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リスクマネジメント

夜、大阪大学中之島センターでのリスクマネジメントの講義を受講しました。

今日は統合リスクマネジメントの中の情報セキュリティと環境リスクについて学びます。

コミュニケーション論での一般的定義では、情報とは「データ+意味」だそうです。「意味」はデータを受ける側に依存し、同じ「データ」でも受ける側により価値が異なるとのことです。

一方、ビジネスでは、情報とは資産であり、他の事業用資産と同様、組織にとって価値を有するものであり、それゆえに適切に保護される必要がある、とされています。

そして、組織の情報を保護するために個別問題ごとの技術対策のほかに、組織のマネジメントとして自らのリスク評価により必要なセキュリティレベルを決め、プランを持ち、資源配分をして、システムを運用することが、情報セキュリティマネジメントシステムの構築ということになるとの事でした。

これは、多くの個人情報を扱う、行政としても重要なことだと思いました。

また環境問題に関して、大きく3つのテーマがあるとのことでした。
一つに地球温暖化対策(省エネ・CO2削減)、二つ目に循環型社会の形成(廃棄物の削減・リサイクル)、三つ目に化学物質の適正管理に分けられるとのこと。

この中で、先日もある人と話をしていたのですが、地球温暖化対策の中の省エネとCO2削減とは同じようで違うよね、ということです。

つまり省エネ=使うエネルギーを削減する→CO2削減になりますが、CO2削減は極端な話、原子力発電による電気エネルギーをたくさん使ってもCO2は発生しない(原子力発電所を建設するときに使われるCO2は考えていません)ので、石炭による火力発電を原子力発電に変えればCO2削減にはなりますが、同じエネルギーだけ使えば省エネにはなりません。

そのあたりが、論理のすり替えがあるのではないかと思います。

省エネでは産業も経済活動も縮小せざるを得ません。でもCO2を発生しない、あるいはできるだけ発生しないようなエネルギー生産技術を使えば、産業、経済活動は縮小せずにすみます。
でも、それでよいのでしょうか?

ということです。

「持続可能な発展」という言葉の意味をどうとらえるか?難しいところですが、そこを全体でコンセンサスをとっておかないと、地球温暖化対策にはほど遠いのではないかと思いました。
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