指田文夫の「さすらい日乗」

さすらいはアントニオーニの映画『さすらい』で、日乗は永井荷風の『断腸亭日乗』です 日本でただ一人の大衆文化評論家です

浪曲+映画 『忠臣蔵』

2021年12月06日 | 大衆芸能

12月は、『忠臣蔵』の季節で、横浜シネマリンで映画と浪曲で忠臣蔵を楽しむ企画が行なわれた。

                                         

映画は、1957年12月の松竹京都の『暁の陣太鼓・忠臣蔵』で、主演の森美樹は堀部安兵衛を演じる。

対するのが俵星玄蕃の近衛十四郎で、浪曲では安兵衛ではなく、杉野十平次だが、森には無理な役なので、安兵衛になったのだろう。

新発田藩の藩士だった安兵衛は、藩主を打ち負かしてしまい首で、江戸に出てきて浪人生活を送っている。

惚れているのは、髪結いの嵯峨三智子で、実際この頃二人は愛人関係だったはずだ。

高田馬場の決闘で有名になり、各藩から召し抱えの依頼が来るが、赤穂藩の堀部家の聟になる。

そして、吉良家への討ち入り。

それを助ける俵星玄蕃の見事な槍捌き。

大石内蔵助は、歌舞伎の市川寿海で、この人は市川雷蔵の養父で有名だが、出ている映画は少ないので貴重。

雷蔵によく似た小柄な役者で、台詞が良いので有名だったが、ここでは大した台詞はなし。

 

休憩後は、玉川奈々福で、曲師は沢村豊子さんで『俵星玄蕃』。

ここでは、堀部安兵衛ではなく、杉野十平次の蕎麦屋との知合いになっている。

12月は、以前は『忠臣蔵』がテレビでも放映されていたものだが。

横浜シネマリン


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