パレスチナのガザ地区で起こっている残虐事件は、ナチがやったホロコーストと同じであり、人間というのは実に愚かなものだと思う。
そして、この事件を主導しているのは、イスラエルの極右、「パレスチナは、神がユダヤ人に与えた土地だ」との信仰がもとだとしている。
本当にそうだろうか、だとすれば19世紀まで、なぜパレスチナにユダヤ人、アラブ人は、共存していたのだろうか。
理由は、簡単である。問題は、宗教ではなく、きわめて世俗的な問題だったからだ。
どうしてかは知らないが、あの地は、アラブ川、ガリラヤ湖、死海など、水に恵まれた地域だった。
『聖書』にも、「ランド・オブ・ミルク・アンド・ハニー」とあり、農業、牧畜に適した地域だった。
だからこそ、諸民族が争ってきたのであり、決して宗教問題ではない。
世俗問題なら、いずれ妥協で解決できるはずだと私は思うし、そう願うものだ。