スラヴィア・プラハ 0-0 アーセナル
AWAY)アーセナル
ベンドナー
ディアビー
エドゥアルド ウォルコット
デニウソン
ジウベルト・シウバ
クリシー ディアッラ
ギャラス ソング
アルムニア
交代)ベントナー → アデバイヨール
エドゥアルド → エブーエ
主審)ラエク(フランス)
非常にフラストレーションの溜まる試合でした。
「監督の采配」にも「選手達のパフォーマンス」にもガッカリでしたが、何よりも、
チャンスを与えられた立場であるはずのサブ組、いわゆる
「アーセナル・カーリングカップ・チーム」
に、ここで活躍してレギュラーの座を脅かしてやろうという気迫が全く感じられなかったことに憤りを覚えました。
逆に気迫を感じたのは、現時点でレギュラーが保証された立場のアルムニア、ギャラス、クリシーの3人からのみでした。
しかし、一番納得が行かなかったのは、この試合の布陣です。
“なぜ、ディアビーを前線に、エドゥアルドを左サイドに置いたのか?”
ヴェンゲルはユナイテッド戦の試合後、リバプール戦とユナイテッド戦の2試合でアデバイヨールが前線で孤立していたことを受けて、自ら反省するコメントを出していたにも関わらず、また、カーリングカップでベントナー・エドゥアルドのコンビ間の連携が既に構築され、結果を出しているにも関わらず、どうしてこのような布陣を敷いたのか?
一向に機能を見せないこの布陣を終盤まで引っ張ったことにも疑問です。
エドゥアルドは、エブーエと代わって引き下がる前の最後の約10分間でようやくFWとしてプレーしましたが、あの境遇ではエドゥアルドが余りにかわいそう。
正当な評価を下すことができません。
この責任の全てはヴェンゲルにありますし、全く理解できません。 ユナイテッド戦後の反省コメントは何だったのでしょうか?
(また、試合中、エドゥアルドがFWとしてプレーしているものとして話を進め、ハーフタイムのシステム紹介でもそのままエドゥアルドをFWとして表記していたスカパーのスタッフ、実況・解説にも呆れました。
エドゥアルドが、前線ではなく常にサイドにいたことに全く気付かなかったでしょうか?)
ディアビーを前線で使うのなら、ユースのバラザイトを使った方がまだ期待できるはずです。
ここまで1トップに固執するヴェンゲルの姿は、
“アンリの1トップ、ファン・ペルシーの左サイド”の「4-1-4-1」システムが原因で得点力の低下を招いて勝てる試合を落とし続けた、昨季のちょうど同じ時期を思い出させました。
・選手個々の評価に触れる前に、ちょっと一息
よろしくお願いします!
上で述べた通り、良いところを見せたのはスタメンの3人だけです。
ベントナーは前線で孤立してしまいました。
これには周りのサポートの無さという不運もありましたが、彼からディフェンスラインの裏へ抜け出す積極的な動きが見られなかったのも原因であり、反省点。
同タイプと言われるアデバイヨールとの決定的な違いはそこでしょう。 中盤の選手からすれば、彼へのパスを出しにくい状況だったと思います。
ディアビーは本当に最悪でした。
ドリブルを試みても、パスをするわけでもシュートをするわけでもなく、ただただボールを失うのみ。 おそらく、90分間で20回以上は奪われたのではないしょうか?
自らのボールロストでピンチを招くも、それを追うこともしない。 もはや、存在自体がマイナスと言っても過言ではない出来でした。
そのディアビー以上に消えていた存在だったのが、ウォルコット。
結局最後まで何もできず、ドリブルのスピードと歩幅が合わない悪い癖が再発。
スラヴィア守備陣の早い寄せとフィジカルに完全に屈していました。
なぜか右のCKを蹴っていたのですが、あれも止めにした方がいいでしょう。 まともなボールが1つとして入りません。 元々クロス精度の高い選手ではないですし、あれではチャンスをふいにしているようなものです。
デニウソンは、ミスパスを連発。 彼は以前、
「カーリングカップでは既に十分に自分の価値を示したので、他のコンペティションに出たい。」
と語っていましたが、この出来では「カーリングカップ要員」を抜け出せません。
ボール扱いの以前に、フリーでボールを貰うための動きの質が低い。
これは、この試合のアーセナルの選手のほとんどに言えることですが、
「フリーのスペースを見つける動き」、
「相手に追い込まれて苦しい状況のチームメイトが簡単にパスを出せる位置に移動する、サポートの動き」
が決定的に足りませんでした。
これらの動きの無さは、自らがボールを要求してアピールしようとする気持ちの低さが全ての原因かと。
今回は、特にデニウソンからそれを感じました。
ジウベルト・シウバとのパス交換が少なく、中盤でパスのリズムを形成することができなかったのです。
ソングに関しては、元からミスをすることや危なっかしいことは織り込み済みだったので、驚きや不満はないです。
確かに、ユナイテッドとのビッグゲームを終えた後、しかも相手は前回「7-0」の大勝を収めたスラヴィアということで、
「さぁ、勝ちに行くぞ!」
というモチベーションを作っていくことは難しかったことと思います。
また、ピッチはアーセナルが苦手とする長さの長い芝。 さらに、後半からは豪雨の影響でそれが尚更厳しかったことでしょう。 チェコの寒さも運動量に響いたと思います。
しかし、それらを差し引いても、非常に残念なパフォーマンスでした。
もしスラヴィアに勝てていれば、アウェイでセビージャに負けたとしても、グループ1位での突破がほぼ決まっていたので、自分で自分の首を絞めたことになります。
セビージャ戦は「負けられない戦い」になるでしょう。
ただ、こうなったら、アーセナルと引き分けたスラヴィアには、最終戦のホームでのセビージャ戦でも頑張ってもらわないと(笑)
アーセナル戦同様、(攻撃的に行くと、まんまとセビージャに捕まってしまうので)守備的に戦って「勝ち点1以上」を目指して頂きましょう♪
リーグ戦の次戦は、今週末ではなく来週月曜日にアウェイでレディングと。
このCLでの不甲斐ない内容が、チーム全体の好調ぶりに悪い影響がないことを願いたいです。
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ディアビーはひどかったですね。「テクニック自慢かよ」と。上手いけど、目的を見誤っています。「したいからドリブルしている」とすら感じます。
ウォルコットもひどかったですが、まだこの手のピッチでは難しいでしょうね。ホームほど上手くいかない。
最も頑張っていたのが。レギュラーとされる選手たちというが何よりがっかりしましたし、あの前半で後半に交代なし(ヴェンゲルなら十分ありえるとは思いましたが)という采配も意図はあったのでしょうが、がっかりです。これで忙しい時期にCLでメンバーを落とせなくなりましたね。4連勝なら、次0-2の敗戦もOKな状態でしたが。有力チームはほぼ1位抜けしそうなんですよね。
リザーブ陣は当分リザーブから抜け出せないだろうし,今後の過密日程を考えると,交代要員の人選も難しいだろうな.
この試合で勝っていれば1位突破だったので残念です.コバさんもコメントしていますが,リバプールを除く強豪は1位通過してくるでしょう.マンUは決定しましたしね.
早くファンペルシー戻ってこないかな♪
スラヴィアの攻撃陣は満身創痍でしたが、シェンケジークがよく頑張ったのが予想外でした。シュミチェルは国内リーグにも出てない「ぶっつけ」でしたが、精神的な意味で貢献したとは思います。
ただ、一番予想外だったのが復帰間もないブラベツがCBに入って「玉砕」を免れたことです(笑)。スヒー、シュヴェツらのU-20組も洗礼を浴びて成長した感はありますね。
これから怪我人もコンディションを上げて、ゴールハンターのヴルチェクが戻ったら、結構頑張れるのではないかと。セヴィージャを止めてロシツキーに援護射撃を、できればいいですね。
ただ、A代表当落線レベルには達しているCBのラトカとドリブラーのヤンダの2人は長期離脱中です。これ以上レギュラーを失うと戦いになりませんから、ギリギリなんですよね。
テストじゃないですか。
中盤の選手を前線で使って、ストライカーをサイドに置く。
これで、前線にスペースを作ってそこにストライカーが飛び込んででこれます。
アーセナルの流動的でエレガントなサッカーにはこうしたポリヴァレントなテストや努力が欠かせないのでしょう。
オシムのときもそうですがポジションに本職を使わないとみんな文句言いますね。
私に言わせればヴェンゲル最高ーです。
リーグ戦でちょくちょくサイドやってましたけど、コバさんのおっしゃる通り、サイドは、
「できないわけではない」
程度なんですよね。
カーリングカップを観る限りでは、彼はやはりセンターFWが適正かと。 “同じメンバー”でなぜシステムを変えたのかよくわかりませんね。
ディアビーは出来不出来の差が激しいです。 あの高いテクニックを生かすも殺すも、彼の意識かと。 まずはアピールする意識がほしいですね。
私も同じことを考えていて、「アウェイ4連戦」の中にあるセビージャ戦を、「0-2負けOK」の捨て試合と考えていたんですけど、これで厳しくなりました。
>>salpaさん
ウォルコットはここまでよく頑張っていますし、シェフィールド戦でも先発・同じポジションでいい働きしてたんですけど、この試合は移籍以来最低の内容でしたね。
おっしゃる通り、今回は第1シードのクラブが順当に1位突破しそうなんで、2位では厳しくなりますね。
>>りぼーるさん
システムに問題がありましたが、主力を休ませたヴェンゲルの判断は間違っていなかったと思います。
私自身もセスクとフレブを休ませてほしいと思っていましたし。
何せ前回が「7-0」の大勝でしたから、監督と主力選手(セスク、フレブ、フラミニら)が舐めるのは致し方ないとしても、ディアビーとかのベンチ組が舐めちゃダメだろとw 奴らには百年早いですよ。
それにしても、この試合は変な試合でしたね。
ボールを支配していたのはアーセナル、
けれどチャンスを作っていたのはスラヴィア、
しかし、(アーセナルとしては)失点する気配も負ける気配も全く感じない、
という謎な試合でした。勝てる気配も全くでしたね。
セビージャ戦は期待しています♪
>>CSKA352さん
どうも、お久しぶりです。
CSKAはCLで苦戦していますね。 個人的にお気に入りのアキンフェエフのプレーが観れなくて残念です。
おっしゃることはよくわかります。
しかし、もうその「テスト」は既に終了しているんですよね。
それと、エドゥアルドはスペースに飛び込む選手ではなく、1度前線でボールを足元で貰ってドリブルを加えてからでないと真価を発揮できない、典型的なブラジル人FWであり、スピードやドリブルといった部分ではなく、得点の嗅覚であったりPA内でのポジショニングであったりに優れている選手なので、サイドは不向きかと思います。
それに、記事にも書きましたが、ヴェンゲルはこの試合の前に、
「1トップは良くなかった。」
と語っているんですよね。
エドゥアルドなら、まだアデバイヨールの方がサイド向きかと。
まぁ、私も、D・カルバーリョが守備的MFやSBで使われていても、ガザエフ最高と思うかもしれません(笑)
ピレス、リュングベリ、ヴィルトールを左右中央どこでも機能するようにヴェンゲルは起用しました。
ロビンやフレブ、ロシツキー、ウォルコットらの使い方を見てもそうしたポリヴァレント性を身につけさせたいのは明らかです。選手が本職以外の役割もこなせるようになれば選手層の薄さもそれでカバーできるでしょう。
目の前の結果にとらわれず機能しないリスクを冒してまで選手を信用して見せるところがすばらしいのです。
「テストは既に終了している」のであれば機能する自信があったのでしょう。
「1トップはよくなかった」のなら1トップだったのではなくディアビーは前線のゲームメイカーとしてとしてベルカンプや名古屋でピクシーがこなしていた役割を期待されたのかもしれません。<それができなかっただけでは
ダシウバがアンリやベントナー、アデバイヨールのよーにゴール前で構えて勝負するタイプであって他の役割には順応できないのであればもうサイドでは使うべいでないでしょう。
CSKAはアーセナルと違って層の薄さをカーバーする術がありません。特にイグナシェーヴィチがいないとラインコントロールもままなりません。
CLではミスで失点することが多かったです。
ダニエルを左で使ってもいいのではと思ったことはありますが^^
CSKAにもエドゥアルドという右のラテラルがいます。<よろしく
期待のブラジル人多すぎなので中盤とDFラインをどうにかして欲しいです。
どうもお邪魔しました。ごきげんよう。
また流れで本来のポジションを離れたいときや離れたときに何ができるかはどんな経験をさせているかにもよるでしょう。
作戦や全試合の質にこだわると物足りない部分はあるとおもいますが、アーセナルファンならヴェンゲルの先を見据えた戦い方ももう十分分かっているとは思いますが評価していただきたく思いました。
以上第三者の主張を終わります。さようなら。
しかし、先を見据えているなら、ヴェンゲルは尚更エドゥアルドをFWで、ディアビーを左で使うべきだったと思います。
ファン・ペルシーが離脱中の今、なぜアデバイヨルのパートナーを務めているのがベントナーやエドゥアルドといった本職のFWではなくMFのフレブかというと、それは単にベントナーとエドゥアルドがまだまだ「計算できない」選手だからです。
ビッグゲームでの経験値や他の選手との実戦での連携が希薄なため、(フレブを前線で起用すると)リバプール戦やユナイテッド戦のようにアデバイヨルが孤立するリスクを抱えることになるのを知りながらも、ヴェンゲルは(相対的に)信頼の置けるフレブを前線に置くことにしたのです。
しかしこれでは、エドゥアルドの真価を発揮する「機会」がありませんし、今後ファン・ペルシーが復帰すれば、エドゥアルドの出場機会は更に限られたものになるでしょう。
だからこそ、エドゥアルドには「慣れたポジション」で結果を出して欲しかったですし、その環境をヴェンゲルが与えて欲しかったのです。
試合前、エドゥアルドは、
「スラヴィア戦でもう1度チャンスが欲しい。」
と、チーム加入後初めて出場機会を求めるコメントを出しました。
これは、エドゥアルドの中である種の危機感があっての発言でしょうし、彼は間違いなく「FW」でのチャンスを求めていたと思います。
ファン・ペルシーがいない今こそ、彼にとっては絶好のアピールの場だったのです。
それにアーセナルの「サイド」を考えた場合、エドゥアルドの前には、
ロシツキー、フレブ、エブエ、ウォルコット、ディアビー
がいます。
また、ディアビーも、ロシツキーの離脱中に左サイドでのポジションを掴みかけました。
つまり、彼らにとって、FWとサイドのどちらが出場機会の可能性が高いかというと、エドゥアルドは「FW」であり、ディアビーは「サイド」であることは明確なわけで、彼ら2人にとってもそれぞれのポジションで使われることの方がハッピーなはずです。
長文で支離滅裂な話になりましたが、まとめると、
「ディアビーをトップで使うヒマがあったら、いち早くエドゥアルドをFWとしてチームに慣れさせろよ。」
ということです。
選手層の厚みを増すことを考えて先を見据えているなら、ヴェンゲルがしなければいけなかったのは、エドゥアルドを「FW」として、ディアビーを「中盤サイド」として「計算できる選手」にすることでした。
エドゥアルドはレディング戦でベンチ外、次節にはファン・ペルシーが戻ってきます。
果たして、エドゥアルドがカーリングカップ以外で次にFWとしてある程度長い時間使ってもらえるのは、いつになるのでしょうか? サイドでの出場は、今後も考えられません。
やはり、スラヴィア戦でチャンスをあげるべきでした。
それと1つ断っておきたいのですが、
「アーセナルファンならヴェンゲルの先を見据えた戦い方ももう十分分かっているとは思いますが評価していただきたく思いました。」
とありましたが、基本的に、自分のブログでは、ヴェンゲルや選手を称賛するようなことはあまりしません。
「アーセナルファン」の私がアーセナルの良いところ・優れたところばかりを書き連ねても、たいして説得力も面白味もないブログになってしまいますから。
私の中では、ヴェンゲルの素晴らしさを十分にわかっているつもりです。 ただ、それを書いて示すことは今後も多くはないと思います。
熱いコメントをどうもありがとうございました!
私自身、長く書き過ぎて何が言いたかったのかよくわからなくなってしまいましたが(笑)、要はそういうことで、tetuさんがまとめて下さったことを言いたかったのです。
エドゥアルドは地味に結果を残していますし、FWで辛抱強く使ってあげればクロアチア代表でのようにゴールを決めてくれると思っています。