功夫電影専科

功夫映画や海外のマーシャルアーツ映画などの感想を徒然と… (当blogはリンクフリーです)

『飛鶴』

2008-04-04 22:33:12 | カンフー映画:珍作
飛鶴
英題:The Crane/Rivals of the Dragon
製作:1980年

●本作はモノホンの武術家、陳克夫(英名はジェフェリー・チャン)が出演している事でも知られている作品である。
陳克夫その人については詳しいサイトを見ていただくとして、陳克夫と共に主演としてクレジットされているのは、七小福の元(ユエン・タク)だ。七小福からショウブラに渡った元は、武侠片などに出演する傍ら、武術指導として大量の作品に関わった。武星としては『暗黒街/若き英雄伝説』で金城武やユンピョウと、『神話』でジャッキーと闘っている。そんな彼が本作の主演を任されたのは、やはり当時のジャッキー人気にあやかっての事だろう。
この作品、香港映画には珍しく全編に渡ってアメリカロケが行われている。アメリカロケ&ジャッキー関連のキャストといえば、ジャッキーの師・于占元が主演した『師父出馬』を連想してしまいがちだが、当方はまだ『師父出馬』を見ていないので何ともいえないところ。ストーリーはアメリカ在住の武術家・陳克夫が、押しかけ弟子の元らと共に黒社会の陰謀に巻き込まれ、悪の組織と闘っていくというものだ。
はっきり言って物語は特に面白いものでもないし、キャストも陳克夫と元以外は知らない俳優ばかり。全体的なアクションの出来ももっさりとしていて、やや迫力に欠けている。だが、見た目は普通のおじさんなのに結構動ける陳克夫や、七小福仕込みの身の軽さを見せる元のアクションは一見の価値アリで、ラストバトルでは陳克夫が貫禄のある立ち回りを見せていた。
まぁ、それ以外はさして語るべき箇所は無いのだが…。