「クロオビキッズ」
原題:3 Ninjas
中文題:忍者小英雄
製作:1992年
▼70年代、80年代、キョンシー系と、好小子たちを追いかけていよいよ90年代へと突入するわけだが、ここでちょっと寄り道だ(なんか最近こんなのばっかでスミマセン(爆))。
この本作はアメリカ産の好小子作品…言わば、『カンフーキッド/好小子』のアメリカ版である。けっこうヒットした作品のようで、シリーズ化されて『クロオビキッズ/日本参上!』『クロオビキッズ/夏休み決戦!』『クロオビキッズ/メガ・マウンテン奪回作戦』などが作られている。
この作品、『カンフーキッド』とは年代的に開きがあり、どちらかというと『ホーム・アローン』の影響下にある。しかし『カンフーキッド』と似通った要素をいくつか持っており、好小子系列の作品としてここに紹介する次第である。
■夏休みにニンジャであるおじいちゃん(ビクター・ウォン)の元で修行に励んでいたマイケル・トリーナー、マックス・エリオット・スレイド、チャド・パワーの三人は、ニンジャとして実力をつけていた。
夏休みが終って学校が始まったが、父親のアラン・マクレーはFBIの仕事であまりかまってくれず、学校ではいじめっ子が幅をきかせていた。そんな時、彼らの父親が追っている麻薬ディーラーのランド・キングスレーは、邪魔なアランを脅そうと3人の息子の誘拐を計画する。
ランドはビクターとはかつての同門であり、マイケルたちはおじいちゃんが悪人ではないかと疑うようになってしまう。結局、彼らは乗り込んできたランド一味に捕らえられるが、果敢にも脱出しておじいちゃんと共に逆転へと転じるのだった…。
▲本作には『カンフーキッド』と類似するポイントがいくつかある。
3人の好小子が主役で、うち2人はあまりキャラ立ちができておらず、残った1人がその2人によく弄られるという構図(『カンフーキッド』でいえば陳崇榮が、本作ではチャド・パワーがそれに当たる)。ヌンチャクの多用やクライマックスでの連戦、祖父に修行を受けた等々…『カンフーキッド』から影響を受けているのではないかと思われる一致が散見されるのだ。
個人的には『ホーム・アローン』的な作品はあまり好きではない。というのも、やられ役となるマヌケなコソ泥(本作でそれに相当するキャラが登場するのは中盤のみ)よりも、それとは別個に登場する悪ガキが胸糞悪く、倒されるべき悪が倒されてもその悪ガキがのさばったままというのが好きではなかった。
『ホーム・アローン』だと上の兄貴たちがヤな感じだったし、同シリーズの『3』は散々主人公をケナしていた姉と兄が、終盤で手のひらを返したかのように「よくやった!」と言うのにも違和感を感じた。だからと言って「悪ガキもいっしょに逮捕されちまえ!」とまでは言うつもりではないのだが(爆)、本作はそこらへんの決着をきっちり付けていたので好印象を持つことができた。
また、アクションに関しては色々とうるさそうなハリウッド作品にもかかわらず、作中で子供たちが繰り広げる格闘アクションはなかなかのもの。さすがに『カンフーキッド』にまでは及ばないが、ノンスタントでアクロバティックなアクションを見せたりして頑張っている。
そして、それとは別に大人たちが披露するアクションは、マーシャルアーツ映画として見ても楽しめる出来だ。クライマックスのビクターVSランドの一騎打ちは(ビクターはさすがにスタントを多用していたが)、結構いいバトルだったので意外に思ったほどである。
ちなみに本作は『カンフーキッド』と同様に日本で劇場公開されたのが第1作のみで、それ以降の続編はビデオスルーとなり、現在ではレンタルショップの片隅でホコリをかぶって置いてある。そこまで符合してもらわなくてもよかったと思うのだが…(苦笑
原題:3 Ninjas
中文題:忍者小英雄
製作:1992年
▼70年代、80年代、キョンシー系と、好小子たちを追いかけていよいよ90年代へと突入するわけだが、ここでちょっと寄り道だ(なんか最近こんなのばっかでスミマセン(爆))。
この本作はアメリカ産の好小子作品…言わば、『カンフーキッド/好小子』のアメリカ版である。けっこうヒットした作品のようで、シリーズ化されて『クロオビキッズ/日本参上!』『クロオビキッズ/夏休み決戦!』『クロオビキッズ/メガ・マウンテン奪回作戦』などが作られている。
この作品、『カンフーキッド』とは年代的に開きがあり、どちらかというと『ホーム・アローン』の影響下にある。しかし『カンフーキッド』と似通った要素をいくつか持っており、好小子系列の作品としてここに紹介する次第である。
■夏休みにニンジャであるおじいちゃん(ビクター・ウォン)の元で修行に励んでいたマイケル・トリーナー、マックス・エリオット・スレイド、チャド・パワーの三人は、ニンジャとして実力をつけていた。
夏休みが終って学校が始まったが、父親のアラン・マクレーはFBIの仕事であまりかまってくれず、学校ではいじめっ子が幅をきかせていた。そんな時、彼らの父親が追っている麻薬ディーラーのランド・キングスレーは、邪魔なアランを脅そうと3人の息子の誘拐を計画する。
ランドはビクターとはかつての同門であり、マイケルたちはおじいちゃんが悪人ではないかと疑うようになってしまう。結局、彼らは乗り込んできたランド一味に捕らえられるが、果敢にも脱出しておじいちゃんと共に逆転へと転じるのだった…。
▲本作には『カンフーキッド』と類似するポイントがいくつかある。
3人の好小子が主役で、うち2人はあまりキャラ立ちができておらず、残った1人がその2人によく弄られるという構図(『カンフーキッド』でいえば陳崇榮が、本作ではチャド・パワーがそれに当たる)。ヌンチャクの多用やクライマックスでの連戦、祖父に修行を受けた等々…『カンフーキッド』から影響を受けているのではないかと思われる一致が散見されるのだ。
個人的には『ホーム・アローン』的な作品はあまり好きではない。というのも、やられ役となるマヌケなコソ泥(本作でそれに相当するキャラが登場するのは中盤のみ)よりも、それとは別個に登場する悪ガキが胸糞悪く、倒されるべき悪が倒されてもその悪ガキがのさばったままというのが好きではなかった。
『ホーム・アローン』だと上の兄貴たちがヤな感じだったし、同シリーズの『3』は散々主人公をケナしていた姉と兄が、終盤で手のひらを返したかのように「よくやった!」と言うのにも違和感を感じた。だからと言って「悪ガキもいっしょに逮捕されちまえ!」とまでは言うつもりではないのだが(爆)、本作はそこらへんの決着をきっちり付けていたので好印象を持つことができた。
また、アクションに関しては色々とうるさそうなハリウッド作品にもかかわらず、作中で子供たちが繰り広げる格闘アクションはなかなかのもの。さすがに『カンフーキッド』にまでは及ばないが、ノンスタントでアクロバティックなアクションを見せたりして頑張っている。
そして、それとは別に大人たちが披露するアクションは、マーシャルアーツ映画として見ても楽しめる出来だ。クライマックスのビクターVSランドの一騎打ちは(ビクターはさすがにスタントを多用していたが)、結構いいバトルだったので意外に思ったほどである。
ちなみに本作は『カンフーキッド』と同様に日本で劇場公開されたのが第1作のみで、それ以降の続編はビデオスルーとなり、現在ではレンタルショップの片隅でホコリをかぶって置いてある。そこまで符合してもらわなくてもよかったと思うのだが…(苦笑