『ゾンビズ・シティ』
DESCENDENTS(2008年チリ)
監督 ホルヘ・オルギン
脚本 ホルヘ・オルギン
カロリーナ・ガルシア
出演 カミーユ・リンチ
カリーナ・ピサロ
■ストーリー■
謎の病原菌が流行し、人々はシェルターの外ではマスク無しでは住めなくなっていた。母親と行動していた少女カミーユは、病院の施設で病原菌が漏れ、ゾンビの襲撃に遭い、母親はゾンビになってしまうのだった。母親がゾンビになる前に伝えた、安全な場所、巨大なタコが守る海を目指し、1人旅立つのだった。
■感想■
チリ製の低予算の2008年のゾンビ映画。
ランニングタイム76分の作品ですが、エンドクレジットを除くと、実質本編は、なんと63~64分!
同じような回想シーンを何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も何度も使用しての63分!
「え~ッ、本当は何分だったの??」
っていうくらいに短い作品でした!
世界的な公開やソフト化を考えての長編化するためなんでしょうけど、これはダメでしょう!いくら、制作費60000ドルの作品でも、これはダメでしょ!
ロバート・ロドリゲス監督の『エル・マリアッチ』(1992年)は、尺が足りないのを補うために、長編映画にするために、スローモーションのシーンを多様したなんてことを聞いた覚えがありますが、作品自体は、そんなコトは一切感じさせない面白さだったのに、今作は、同じシーンばかり出てくるので、最後の方は、観るのが苦痛になっちゃいました!
ストーリー的には、最後の方で、少しだけヒネリがあるものの、そのヒネリのせいで、疲れも倍増!登場人物の少女に感情移入して観ていたワケではないですけど、こんなヒネリ必要なかったんじゃないの??
このラストの展開は、少し唐突すぎ!
地球温暖化や環境汚染で、新人類が生まれちゃったってコトなんでしょうか??
でも、今作を作った監督や脚本家は、このヒネリの効いたラストのオチを見せたかったんでしょうからね!ラストを否定しちゃうってコトは今作の全てを否定しちゃうコトになっちゃいますね。
新人類の子どもたちの首のところに出来たマークも、ラストに向けての伏線だったのに全然きがつきませんでした!全編、薄いセピア調みたいなカラーの映像で映画は進んでいきますが、もう少し、観やすい映像で、ストーリーも整理されていたら、面白く観れて、評価が高くなるのに!! 40点
ゾンビズ・シティ [DVD] | |
キャミリー・リンチ,カリナ・ピザロ,クリストバル・バラ,キャラリーナ・アンデラード,ロサ・ルイーズ・ラモス | |
角川書店 |