大分市内のJR駅無人化問題で、県内の障害者団体は27日夜、同市内で抗議集会を開いた。約50人が参加。駅員がいなくなることへの不安や不便さを訴え、反対の声を上げ続けることを確認した。
障害のある人や支援者らでつくる「だれもが安心して暮らせる大分県をつくる会」などの主催。JR九州が日豊線の牧駅に続き、12月1日から豊肥線の大分大学前、敷戸両駅を無人化するのを前に緊急開催した。
目の不自由な女性(75)は「敷戸駅はホームが狭く、誰もいないときに歩くのは怖い」、発達障害という男子高校生(16)は「忘れ物をしたとき、駅員が素早く対応してくれて助かっている」などと発言。
同会共同代表の徳田靖之弁護士(74)は「このままだと県内、九州の全体に無人化の動きが広がるのではないか。交通の便が奪われないよう、先頭を走って運動していこう」と呼び掛けた。
最後に、継続して活動していくことを誓い「あきらめない宣言」を採択した。
※この記事は、11月28日大分合同新聞夕刊11ページに掲載されています。