○アーセナル 3-0 セビージャ
得点)セスク、ファン・ペルシー、エドゥアルド
HOME)アーセナル
アデバイヨール
ファン・ペルシー
ロシツキー フレブ
セスク
フラミニ
クリシー サニャ
センデロス トゥーレ
アルムニア
交代) ロシツキー → ディアビー
アデバイヨール → エドゥアルド
ファン・ペルシー → ディアッラ
AWAY)セビージャ
カヌーテ
ルイス・ファビアーノ
D・カペル ヘスス・ナバス
マルティ
ポウルセン
ドラグティノビッチ D・アウベス
エスキュデ ファシオ
パロップ
主審)フロジュフェルト(スウェーデン)
<アウェイ戦が思いやられる大勝>
良く考えようと思えば、いくらでも良く考えられる、
悪く考えようと思えば、いくらでも悪く考えられる、試合でした。
まずは、事を良く考えてみましょう。
プレミアからの好調を維持し、UEFAカップ2連覇中の王者を相手に「3-0」の快勝。
セスクが、決定力の高さをまたしても証明。 ミドルシュートの正確性が試合毎に上がっています。
“強いチーム”の象徴であるセットプレーからの得点。
ここ最近不調だったファン・ペルシーが久々のゴール。
途中苦しい時間帯がありましたが、それでも無失点。
さらに、相手が前掛かりなったところで、相手のミスを突いて追加点を取る勝負強さ。
つまり、「UEFAカップ王者」を相手に「CLトップシード」の“経験値の違い”を見せ付けた格好と言えます。
次は、事を悪く考えてみましょう。
「3-0」の大勝ながら、スタメンの中で合格点(次第点)を挙げられない選手がいました。
センデロスはクリアが2度ほどゴール前にいる相手に渡り、相手クロスボールにヘディングが何度もかぶってしまうなど、相変わらずの不安定さを露呈。
サニャは、攻撃ではダイナミックな攻め上がりを見せ、2点目のアシストも記録しましたが、前半は左のカペルに再三ドリブル突破を許したことがマイナス要因。
SBはまずは守備の安定が基本です。
ロシツキーは前半に良い動きを見せながら、後半開始早々に負傷交代。 怪我の多さを何とかしないと。
アデバイヨールはフィジカル勝負に負けてボールを失うことが多く、シュートが雑、パスも雑、ポストプレーも雑。
もの凄い突破を見せたかと思えば、ほとんどプレッシャーがない状況で、利き足である右足のシュートがあさっての方向へ。
また、後半からロシツキーに代わって入ったディアビーも最悪でした。
後半からの出場にも関わらず、明らかに運動量が少なく、75分以降は、“スタメンの選手がハードな試合の中で迎えたロスタイム”のように疲れ切った様子を披露。
後半は、ほとんどの攻撃がディアビーとは逆の「右サイド」から作られたものでした。
そして、言ってしまえば、セスクのシュートもエスキュデに当たってコースが変わったラッキーなもので、3点目も相手のミス絡み。
相手を崩した形での得点はありませんでした。
さらに、後半の半分以上の時間帯でセビージャにボールを支配されたことも、「ポゼッション・サッカー」が信条のアーセナルとしては不甲斐ない出来です。
決して「ボールを持たせていた」わけではなく、あの時間は完全に「試合を支配されていた」のでした。
つまり、セビージャの決定力不足に助けられた、これも運が良かっただけということになります。
以上のように、この試合を楽観的・悲観的に振り返ってみましたが、共通して言えるのは、「CL」という舞台では、少しのミス、少しの運が勝負を分けるということです。
この試合は、総合的な内容でアーセナルが上回っていた上に、アーセナルの方がミスも少なく、運もありました。
CL初出場のセビージャは、この勝負の厳しさを学んだのではないでしょうか。 この経験は今後の彼らに生きることでしょう。
しかし、今回の内容を見ると、アウェイでは非常に厳しい戦いになることを覚悟しなければなりません。
今回指摘したほんの少しの差が、アウェイでは今度はセビージャに有利に運ぶでしょうから。
しかし、今回の「CL第1節」の中で、
「アーセナル対セビージャ」というカードのは、贔屓目なしに、「バルセロナ対リヨン」に次いで注目度の高かったカードだと思うのですが、そういった注目度の高い試合で、アーセナルが内容を伴った快勝を収めたことに、大きな嬉しさと誇らしさを覚えます。
また、見る人が見れば試合の印象は180度全く異なるようで、セビージャのラモス監督は、試合後、
「アーセナルは守備もしっかりしていたし、チャンスもしっかりとモノにするなど、最高のパフォーマンスを見せた。
我々の調子はそこまで悪いものではなかったが、アーセナル相手になす術がなかったよ。」
と、完敗であったことを認め、
また、「バレンシアサッカーライフ」でお馴染みの小澤一郎さんによる携帯サッカーサイトのコラム(つまりスペイン側の目線)では、
「アーセナルが1枚も2枚も上だった。
(中略)
アーセナルのサッカーは今のCLの舞台で勝つための全ての要素が入っていたのではないだろうか。
守備におけるアプローチスピードとプレッシングの連動性はとにかくハイレベル。 技術の高いセビージャの選手があれだけボールを持たせてもらえないのを初めて見た。 90分間そのプレッシングや守備を継続できるフィジカルや気持ちの強さも目立っていたし、攻撃においても、スピードあるカウンターは勿論、特にセットプレーを武器に出来る点はヴェンゲル監督のチームらしく現代的。」
と、アーセナルを大絶賛しています。
わたくし管理人はこのような感想に少し違和感を覚えてしまいますし、今回の試合もそれほど良い出来ではなかった様に思うのですが、私が余りにも悲観的すぎるだけでしょうか?(笑)
しかし、もしそうなら、アーセナルの今後にとっては最高なことですね。
ダービー戦に触れる前に、ちょっと一息(ランキング)
よろしくお願いします!
○アーセナル 5-0 ダービー
得点)ディアビー、アデバイヨール3(1PK)、セスク
HOME)アーセナル
アデバイヨール
エドゥアルド
ディアビー ウォルコット
セスク
フラミニ
クリシー サニャ
センデロス トゥーレ
アルムニア
交代) セスク → デニウソン
ウォルコット → ディアッラ
フラミニ → ソング
AWAY)ダービー
ミラー
S・ハワード
ルイス ティール
ピアソン オークリー
グリフィン メアーズ
C・デイビス リーコック
バイウォーター
主審)アトキンソン
<少し出来すぎ???>
インターナショナル・ウィークの連戦とCLのビッグ・マッチによる疲労の蓄積、
ロシツキーとフレブの故障による不在、
昨季のアーセナルが苦手とした、ロングボールを多用する格下相手との試合、
ダービーが、前節、強豪ニューカッスルを相手に今季初勝利を収めた勢い、
が心配されましたが、何の問題もありませんでした。
トッテナム戦とセビージャ戦でダメダメだったディアビーがこの日は絶好調。
セスクのミドルシュートは、もはや「打てば入る」状態。止まりません。
アデバイヨールはまさかの初ハットトリック。
なんだかんだでプレミア3試合連続ゴールに、4試合6得点で現在プレミアシップの得点王。
守備でも、危ない場面は全くなし。
今季一番余裕を持って観れるゲームでした。
欲を言えば、動きの良かったエドゥアルドとウォルコットに「プレミア初ゴール」を獲って欲しかったところ。
そして、今回このチームの可能性を一番感じたのは、
彼らが、守備でも攻撃でも最後の最後まで手を抜かず、常に点を取りにいく姿勢を見せてくれたことです。 また、最後まで“個人主義”に走らず、チームプレーを意識できていたところも特筆すべきことだと思います。
「セビージャに3-0」と「ダービーに5-0」では、
前者の方が明らかに価値が高いことは当然ですが、主力数名が不在且つ過密日程の状況下で、これだけ集中力を高く保った好パフォーマンスを見せてくれたということに、私は後者の方により大きな可能性を感じました。
これで、アーセナルは今節も首位キープです。
しかし、来週からが本当の「テスト」だと思っています。
まずは、カーリング・カップのニューカッスル戦。
ホームですが、相手は強敵。しかも、監督はボルトン時代にアーセナルの“ウィーク・ポイント”を執拗に突いて来たサム・アラダイス。
こちらは、FWベンドナーやSBトラオレら若手選手を試すことでしょうから、若手への期待と共に、経験不足故の苦しい戦いが予想されます。
もし負けて、「今季公式戦8勝1分け」の勢いが止まるようなことがあっては悲劇ですし、この試合はその点が懸念されます。
そして、週末は、ここ2年の戦績が「1分け3敗」と相性最悪のウェストハムとアウェイで。
翌週ミッドウィークはこれまたアウェイでCLを控えますし、この3戦が、現在好調の彼らの“真価”を問われる試合となるかもしれません。
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ウォルコットは潜在能力の高さは見えるのですが大事な部分の精度にまだまだ難アリな感じがしました。
ひいきのフレブが故障がちなのが気になります。
とはいえ今期はアーセナルの試合が楽しみな好調さですね。
セヴィージャは技術力の高いチームですが、それゆえパスが足元ばかりで守りやすかったと思います。センデロスは不安な面もありますが、スペースを付く攻撃をされなかった分、被害は最小限にとどまった気がしますね。
1番不満だったのは2-0時にカウンターを仕掛けるとき、難しいパスを通そうとして逆にピンチを招いてい亜tことです。きっちりキープしてもっと焦らしてほしたっかです。
アデバヨールの評価けっこう分かれていますが、私は管理人さんと同じ考えです。アデバヨールは長い足を狭いスペースで操るのは苦手のようですね。
私も悲観的なものですから、ガナの脆さを知っているせいか、心の底から期待はできないのが正直な気持ちです。ガナには良くも悪くも『怖さ』がないですから。
ただ、今のところよく頑張ってるなというのが率直な感想で、チームが一つになって雰囲気はとても良いですね。
今シーズンはリーグ全体がおもしろいです。
エドゥアルドはまだまだプレミアに完全に馴染んだとは言えないようなので、今後もっと活躍してくれることを期待しています。
テオ君についてはおっしゃる通りで、いわゆるfinal thirdの部分が課題アリです。逆に考えれば、そこが改善できたら、チームにとってどれほど大きな戦力になるかということですが。
少し出来すぎですね(笑) 好調すぎて逆に怖いというのが、ファンの心情です。
>>コバさん
おっしゃる通りですね。
チーム全体の守備も個人の出来もまだまだだと思います。
アデバはまだ信用してないです(苦笑)
もっと簡単なシュートを決めてくれないと、エースとは言えないですね。
>>kireikさん
そうですね、「底力」という面ではまだこのチームは未知数です。
私もkireikさんと同じで、彼らの脆い部分をよくわかっているので、この先大きいことは言えないんですよね(苦笑)
それでも、他チームのファンよりも、ずっとこのチームが可能性を秘めていることもよくわかっているつもりですが。
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