指田文夫の「さすらい日乗」

さすらいはアントニオーニの映画『さすらい』で、日乗は永井荷風の『断腸亭日乗』です 日本でただ一人の大衆文化評論家です

歌会始と女王蜂

2024年01月21日 | 政治

先週、テレビを見ていたら、「歌会始」を中継していたが、これこそ日本の天皇制だと思った。

言ってみれば、紅白歌合戦とレコード大賞を昔から主催していたのが天皇で、実に素晴らしいことだ。

天皇制は、実に文化的な存在であり、政治に無関係だったからこそ、古代から続いてきたのだ。

このことを見抜いていたアメリカ人がいる。

戦前に大使として長く日本にいたジョゼフ・グルーである。

            

彼は言っている、「日本の天皇は、ハチの巣の女王蜂である。特に大したことはしていないが、女王蜂がいなくなれば、ハチの巣は崩壊する」と。

「だから、天皇を廃止、あるいは裁判等に掛けると、日本は大混乱になり、共産化するだろう」

この助言は、アメリカ政府を納得させて、東京裁判では、天皇はまったく対象とされなかった。

そして、昭和天皇は東京裁判の結果について、「これで良い」と言ったのだ。

どこに自虐史観があるのだろうか、昭和天皇が肯定しているのに。

 


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