『P2』残業にはご注意を！

『P2』
P2（２００７年フランス）
　監督　　フランク・カルフン　
　脚本　　アレクサンドル・アジャ
　　　　　　フランク・カルフン　
　　　　　　グレゴリー・ルヴァスール　
　原案　　アレクサンドル・アジャ
　　　　　　グレゴリー・ルヴァスール　
　出演　　レイチェル・ニコルズ、ウェス・ベントリー、フィリップ・エイキン 　

　■ストーリー■ 　
　休暇に入るクリスマスイブの夜、アンジェラは姉の住むニュージャージーに向かうため会社のオフィスを出て地下の駐車場に行くのだった。しかし、車が故障してしまい、警備室に出向き、エレベーターホールへの鍵を開けてもらうのだが、受付には誰もいずにビルから出れなくなってしまうのだった。 　

　■感想■
　『ハイテンション』（2003年）、『ヒルズ・ハブ・アイズ』（2006年）、『ミラーズ』（２００8年）の監督、脚本のアレクサンドル・アジャが、脚本、製作したサスペンススリラー。
　原案、脚本のグレゴリー・ルヴァスールとは上記3作品でもコンビを組んで、各作品で脚本を書いています。　
　監督は、俳優として『ハイテンション』にも出演しているフランク・カルフン。　
　今作は監督してませんけど、今作をアレクサンドル・アジャの作品として捉えて良しとするなら、まさに『ハイテンション』がハイテンションで、『ヒルズ・ハブ・アイズ』、今作『P2』と作品を追うごとに、テンションが下がっていって、段々と普通の作品になって行くような気が・・・。 　

　それに、今作のアイデアって、フレッド・ウォルトン監督の１９８９年のサスペンス『超高層の死角』に、ちょっとだけ近いような気もしちゃいます。
　『超高層の死角』の場合は、殺人鬼がいるビルにヒロインが閉じ込められちゃうんで状況的には違うんですけどね。 　
　今作はスプラッター度も高くて、それなりには面白いんですけど、やっぱり時間が長すぎ！！ランニングタイム９７分は長すぎ！！あと１５分くらい短くしてコンパクトにした方がテンポが良くなって面白く観れたのに！！
　今作も８０分くらいだったら、それだけでプラス１０点だったのに！！ 　

　ビルに閉じ込められたヒロインが、精神の不自由な警備員に付きまとわれるだけのストーリーなんで、それこそランニングタイム７５分くらいでも良かったのに！！　　
　今作のテーマは、アイデアとしては、日常に起こりうることを描いていて面白いのに、余りにも日常的すぎて９７分持たせるには厳しかったかも？？
　今作の犯人のサイコ男ですけど、あのヒロインのことを毎日、監視カメラで見ていたら好きになっちゃう気持ちも分からないではないですよね！！だって毎日、毎日、見ているんですもんね！あの下着姿は卑怯でしょ！！（あ、あの下着姿は、監禁されたあとに初めて見たんでしたっけ？？）　女子更衣室とかで着替えてるとこカメラで見てたんじゃなかったのかな？？海外には、女子更衣室とか無いんでしたっけ？？　３０点　

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