『 ヘボのアルバム 』

“ヘボ”ちゃんをこよなく愛する蜂狂さんとのコミュウニケーションの場です・・・

     『 冬眠について考える・・・ (6) 』

2008-01-15 22:55:28 | Weblog
           

保管中の越冬女王蜂を見ると必ず何かに噛み付いている・・・これな何故だろう?
素朴な疑問が沸いて来る。  
yはこの表情を見るのが好きだ!!!夫々思い思いの格好をしていて可愛い!
まだ、今年は暖冬の為撮影していないが、この可愛い格好を撮影するのを冬の仕事の一つにしている。
うまい切れ端や枯葉を入れてやると画像のような格好をしてくれる。
これが何とも微笑ましい。   
で、今夜はこの態勢に注目してみたい。

条件さえ整えば、この状態を何ヶ月でも持続出来る大顎の秘めたるパワーを持ち合わせているから驚きだ。何故こうした態勢をとるのか研究した学者が居る。アメリカフェアーバンクス校のバーンズと言う動物学者だ。
彼は過冷却との因果関係を調べた。(注)過冷却とは0℃以下の状態を言う。
一般的に或る物体が過冷却状態になっていると、この物体は非常に不安定で、一寸した刺激に出会うとこの物体は忽ち凍て付いてしまう。特に、厳冬期、-5~-20℃になるのは、極々、自然に起こりうる事である。
例えば、“ヘボ”ちゃんが地べたに張付いていたとしよう。“ヘボ”ちゃんは、グリセリンを炊いていたとしても雪や霰等に叩かれると瞬時に凍て付いてしまう。この時、幾らグリセリンを持ち合わせていても体液が細胞外に流れ出し、細胞破壊を起こし死に至るのである。
この限界地は-7℃だと言う。
で、“ヘボ”ちゃんはと言うと、過冷却・氷晶の被害を避ける為に落ち葉の下とか木の皮の陰や隙間等に潜り込み、直接外気との接触を避け、なお且つ、過冷却被害を避ける為、木の葉や枝、皮等に噛み付くと言う態勢を身に付け進化し続けて来たのだ。
面白い事に総ての狩り蜂は、木の葉や朽ちた木に潜り込むと言う戦略を取り、なお且つ、噛み付き行動を取っているから感心する・・・
過冷却下に於ける氷晶を避けるが為である。 
我家の『軍』『ピンコロ』『キイジス』ちゃん達、皆、同じ態勢で懇々と眠っている。   

     『 冬眠について考える・・・(5) 』

2008-01-15 00:17:10 | Weblog
            

新女王蜂は巣立ち時体内にタップリと体内脂肪を蓄えて出立する・・・巣立ち時、羽音を聞くと、如何にも重そうに甲高い『プウ~~~ン』という羽音を残す。
そして、デップリと太っているので、飛ぶのも高くは舞い上がれない!!!
体内脂肪は越冬の為の栄養分だ!!! 体内脂肪はグリセリンで、これは幾ら低温になっても凍る事はない。
ここに秘密が隠されている。
冬眠中、このグリセリンを、極々、微量チビラチビラ燃焼させて凍て付きに抗し生命を維持しているのだ。既に紹介したが、この消費量が10~15mgr/月と言う事になる。。。
明日書こうと思っているが、過冷却との因果関係は、実に、興味深い・・・
引き続き見てねぇ~~~