9月30日の石破茂新総裁と自民党新役員の記者会見を見てびっくりした。石破はバカではないか。政権が持たないのではないか。敵が誰かがわかっていない。
半分ボケているような森山裕(79)が幹事長、鈴木俊一(71)が総務会長、重病人のような菅義偉(75)が副総裁、こんな執行部で、石破は何ができるのだろうか。
おまけに、石破は記者会見の最初にでてきただけで、新役員の会見では引っ込んで同席していない。自分の指名した役員を必死でサポートする姿勢を見せるべきではないか。
石破の敵は立憲の野田佳彦ではない。自民党の高市早苗や安倍派である。統一教会をバックにする萩生田紘一である。裏金問題で離党した世耕弘成である。経団連会長の十倉雅和である。
原発の推進派の十倉は2期連続で大赤字を出している住友化学の会長でもある。石破の公約の「金融資産への課税」に反対しているのは戸倉である。また、財界は円安、インフレを望んでいる。
高市早苗は総務会長の打診を断ったという。コバホークの小林鷹之も入閣の打診を断ったという。喧嘩を売っているわけだ。
安倍晋三が産み落とした糞まみれの腐敗の構造がまだ一掃されていないのだ。
よれよれの老人役員で、これらの敵と戦えない。小泉進次郎を幹事長にして、副幹事長に経験豊かな老議員を配置すべきではないか。
さらに驚くことに、まだ、石破が国会で新首相に選任されていないのに、新閣僚のメンバーが漏れてきている。驚くのは、総裁選候補の河野太郎、茂木敏充、上川陽子が新閣僚メンバーに入っていないことだ。
外交の経験が少ない石破は決戦で自分に投票してくれた上川を外相に留任させるほうが安全であった。
また、文部科学省は統一教会の宗教法人解散問題を扱っているが、まだ裁判が結審していない。統一教会をいかに抑え込むかが、萩生田をはじめとする安倍派との戦いでキーとなる。河野太郎を文部科学相にもってくるのも一つの策だろう。
とにかく、石破は本当の敵が誰だかわかっていないから、公約は空手形になるだろう。
[補足]10月1日の新首相としての記者会見も精神論ばかりで、具体的に何をするのか、わからない会見になっている。石破は、総裁選にでたときは、もっと具体的なことを言っていたのに、抽象的な何がなんだかわからない事を言って、記者会見になっていない。
石破は、金融資産に課税することは引っ込めたのだろうか。これまでうまくいかなかった地方創生はどうやって行うのか。10月9日解散で自然災害に苦しむ能登の支援が遅れるのではないか。
総裁選に立候補した段階で、米国と新しい日米地位協定を結ぶと言っていたが、そのことについて問われても、日米地位協定の何が問題のか、これまでなぜ改定できなかったのか、どうやって米国政府を説得するのか、に答えることができない。石破は、米国に自衛隊の訓練基地を作るの一点張りである。
石破が議論できない人なのか、それとも、自民党内の支持基盤が弱いので何も発言できない状態なのか、そのどちらかである。
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