○ ポルトガル 2-3 ドイツ
得点)N・ゴメス、ポスティガ / シュバインシュタイガー、クローゼ、バラック
ポルトガル)
N・ゴメス
シモン C・ロナウド
デコ J・モウティーノ
ペティート
P・フェレイラ ボジングワ
カルバーリョ ペペ
リカルド
ドイツ)
クローゼ
ポドルスキ シュバインシュタイガー
バラック
ロルフェス
ヒツルスベルガー
ラーム フリードリヒ
メツェルダー メルテザッカー
レーマン
通勤電車で前にいたオジサンが開いたスポーツ新聞が目に入ってしまったことで、不覚ながら結果を知っての観戦となりましたが、それでも、試合終了後は一気に鳥肌が立つような素晴らしい試合でした。
勝ったドイツも、敗れたポルトガルも、優勝に値するだけのクオリティーの高さを見せたと思います。
完成度の高さでは優勝候補の筆頭と言われていたポルトガルの弱点が、ドイツによって明らかにされた試合でした。
ポルトガルの弱点は、「高さ」でした。 190cm近い平均身長を持つドイツを相手に、ポルトガルは空中戦でなす術がありませんでした。
個人個人のテクニックや、ボール回しの華麗さでポルトガルが上回っていたことは間違いありませんが、ドイツは試合巧者で、プレーが非常にシンプルでした。
ポルトガルが波に乗り始めた時間帯での、あのバラックの3点目が大きかったと思います。
逆に、ポルトガルは、1失点した後に明らかな混乱を見せるなど、危機的状況に陥った時の対処に甘さを見せました。
目立っていたのは、ポドルスキとシュバインシュタイガーの両ウイングです。
シュバインシュタイガーは1ゴール2アシスト。
ポドルスキは先制点のお膳立てに加え、後半はカウンターの際に左サイドを駆け上がる“槍”となって、ポルトガル守備陣に脅威を与えていました。
また、2人とも守備でもチームによく貢献していたと思います。
バイエルンでの出場機会に不満を持つポドルスキは、この夏の大きな話題となるでしょう。
○ クロアチア 1-1 トルコ
(PK) 1-3
得点) クラスニッチ / セミフ
クロアチア)
オリッチ
ラキティッチ スルナ
クラニチャル
モドリッチ
N・コバチ
プラニッチ コルルカ
シムニッチ R・コバチ
プレティコサ
トルコ)
ニハト
アルダ カジム
トゥンジャイ アルティントップ
M・トパル
ハカン・バルタ サブリ
E・アシク ギョクハン・ザン
リュシュトゥ
「今大会のベストゲーム」であり、“大会史”に残るような試合でした。
「1-1」のスコアラインで、得点者の時間帯に「119分」と「120分」が並ぶ試合を見たのは初めてです。
両国のファンの声援も迫力があって素晴らしく、スタジアムで観戦した人にとっては生涯忘れられない試合となったでしょう。
前半は凡戦の予感がありました。
総合力で上回るクロアチアが試合を支配し、クロアチアが得点を奪うのも時間の問題のように見えました。
しかし、トルコは最後まで粘りました。
そして、延長戦に入ってからのトルコの体力面・精神面での強さが、形勢を逆転させたのです。
「PK戦に持ち込んだチーム」と「PK戦に持ち込まれたチーム」
では、実際にPK戦を戦う時の精神的な準備に違いが出ると言われますが、今回はそれの顕著な例でしょう。
クロアチアのモドリッチとラキティッチという2人のテクニシャンが枠を外したことが、PK戦において、いかにメンタル面での準備が重要かということを物語っていたと思います。
しかし、トルコは劇的勝利の影に、トゥンジャイやアルダら主力がイエロー累積により次戦出場停止という不安を抱えます。
さらに、エースのニハトは怪我により欠場濃厚です。
準決勝の相手はドイツ。
トルコには、前回のギリシャのように勢いに乗って行くイメージもありますし、経験豊富なドイツにあっさりと敗れてしまいそうな画も浮かびます。
グループリーグのスイス戦とチェコ戦、今回と、まるで“漫画”のようなストーリー展開で勝ち上がって来たトルコ。
『スラムダンク』の湘北高校の最期のようにならないことを祈ります…
先週と先々週に引き続き、泊り込みの研修が続くので、
準々決勝のもう2試合と、バーレーン戦の記事は週末に。 アーセナルの移籍関連で書くことも増えるかもしれませんね。
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