指田文夫の「さすらい日乗」

さすらいはアントニオーニの映画『さすらい』で、日乗は永井荷風の『断腸亭日乗』です 日本でただ一人の大衆文化評論家です

「中東の紛争は、宗教問題ではない、水争いである」

2023年11月29日 | 政治

パレスチナのガザ地区で起こっている残虐事件は、ナチがやったホロコーストと同じであり、人間というのは実に愚かなものだと思う。

そして、この事件を主導しているのは、イスラエルの極右、「パレスチナは、神がユダヤ人に与えた土地だ」との信仰がもとだとしている。

本当にそうだろうか、だとすれば19世紀まで、なぜパレスチナにユダヤ人、アラブ人は、共存していたのだろうか。

理由は、簡単である。問題は、宗教ではなく、きわめて世俗的な問題だったからだ。

どうしてかは知らないが、あの地は、アラブ川、ガリラヤ湖、死海など、水に恵まれた地域だった。

          

『聖書』にも、「ランド・オブ・ミルク・アンド・ハニー」とあり、農業、牧畜に適した地域だった。

だからこそ、諸民族が争ってきたのであり、決して宗教問題ではない。

世俗問題なら、いずれ妥協で解決できるはずだと私は思うし、そう願うものだ。


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