一般的に、冬眠とは、動物や植物、寒い時期、唯、単に眠っているんだ!・・・と、解釈している御仁が多いと思うが、これまで、縷々、述べてきたようにそんなに簡単なものではない!!!
夫々の個体は独特の特性を持っていて、非常に複雑なシステムを組んでいる事を学んできた。
更に、厄介な事に、ここに『光習性』が絡んでくるから、尚更、複雑怪奇になる!!!
『光習性』は、植物を扱っていると判り易い!!!
yは、『イワチドリ』や『ウチョウラン』を2000鉢位栽培しているが、これらの野生蘭は、温度は、勿論の事関係するが、芽出し時、日照時間と深い因果関係を持っている事を掴んできた。面白い事に、幾ら温度が低くても日照時間が長くなると芽出しが始まる!!! 一口で言えば、動物や植物は、日照時間と温度との相関関係で複雑な行動を採る。
冬眠している“ヘボ”ちゃんもそうだろうと思われる。
3~4月になると、温度上昇と共に、日照時間が長くなる。この両者を感じ取り、目覚めが起きる。目覚めは、感覚毛、複眼や単眼からの光の感受、触角の働き等により感受し、冬眠からの目覚め~出立(旅立ち)へと結び付いて行く・・・
この一連のシステムを学問として研究している学者先生が、極々、少ないがいる。
そして、これ等の流れが、系統的に解明され出している・・・
面白い事に、昆虫達の神経行動は人間の神経行動となんら変わらないと言う裏付けが解明され出している・・・
近い将来、昆虫達の諸行動が、シッカリした学問の裏付けで解明される日もそう遠くないと思われる・・・
それにしても、“ヘボ”ちゃん女王蜂達、冬眠と言う、実に、巧妙な手段で厳冬期を乗り切っている点に拍手を送りたい!!!