『 ヘボのアルバム 』

“ヘボ”ちゃんをこよなく愛する蜂狂さんとのコミュウニケーションの場です・・・

     『 早いですが放蜂!!! 』

2012-03-27 23:25:48 | Weblog
             


昨年、交尾蜂を採取し切れずに置いた儘の一群があった。
グリーンボックスが一杯になり、実は、扱いに苦慮していた。。。
思い付いたのは、サテアンの中に置いてあるトラップ:クシャクシャ新聞紙を其の儘にして早春これを回収、と、同時に放蜂するという手だった。 経験的に、下手に保管箱に入れるより放置状態の方が生存率が馬鹿高い事を知っていた。  
モノは試し?こういう豊作の年でなければできない技である。

サテアンの暖房は、今までズーッとして来た。
が、今年は、クシャクシャ新聞紙に入っている女王蜂も居るし、昨今の石油製品の高騰という非常事態もあり倹約の精神を決め込んだ!!!
「ヘボ」ちゃん女王蜂にとっては、実に、好都合だったが、どういう訳か?今年に限って超極寒の年となった。 寒い事寒い事!!! 来る日も来る日もサテアン内は霜柱が起ち、高級品の「イワチドリ」がかなりのダメージを受けた!!!   凍みに依る凍傷である!
正直、これには参った。
小正月明け、ダメージに気付き、暖房を入れざるを得なかった。
「イワチドリ」にはイイが、クシャクシャ新聞紙のヘボちゃんには、極めて不都合!!! 暖房を焚いていると、時々、舞い立つ女王蜂が居た・・・
依って、慌てて、クシャクシャ新聞紙を回収した。 そして、超特大のビニール袋に入れ老い耄れの庵:旧ヘボハウスに保管!!!

これで約2カ月を稼いだ。
超特大のビニール袋と雖も天井は開けてあり、空気が自由に通えるようにしてある。
寒いとはいえ、3月下旬ともなると、日に依っては彼女等も動き出す御仁も出る。 カレンダーからすると、そういう時期に差し掛かっている。

孫娘の春休み体験に「ヘボ」ちゃんの放蜂を考えていた。
来た日にスケジュールの相談をした。 「ヘボ」ちゃんの放蜂を持ち掛けると好奇心旺盛な孫娘は、即座に「行きたい!!!!!」と。。。
「行こう!行こう!!!」と、言う事になった。
その放蜂の日を今日に設定。
オヤツや昼御飯を近くのコンビニで買い込み、大袋3つを引っ提げて孫娘と出掛けた。
近くの山で頭の黒い天敵が入らない場所がある。 車で20分ソコソコの場所だ。
車の室温を17~8℃に設定、10km程走った。
今日は、最高の日和となり北アルプス連峰がスッキリと真っ白な頂きを輝かせていた。 乗鞍、穂高連峰、槍、常念、北は、白馬三山が一望出来た。
孫娘も上機嫌!!!
程なく現場に着き、カメラ片手に袋を2つ引っ提げ、孫娘に1つ持って貰った。 役に立ち子だワイ!!!   

本来なら袋に穴を開け、其の儘放置したいところだが、袋には仰山クシャクシャ新聞紙が入っている。 原則論では、多分、出れない御仁も多かろう?と判断、袋から出す事にした。
そこにはクシャクシャ新聞紙が山と積まれた。
恐る恐る新聞紙の一部を抜き取りでチェックすると、生存率の高いのに驚かされた!!! 死んでいる御仁は、極々、稀!!! 
この方法論の優れている事に自分ながら驚いた!
当然、撮影を兼ねて新聞紙を岩陰や大木の下に広げる。。。 時折、気の早い御仁はか細い羽音を響かせ舞い立つ!!! が、99パーセント以上は、昏々と眠った儘だ!
孫娘も盛んにシャッターを切っている。
オイドンは、「魚眼レンズ」「70mm蟲の眼レンズ」を用意していた。
孫娘が、興奮気味!!!!!  
都会っ子でこんな体験が出来る子は、先ず、居ない!!!
撮った写真を見せて貰ったが、中々の出来栄え!!! と、言うより、老い耄れ爺より上かも知れない!!! この Pentax の馬鹿チョンカメラ!、実に、万能だ! 超接近、水の中、顕微鏡写真、ムービーまで撮れる!!!
マクロで撮影していたが、いい画像の連続だった。
「上手だね!!!」と、頭を撫でてやると、嬉しそうだった。
小学校4年生でもこんな芸当が出来るのには驚いた。 多分、日記にも書いていて、この画像を先生に見せると吃驚するだろう??? そんな作品だった。
孫娘から作品を貰おう!と、思っている。 

推定、3000匹の女王蜂を2ヶ所に放し、車まで戻った。
そこで、オヤツ含みのお弁とを食べる。 近くには、「オオイヌノフグリ」が咲いていて、蝶が、乱舞していた。
パンにジュース、スナック菓子に焼き栗、孫娘と最高の時間を過ごした。
孫娘は蝶を追い掛けている・・・
そして、「爺ちゃん、カメラがない!!!」と、言い出した。
コートのポケットに入れておいたらしい・・・
近隣や車を探すが無い!!!
折角撮影した大作が無いとなると可愛そう・・・ 二人で、放蜂場所まで戻り探したが、見当たらない?
川の中を川下まで探したが、ここにも無い!!!

孫娘が可哀相になった。
セーターを脱いで、汗だくで放蜂場所まで戻り、クシャクシャ新聞紙を動かすが、見当たらない。
さ~~~て?  

帰り際登り坂で方向を迷った場所まで来ると丁度その迷った場所に赤いカメラと緑色したストラップ:首提げ紐を発見!!!
孫娘の顔が急に綻び! 「お爺ちゃん、有難う!!!」と。。。

壊れていないか確かめたが、問題無かった。 「このカメラは、東京タワーから落としても壊れない!!!」と、孫娘が説明してくれた。

ヤレヤレ、飛んだハプニングに!!!
孫娘は大事そうに、今度は、首から提げていた。

家に戻り、もう、一ヶ所行きたい場所があったが、後日という事にした。
孫娘は家に帰ると算盤、勉強をし始めた・・・
それから、二人でスナック菓子を食べながらオイドンは、ビールに手を出し、今日の喜びを分かち合った。  
孫娘は、初めての経験で、多少、興奮気味だった。 母親への電話でそれが判る。。。
  

こういう好奇心の強い子と遊んでいるとこちらも癒されるから不思議だ!!!