介されている。今年こそは、これを使って信州各地の庭めぐりをやりたいものだ。