指田文夫の「さすらい日乗」

さすらいはアントニオーニの映画『さすらい』で、日乗は永井荷風の『断腸亭日乗』です 日本でただ一人の大衆文化評論家です

12月8日に思う

2021年12月08日 | 政治

1941年12月8日は、日本がハワイ真珠湾等を攻撃して、太平洋戦争を始めた日である。

いくつかの新聞等が特集しているが、それが皆的外れで、日米交渉のことを書いている。

この日米交渉も変わった交渉で、その始めは、日米間を危惧した民間人によって始められたものなのだ。

キリスト教の神父と日本の友人達によって始められたもので、それもあって外務大臣の松岡洋右は、わざと壊したのだとする説もある。

だが、この日米交渉の本質は、実は日本と中国との関係だったのだ。

1937年から日本は、中国と戦争をしていたが、これの収拾が最大の問題だったのだ。

第一の問題は、日本がなぜ中国本土に駐留していたかで、なんと1900年の義和団事件の際の出兵で、そのまま居残っていたというのだから、中国人が反日になるのも当然である。

もし、今の日本に、米軍が太平洋戦争に勝ったからと言って、現在もいて、基地などではなく普通の町中に駐留していて自由に軍事演習等をしていて、とときには自衛隊と戦闘したとしたら、日本人はそれを許すだろうか。

                

日中戦争はそうしたことで拡大した信じがたい戦争で、中国人に反発され、国際的に批難されるのは当然だった。

だが、日本も和平を求めての交渉はしていた。

だが、それは17ものルートで行なわれていたそうで、互いに足を引っ張り合い最後まで成功することはなかった。

そして、太平洋戦争で、中国どころではなくなったのだ。

まさに愚かしいの一言に尽きる。

太平洋戦争も原因は、日中戦争なのである。

 

 


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