『 ヘボのアルバム 』

“ヘボ”ちゃんをこよなく愛する蜂狂さんとのコミュウニケーションの場です・・・

     『 スズメバチの記憶思考回路について考える・・・⑦ 』

2012-11-16 00:09:04 | Weblog
             


ヘボちゃんの思考回路を補佐する外部センサー:「複眼」について考えて見たい。

御存知のように、ヘボちゃん等:昆虫の眼は我々哺乳動物のレンズ系の眼と違って「複眼」である・・・
何と言っても「複眼」の特徴は、小さな「個眼」が幾つも寄り合って構成されていて、昆虫によっては、蜻蛉、蠅や虻のように個眼の塊のような複眼をもった蟲も居れば、それ程多く持たない蟲も居る。
蟲:昆虫によって複眼の個眼の数はそれぞれ異なる。目利き程個眼の数は多い!!! 蜻蛉で10000~28000個、家蠅で4000個、蜂類:4000~5000個、蟻:100~400個、土の中に住む昆虫類には数個というモノもある。
複眼の一番の特徴は、動的特性に優れていて、高速飛行や外敵に対する脅威反応が敏感である。 そして、蟲により個眼の数を保有が異なり、より敏捷に動き回る蟲程その数は多い!!!
御存知のように「メダカ蜻蛉」等は、複眼がグルッと300度近くも視界が効く構造になっているので、言うなれば、殆どの視野を捉える事が出来る。 魚眼レンズの上を行っている!!!そして、最近の研究で複眼の構造が判って来た。
系統的には、レンズ系と複眼の違いはあるものの、目から視神経、脳に至る経路は我々人間族と何ら変わらない仕組みになっている。そして、視覚情報は、より早く判断処理すべく、略、脳:キノコ体に直結していてその伝達経路は早い!!!
複眼、個眼の塊から入った視覚情報は、網膜を経てラミナメダラロビュラという視葉を経て脳:キノコ体に達する。キノコ体で、体中に張り巡らされている神経節からの感覚情報、運動情報が集約統括され各々の神経節に命令として伝達され、反応もしくは2次指令として伝達される。
(注)
ラミナ:像の輪郭をより強調させて認識する。
メダラ:視野内の極狭い空間領域での運動にだけ反応する。
ロビュラ:物体の形の識別をする。 等々の認識役割分担が確認されている。
前にもカキコしたように、この司令系統は、脳に相当する神経節が軆の角節に梯子状に分配されているので、非常に早く伝達され、アクションに結び付く。 ノロマの昆虫も、儘、居るが、多くは敏捷で、人間様等の比ではない!!!
複眼は、動特性に優れているので、例えば、蜂や蜻蛉等が時速50~60㎞もの高速でビュンビュン飛べる訳である。
オモシレ~事に、複眼は、我々人間や哺乳類の眼とは違って波長の短い紫外線辺りまでよく見えるという・・・
昆虫達が、餌とする花の蜜との関わりが極めて強く、また、深い事と関連付ければ「成程!!!」と頷ける!!! 花の在り処は匂いの他に花の蜜源部に紫外線を発している個所が存在して居る事を見れなより理解し易い!
こうして、複眼は紫外線に強い視覚器官として進化してきたのだろう・・・

蟲ケラの眼!!!あんなモノ!と見下すことなかれ!!! 中々どうして優れモノの視覚器官である!!! 

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