『ユル・ブリンナーの殺人ライセンス』
DEATH RAGE(1976年イタリア)
監督 アンソニー・M・ドーソン(アントニオ・マルゲリティ)
脚本 ガイ・カスタルド
出演 ユル・ブリンナー、マーチン・バルサム、バーバラ・ブーシェ、マッシモ・ラニエリ
■ストーリー■
ニューヨークの組織のレオナルディが、イタリアのナポリでジェナロ・ガロに殺された。組織は、弟が殺されて以来引退していたプロの殺し屋ピーター・マルシアニに、ジェナロ・ガロの殺害を依頼するのだった。弟を殺した犯人がジェナロ・ガロだと知ったピーターは、その仕事を引き受けイタリアへと飛ぶのだった。レオナルディを慕っていた青年アンジェロとコンビを組み仕事にかかるのだった。
■感想■
アントニオ・マルゲリティ監督のイタリアンアクション映画。
主演はユル・ブリンナー。ユル・ブリンナーって言うと『十戒』(56年)、『追想』(56年)、『王様とわたし』(56年)に出演してるんで、そのイメージが強すぎて“大スター”ってイメージなんですけど、実は『大西部無頼列伝』(71年)、『複数犯罪』(72年)、『SF最後の巨人』(75年)、『未来世界』(76年)と、70年代以降はエンターテイメント映画に出まくり状態でした!
1915年生まれだから、60歳近いときにSFサバイバルアクションの先駆け『SF最後の巨人』でヒーローを演じていたんですね!スゴスギ!
ブロンソンといい、ユル・ブリンナーといい、ホントにスゴイ!そういえば近作『チャック・ノリスin地獄の銃弾』(05年)の主演のチャック・ノリスも1940年生まれだから、『チャック・ノリスin地獄の銃弾』出演当時もっと年上の65歳でした。海外のアクションアクターって、息が長い!
自動車に捕らえられたユル・ブリンナーが、外の騒ぎに乗じて、余裕しゃくしゃくで逃げ出しちゃうあたり、いかにもイタリアB級アクション映画です!警察の尾行も、主人公が敵を倒す肝心なときにいないところもイタリアンアクション映画の良い所!(ホメ言葉ですからね!)
76年の作品っていうところもあって、いかにも70年代のアクション映画って感じで、最高に面白いです!
主人公のユル・ブリンナーが、弟を殺された心理的ショックが原因で、視界が真っ赤になってしまう病気を持っている設定がほとんど無意味でストーリーに絡んでこないです。なんでこの設定なのか分からないですけど、まぁ、他のアクション映画との差別化で、一風変ったアクセントってことでしょう!
けっこう、テンポ良くストーリーが進んでいくんで、ただのB級アクション映画だと思ってると、クライマックスの展開には、ビックリ!殺し屋を主人公にした、絶対的に強いヒーロー物と思わせといて、最後だけはリアルな展開!さすがイタリア映画!この最後の展開で、映画全体が引き締まってきます。
以前、ポニーから発売(レンタル)されちたビデオのパッケージを見ると、まるでブロンソンの「狼よさらば」“DEATH WISH”系のうたい文句なんですけど、(なんてたってアメリカ題は“DEATH RAGE”ですからね)、『狼よさらば』(74年)っていうよりは、主人公が殺し屋ってこともあって『メカニック』(72年)の方がイメージが近いかも!
そういえば、マイケル・ウィナー監督、チャールズ・ブロンソン、ジャン・マイケル・ビンセント出演のアクション映画『メカニック』もDVD化されてないですね!『メカニック』も日本語吹替えつきでDVD化して欲しい作品の1本です!
で、話題を今作に戻すと、イタリアンアクション映画ファンには必見の1本!って、イタリアのアクション映画ファンに限ったことじゃないですけど、あるジャンルが好きな映画ファン(例えば、「ゾンビ映画ファン」とか「マカロニウエスタンファン」とか「ハマーのホラー映画ファン」とかとか)にとっては、その作品が面白いかどうかよりも、存在するだけで、どんな作品でも必見になっちゃうんですけどね!68点
DEATH RAGE(1976年イタリア)
監督 アンソニー・M・ドーソン(アントニオ・マルゲリティ)
脚本 ガイ・カスタルド
出演 ユル・ブリンナー、マーチン・バルサム、バーバラ・ブーシェ、マッシモ・ラニエリ
■ストーリー■
ニューヨークの組織のレオナルディが、イタリアのナポリでジェナロ・ガロに殺された。組織は、弟が殺されて以来引退していたプロの殺し屋ピーター・マルシアニに、ジェナロ・ガロの殺害を依頼するのだった。弟を殺した犯人がジェナロ・ガロだと知ったピーターは、その仕事を引き受けイタリアへと飛ぶのだった。レオナルディを慕っていた青年アンジェロとコンビを組み仕事にかかるのだった。
■感想■
アントニオ・マルゲリティ監督のイタリアンアクション映画。
主演はユル・ブリンナー。ユル・ブリンナーって言うと『十戒』(56年)、『追想』(56年)、『王様とわたし』(56年)に出演してるんで、そのイメージが強すぎて“大スター”ってイメージなんですけど、実は『大西部無頼列伝』(71年)、『複数犯罪』(72年)、『SF最後の巨人』(75年)、『未来世界』(76年)と、70年代以降はエンターテイメント映画に出まくり状態でした!
1915年生まれだから、60歳近いときにSFサバイバルアクションの先駆け『SF最後の巨人』でヒーローを演じていたんですね!スゴスギ!
ブロンソンといい、ユル・ブリンナーといい、ホントにスゴイ!そういえば近作『チャック・ノリスin地獄の銃弾』(05年)の主演のチャック・ノリスも1940年生まれだから、『チャック・ノリスin地獄の銃弾』出演当時もっと年上の65歳でした。海外のアクションアクターって、息が長い!
自動車に捕らえられたユル・ブリンナーが、外の騒ぎに乗じて、余裕しゃくしゃくで逃げ出しちゃうあたり、いかにもイタリアB級アクション映画です!警察の尾行も、主人公が敵を倒す肝心なときにいないところもイタリアンアクション映画の良い所!(ホメ言葉ですからね!)
76年の作品っていうところもあって、いかにも70年代のアクション映画って感じで、最高に面白いです!
主人公のユル・ブリンナーが、弟を殺された心理的ショックが原因で、視界が真っ赤になってしまう病気を持っている設定がほとんど無意味でストーリーに絡んでこないです。なんでこの設定なのか分からないですけど、まぁ、他のアクション映画との差別化で、一風変ったアクセントってことでしょう!
けっこう、テンポ良くストーリーが進んでいくんで、ただのB級アクション映画だと思ってると、クライマックスの展開には、ビックリ!殺し屋を主人公にした、絶対的に強いヒーロー物と思わせといて、最後だけはリアルな展開!さすがイタリア映画!この最後の展開で、映画全体が引き締まってきます。
以前、ポニーから発売(レンタル)されちたビデオのパッケージを見ると、まるでブロンソンの「狼よさらば」“DEATH WISH”系のうたい文句なんですけど、(なんてたってアメリカ題は“DEATH RAGE”ですからね)、『狼よさらば』(74年)っていうよりは、主人公が殺し屋ってこともあって『メカニック』(72年)の方がイメージが近いかも!
そういえば、マイケル・ウィナー監督、チャールズ・ブロンソン、ジャン・マイケル・ビンセント出演のアクション映画『メカニック』もDVD化されてないですね!『メカニック』も日本語吹替えつきでDVD化して欲しい作品の1本です!
で、話題を今作に戻すと、イタリアンアクション映画ファンには必見の1本!って、イタリアのアクション映画ファンに限ったことじゃないですけど、あるジャンルが好きな映画ファン(例えば、「ゾンビ映画ファン」とか「マカロニウエスタンファン」とか「ハマーのホラー映画ファン」とかとか)にとっては、その作品が面白いかどうかよりも、存在するだけで、どんな作品でも必見になっちゃうんですけどね!68点
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