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ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

「視力弱い」で障害者算入 中央省庁雇用水増し

2018年08月20日 15時15分44秒 | 障害者の自立

 中央省庁が雇用する障害者数を四十二年にわたり水増ししていた問題で、障害者手帳の取得要件に該当しない程度の「視力が弱い」「健康診断で異常を指摘された」といった職員を障害者数に算入していた事例のあることが、政府関係者への取材で分かった。障害者雇用制度を所管する厚生労働省は、不正と認識しながら故意に水増ししていた可能性もあるとみて詳しい経緯を調べている。

 障害者雇用促進法は、障害者の就労機会を広げるために、企業や国、自治体などに一定割合以上の身体、知的、精神障害者を雇うよう義務付けている。野党は「障害者の働く権利を国が奪ったという重大事態」(共産党の小池晃書記局長)と批判。閉会中審査の開催要求を強めた。

 政府関係者は、民間企業に比べ中央省庁で身体障害者の割合が「不自然に多い」と指摘。視力が弱かったり、健康診断で異常がみられたりした職員を障害者と見なしたケースが含まれており、このことが割合の大きさにつながった可能性がある。この関係者は「多くの省庁でこういうことがまかり通っていたのではないか」と話す。

 厚労省によると、昨年六月一日時点で民間企業に雇用されていた障害者約四十九万六千人のうち、身体障害者は約三十三万三千人で約67%。これに対し、中央省庁は障害者約六千九百人のうち身体障害者が約87%を占めている。

 中央省庁によるずさんな運用が見逃されてきた背景にはチェックの甘さがある。民間企業は三年に一回、障害者数の算定根拠となった文書の点検を受けるが、中央省庁はこうした仕組みが一切ない。今回の水増しでも障害者数の算定を巡り厚労省のガイドラインで指定していない医師が作成した診断書など、無効な文書を根拠にしたケースがあることが既に判明している。

 厚労省は今回の問題を受け、今年六月下旬から障害者雇用の状況について全省庁を調査。早急に結果を公表する考えだ。共同通信の取材に農林水産、総務、国土交通の三省は水増しの可能性を認めている。

2018年8月19日        中日新聞


農水省、障害者の雇用率を水増ししていた 総務省や国交省は「精査中」

2018年08月20日 15時11分15秒 | 障害者の自立

障害の程度が軽い、対象外の人を算入している可能性が浮上した。

米国障害者協会(AAPD)と米国ビジネス・リーダーシップ・ネットワーク(USBLN)が共同で実施した米国の障害者平等指数(DEI)調査では、対象企業145社のうち126社が、障害者のインクルージョン(包摂)施策に関して100点満点を獲得した。

同指数は、『フォーチュン1000』と『アム・ロー100』の企業を対象に、組織文化、リーダーシップ、アクセシビリティー、雇用状況、コミュニティー活動、支援サービス、サプライヤーの多様性といった項目を評価するもので、今回参加した145社は米国内で計780万人の従業員を雇用している。

喜ばしいことに、参加企業の94%で、障害者当事者、または障害者に理解のある人物として社内で認識されている人材が上級管理職に就いているという結果が出た。また、4分の3近くの企業で、障害者や障害のある退役軍人が経営していると認定された企業との取引実績があった。

USBLNのジル・ホートン社長兼最高経営責任者(CEO)によると、企業はDEI調査に参加することで、ビジネスのあらゆる面で障害者のインクルージョン施策に取り組む姿勢を示していると指摘し、次のように語った。「障害のある人材が自分らしく働ける包摂的文化を築くことが重要だ。企業各社は、自らの文化とリーダーシップ、雇用慣行、多様性を見直すことで、組織内の異なる部門を代表する機能横断型チームを構築し、機能横断型チームと協働させる複数のリーダーを特定している」

AAPDのヘレナ・バーガー代表は、CEOをはじめとする企業幹部がインクルージョン施策を推進していくことがとても重要だと語る。「考え方の面での障壁は依然として存在する。人々は障害者と共に働き始めなければいけない。これは私たちにとって最も難しい課題。『障害のある米国人法(ADA)』の存在は素晴らしいが、法によって人の考え方を変えるのは難しい」

米労働省の統計によると、障害者の雇用率は2017年には18.7%だった。2016年の障害者失業率は前年とほぼ同じ10.5%で、障害者の雇用見通しは変化していないことになる。

だが企業側には、障害者の仕事環境改善に向けた課題が、まだ多くある。DEI参加企業のうち、社内外のデジタル・アクセシビリティーに対する全社的な取り組みをしていたのはわずか55%で、採用面接の際に応募者の全員がアコモデーション(障害への配慮)を求めることができる旨を周知していた企業は44%だった。

 
USBLNのホートンCEOによると、DEIは現在、米企業を支援するベンチマーク・ツールとして利用されている。

「これは、改善点を特定し、障害者と協働するためのもの。アクセシビリティーの問題は、障害のある人たちにとってより包摂的な文化を促進するために必要不可欠だ。スマートフォンのアプリやウェブサイトは、米企業が日常的に利用している。アクセシビリティーに関して、事後でなく最初から組み込むものだという考えに向けた大きなチャンスがある。DEIは、企業に対してこの問題について注目するよう促しており、動きや変化が見られるようになっている。アクセシビリティー向上にはまだまだ長い道のりがある」

障害者に対応した職場環境を作ることは、倫理的な面だけでなく、ビジネス面でも利益がある。ホートンいわく、多様性とインクルージョンはイノベーションを生み、より良い製品やサービスにつながる。「労働力の多くはミレニアル世代で、障害者を受け入れる企業を高く評価している」

ホートンによると、DEIは社内の変革を促す目的で企業によって利用され始めているという。「こうした企業は“トップスコア”企業をうたい、社員リソースグループとの対話を始めるツールとして利用している。また、人材や障害のインクルージョンを推進する企業として自らをアピールしている」

障害者のインクルージョン、米企業で着実に改善

2018年08月20日 14時57分45秒 | 障害者の自立

米国障害者協会(AAPD)と米国ビジネス・リーダーシップ・ネットワーク(USBLN)が共同で実施した米国の障害者平等指数(DEI)調査では、対象企業145社のうち126社が、障害者のインクルージョン(包摂)施策に関して100点満点を獲得した。

同指数は、『フォーチュン1000』と『アム・ロー100』の企業を対象に、組織文化、リーダーシップ、アクセシビリティー、雇用状況、コミュニティー活動、支援サービス、サプライヤーの多様性といった項目を評価するもので、今回参加した145社は米国内で計780万人の従業員を雇用している。

喜ばしいことに、参加企業の94%で、障害者当事者、または障害者に理解のある人物として社内で認識されている人材が上級管理職に就いているという結果が出た。また、4分の3近くの企業で、障害者や障害のある退役軍人が経営していると認定された企業との取引実績があった。

USBLNのジル・ホートン社長兼最高経営責任者(CEO)によると、企業はDEI調査に参加することで、ビジネスのあらゆる面で障害者のインクルージョン施策に取り組む姿勢を示していると指摘し、次のように語った。「障害のある人材が自分らしく働ける包摂的文化を築くことが重要だ。企業各社は、自らの文化とリーダーシップ、雇用慣行、多様性を見直すことで、組織内の異なる部門を代表する機能横断型チームを構築し、機能横断型チームと協働させる複数のリーダーを特定している」

AAPDのヘレナ・バーガー代表は、CEOをはじめとする企業幹部がインクルージョン施策を推進していくことがとても重要だと語る。「考え方の面での障壁は依然として存在する。人々は障害者と共に働き始めなければいけない。これは私たちにとって最も難しい課題。『障害のある米国人法(ADA)』の存在は素晴らしいが、法によって人の考え方を変えるのは難しい」

米労働省の統計によると、障害者の雇用率は2017年には18.7%だった。2016年の障害者失業率は前年とほぼ同じ10.5%で、障害者の雇用見通しは変化していないことになる。

だが企業側には、障害者の仕事環境改善に向けた課題が、まだ多くある。DEI参加企業のうち、社内外のデジタル・アクセシビリティーに対する全社的な取り組みをしていたのはわずか55%で、採用面接の際に応募者の全員がアコモデーション(障害への配慮)を求めることができる旨を周知していた企業は44%だった。

 
USBLNのホートンCEOによると、DEIは現在、米企業を支援するベンチマーク・ツールとして利用されている。

「これは、改善点を特定し、障害者と協働するためのもの。アクセシビリティーの問題は、障害のある人たちにとってより包摂的な文化を促進するために必要不可欠だ。スマートフォンのアプリやウェブサイトは、米企業が日常的に利用している。アクセシビリティーに関して、事後でなく最初から組み込むものだという考えに向けた大きなチャンスがある。DEIは、企業に対してこの問題について注目するよう促しており、動きや変化が見られるようになっている。アクセシビリティー向上にはまだまだ長い道のりがある」

障害者に対応した職場環境を作ることは、倫理的な面だけでなく、ビジネス面でも利益がある。ホートンいわく、多様性とインクルージョンはイノベーションを生み、より良い製品やサービスにつながる。「労働力の多くはミレニアル世代で、障害者を受け入れる企業を高く評価している」

ホートンによると、DEIは社内の変革を促す目的で企業によって利用され始めているという。「こうした企業は“トップスコア”企業をうたい、社員リソースグループとの対話を始めるツールとして利用している。また、人材や障害のインクルージョンを推進する企業として自らをアピールしている」

精神障害者自助団体が公開質問状

2018年08月20日 14時52分52秒 | 障害者の自立

新潟市長選 候補予定者に提出へ

 新潟市精神障害者自助グループ「ココカラ」(内藤織恵代表)は、10月の新潟市長選の立候補予定者4氏に対して提出する、市の精神障害福祉の施策に関する公開質問状を発表した。20日から各候補者に手渡し、9月14日までの回答を求めている。

 ココカラは、新潟市中央区を拠点に精神障害者同士で悩みを共有し、支え合う「ピアサポート」の仕組みづくりなどに取り組んでいる。質問状では、新潟市は精神障害者支援事業が他市より遅れていると指摘し、「精神障害当事者と福祉政策の関わり」など3項目について、見解を尋ねている。

 同会の内藤代表は「障がい者と健常者が共に生きるまちづくりを進めるためにも、候補者が新潟市の精神障害福祉の現状と課題に注目するきっかけになれば」としている。

新潟日報      2018/08/19

「待機列の移動」から困難の連続―

2018年08月20日 14時07分09秒 | 障害者の自立

視覚障害者から見たコミックマーケットを描く同人誌『視覚障害者、コミケを往く』

 「コミケから無事に戻ってきたんですね!」。私設図書館でそんなお声がけをいただいたほど、2018年は酷暑の中での開催が心配されていました。確かになかなかの暑さでした。そして人がひしめき合い、時に身動きもとれないほどの混雑となった開催最終日の3日目……。“コミケの参加の仕方”を描いた同人誌に出会いました。

あなたが視覚障害者なら、夏コミの大手列にどう並ぶ? 視覚障害の方のコミケの歩き方は、気付きがてんこもり!

 こちらの作者さんの目の状態は先天性の角膜と虹彩の障害により、左目はほとんど見えず、右目の視力は0.03程度。ただしメガネなどでも視力が良くならないのが一般的な近視と大きく異なるとのこと。

 視覚障害というと、すぐに全盲の方を思い浮かべましたが、視覚障害にも視野が狭くなったり、いろいろな状況がありますよね。作者さんの場合は、左目に眼帯をして、しかもメガネがずっと曇ってる……みたいな状況でしょうか。

 そんな視界不良の状態で、万単位の人間が押し寄せるコミケをどう乗り切るのか! これが実にスペクタクルなんです。

 大阪から高速バスに乗り上京、ゆりかもめで有明に降り立った作者さんの前にまず立ちふさがるのは、たくさんの人、人、人が並ぶ、一般参加の入場列。実はこの入場待機列、作者さんに「待機列の移動が始まった時から、コミケ参加全編を通じて最も危険な時間が到来する」と言わしめた難関ゾーンなんです。限られた視界の中で「唐突に目の前に人の壁が現れたかと思えば、猛烈な圧力を背負いつつ歩行せねばならない」と、とてもとてもたくさんの人が入口を目指す動きを表現されています。おおお……それは、どきどきします……。

 それでも、参加回数を重ねるうち、「前を歩く同志の頭やリュックの揺れを手掛かりに階段の始まりと終わりを予測する」などのコツを探していかれます。頭やリュックの揺れ! そこに着目するとは!

 ほかにも、壁サークルの列に並ぶときは、もうどんどん人に尋ねてお目当のサークルさんの最後尾を探すことにしたり、「大手サークルでは列待機中にお金を用意したりすることを求められるが、並んでいるあいだに売り子さんに聞けるとは限らないので、あらかじめ調べておく」などの実践で役に立つコツがてんこ盛りです。

一般参加の次はサークル参加! 申し込みから同人誌制作、撤収まで

 そして一般参加を経験して、作者さんはいよいよサークルとしても参加されるように!

 ご本では申し込みから当日朝の準備、本作りについても触れられ、さらに撤収については、素早く帰れそうな方法を伝授。それは、まずご本を紙で包んでカバンに戻し、残りは全部テーブルクロスごとくるんでカバンにそのままいれちゃう! というもの。これだと、落し物もしなくて良いのだとか。なるほど、無理に会場で焦って片付けなくても、おうちで落ち着いて整理できるのがいいですねー。

目からウロコと言いたくなる! 実直な感想が読み手の視界を広げてくれる

 そうなんです。コツはどれも、分かる分かる! と共通の気持ちが湧くものです。先ほどの、大手列さんのくだり、あっ、私もよく「この列はどこのサークルさんの列なのー!?」となって、聞いたりしますし、どれも「分かる。そこ結構つまづきますよね」と思うところなんです。

 でも一方で「万が一硬貨を落としてしまったときに備え、硬貨の落下音、特に判別に難しい10円玉・100円玉・500円玉が聞き分けられると便利である」と、思ってもみなかったことを突きつけられて、どきっとしました。

 同じ部分をたくさん共有しながらも、圧倒的に違う部分があることを、私は考えたこともなかったんです。

 このご本は、実に率直に、「役に立つ」ことに注力して誠実に書かれています。苦労したことを糾弾するでもなく、体験したこと、工夫したこと、感じたことを、冷静にさらりと記されています。スペクタクル! と書きましたが、文体は至って穏やか。ご本そのものの表紙や本文もモノクロで、文字だけの本当にシンプルな作りです。でもそのシンプルでさらりの中に、歩んでこられたご苦労や驚きがじわっとにじみ出ているんです。それが、読み物としても良質のエッセイのようにしみますし、不勉強ゆえではあるのですが、読んでいると自分とは違う体験の端々にはっと気付きが訪れて、率直に言って面白いんですよー!

 ご本の中で、他の参加者のことを同志、と書かれていて、ほっとしました。そうそう、コミケは一般参加もサークル参加もみんな同じ参加者ですよね。でも、私は無意識のうちに自分の状態だけを基準にして考えていたかもしれません。けれど、幸いにして私たちは、想像大好き! ありえないことだって、妄想を膨らませる楽しさを知っています。だから、待機列のお隣さんが、お向かいのサークルさんが、ご本を手にしてくれた方が、どんな人なのか、ちょっと想像してみることができるかも、と感じます。このご本で、もしかしてお隣さんは自分とは違う状態の方かも、と考えてみるときに、コミケという場を共有することで、具体例をリアルにたくさん感じて受け止めることができました。

 「もしかして」のベクトルを広げてみたら、もっといろんな出会いがあって、いろんな人が参加して……そしたらすてきなご本が増えて、ますますみんながうれしくなるかも……そんな風な広がりをも考えさせてくれる、とっても貴重な視点のご本です。

サークル名:計器歩行クラブ   Twitter:@instwalkclub

イベント参加予定:コミックマーケット