お久しぶりです!
またもや前回の更新から大きく間隔が開いてしまいましたが、最近のアーセナルの試合を直近の「ノースロンドン・ダービー」を中心に振り返ります。
今季好調の“仇敵”トッテナムとのノースロンドン・ダービーは予想外の完勝。
しかし、試合内容はタイトルが示す通りの、アーセナルが抱える弱点が改めて浮き彫りになった試合でした
ここ最近でアーセナルの目立つ課題は、
・ 守備(相手の高さへの対応)
・ メンタル面(リードしている時に見せる油断、軽いプレー)
・ 試合の終わらせ方(狡猾な試合運びができない)
という3点にまとめられると思います。
この試合も、クラウチの高さに結局最後まで対応できず、スパーズの全体的に低調な出来に助けられる形でした。 スパーズはクラウチが落とすセカンドボールを次のチャンスに繋げられる選手がいませんでした。
ブラックバーン戦のエンゾンジの先制点もロングボール1発でやられました。
バーミンガム戦のボウヤーのゴールも、マンノーネのハイボールのキャッチミス。
AZ戦のメンデスのゴールも、相手長身FWへの落としから一発で奪われました。
これらは全て高さの対応での失点であり、今ではもはやヨーロッパ中のチームがアーセナルのこの弱点を認識しており、ここを突いてきます。
また、ウェストハム戦のC・コールのゴールは、マンノーネのパンチングミスが原因。チームとしてこういったいわゆる“soft goal”を許していると、大事な試合で勝ち点を落とし、昨季の反省を生かせないことになります。
また、上記のバーミンガム戦とウェストハム戦とAZ戦の失点は、2つ目3つ目のメンタル面の弱さと試合運びの未熟さを露呈しています。
今季はエバートン戦(6-1)、ポーツマス戦(4-1)、セルティック戦(3-1)でも、内容的には完勝ながら集中力を欠いたところでの失点を許しました。この辺りの詰めの甘さは命取りです。
また、チーム全体が相手に気迫負けをする試合がよく見受けられます。
バーミンガム戦もウェストハム戦も、相手の気合とフィジカルな対応に選手達が委縮していたように感じました。
スパーズ戦のようなビッグマッチでは、どの選手がどんな気持ちで臨んでいるかというのがすぐにわかってしまいます。 この試合では、フェルマーレン、ギャラス、セスク、ファン・ペルシーらからは気合いを感じました。 昨年の同じカードで引き分けに持ち込まれた戦犯となったクリシーも、昨年の汚名返上をしようと気持ちが入っていました。
しかし、ディアビーとソングからはその気持ちが感じられませんでした。
美しいサッカースタイルとメンタルの強さは決して相容れないものではありません。
フルハム戦の大活躍以降、マンノーネの若さが徐々に見え始めてきたので、今回アルムニアにNo.1の座を変更したのは、ヴェンゲルの良い決断でした。
スパーズ戦の彼のパフォーマンスは完璧でした。 今季は開幕から病気や怪我もあって不調続きで、どことなく気の抜けたパフォーマンスを見せていましたが、復帰後もしばらくマンノーネにスタメンを奪われたことで、No.1の座が決して安泰ではないものへと認識が変わり、それが奮起の材料になったと思われます。
今後のリーグ戦は、ウルブス戦、サンダーランド戦と、アーセナルが苦手とするイングランド北部でのアウェイ戦が続き、11月最終週はホームで現在首位のチェルシーを迎える大一番です。
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