フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

2台のチェーンソーが森に響く

2013-04-12 | 人々との交流

今朝は、マイナス5度まで冷え込んだので、早速薪ストーブに火を入れた。
10時過ぎに、KITAHOさんが、新車のBMWーX3でやってきた。さすがに今回はM3ほどの轟音はないので、訪れた時はほとんど分からなかった。

しばらく休憩してから、X3に試乗させていただいて、獅子岩までドライブに出かける。駐車場には数台車が止まっていて、飯盛山に登っているハイカーがいる。八ヶ岳は残念ながら雲がかかっていて豪快な山姿が見えなかった。

アダージョの森に戻ってくるや、KITAHOさん「さあやりましょうか」といって、ツナギに着かえ、チェーンソーを取りだした。かねてから、南側にある曲がったクリの伐採のお手伝いをお願いしていて、今日その作業をすることになっている。KITAHOさんは森の木々の様子を見て、クリを倒すためにはその西側のやや細い、3本のクリを先に倒す必要があると判断。「これ切ってもいいですか」と聞くので「いいです、やってください」と返事。それではと、3本のクリにチェーンソーをあて、次々と倒していく。これで倒す空間が広がったので、問題の曲がったクリにとりかかる。

曲がっているので、どこに倒れるか計算しにくいが、旨い具合に、生育中のヤマボウシやカタクリを避けてどさっと倒れてくれた。私も、チェーンソーで枝を払い、丸太に切っていく。2台のチェーンソーが森の中に響くと、なかなかの迫力である。長い間気になっていた曲がったクリを倒すことができたのでほっとする。気がつくと、時間が2時を回っていたので、昼食休憩とする。昼食中は今年の庭づくり、バラの原種、美味しいビーベリーコーヒー豆の話など、話題満載だ。

食後も、気温が冷え込んできて、時折雪が舞い散るなか、南側に生えるイヌザクラを伐採する。これが困るのは、切りたくない二本のカエデの間に生えていて、非常に作業がしにくいことだ。しかし、これもKITAHOさんのベクトル計算にしたがって上手く倒すことができた。

その後、伐採したクリを使って、壊れかかっていた階段の補修をしましょうか、との声。スコップで山道を掘り返すしんどい作業を楽々とやり始めた。私の方はもっぱら伐採木の整理と杭作りだ。杭でしっかり留めた横木はびくともしない、いい階段が出来上がった。

いつもながらKITAHOさんの精力的な作業には驚嘆せざるを得ない。夕方4時30分、今度は私たちがKITAHOさん宅にお伺いさせていただきますと約束し、お別れした。