ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

障害者あるある 紙芝居に

2017年02月04日 15時36分15秒 | 障害者の自立

◆体験談 ユーモア交え

 「車いすだと店員が目を合わせてくれない」「視覚障害者は鼻が敏感なので、おでんのにおいでどのコンビニか当てられる」。こうした“障害者あるある”を伝える紙芝居が完成した。ユーモアを交えながら、様々な障害を持つ人たちの特徴や日常の困りごとを知ってもらおうと、立川市のNPO団体などが作成した。小中学校での出前授業などで活用する予定だ。

 紙芝居のタイトルは「障害者あるある~え?そんなことあるの?~」。身体・精神障害者だけでなく、高次脳機能障害や難病に苦しむ人たちからも寄せられた22の体験談の一つひとつをイラストにした。その内容を説明しながら、めくっていく。お笑いタレントがテンポ良くめくって笑いをとる紙芝居芸のイメージだ。

 「車いすあるある」では、電車内でほかの乗客から電動車いすに寄り掛かられてしまう例などを紹介。「知的障害者あるある」では、電車に乗ると警戒されて周囲から人がいなくなってしまう例などを取り上げた。

 当事者はなかなか訴えづらい悩みについて、パステルカラーを多用した柔らかいイラストで伝え、「視覚障害者は停電でも困らない」といったユーモアのある例も含めた。

 ただ、紙芝居を見た人が「同じことをしてしまったかも」と後ろめたさを感じないよう、しゃべりで伝える解説に気を配った。車いすに寄り掛かられるケースでは「車いすは自分の体の一部と感じている人も多い」と理解を求めた上で、「満員電車では仕方がないこともあります。お互いに笑いにできる社会になるといいですね」などと言い添えることにしている。

 制作の中心を担ったNPO法人「自立生活センター・立川」の理事長で、自身も車いす生活を送る奥山葉月さん(46)は、「障害者はかわいそうだねと思ってもらいたいわけでも、ドキッとさせたいわけでもない。誤解も招きやすいが、口だけでは伝わりにくい部分を紙芝居で補い、障害者も健常者も理解しあえる社会になればいい」と話す。

 紙芝居は、同市が制定を目指している「障害のある人もない人も共に暮らしやすい立川をつくる条例(仮称)」作りにかかわる市内の複数のNPO団体や肢体不自由者の父母会などが協力して作り上げた。関係者らは、条例制定までに自分たちでできることとして作成を進めてきた。春頃から、小中学校の出前授業や地域の集会などで活用していく予定という。

紙芝居を制作した奥山さん(右)とイラストを描いたヘルパーの伊藤尚子さん 

紙芝居を制作した奥山さん(右)とイラストを描いたヘルパーの伊藤尚子さん

2017年02月03日 Copyright © The Yomiuri Shimbun

視覚障害者ら向けCD 西南大生がギターの調べ 制作者の弟亡くなり、19才が協力

2017年02月04日 14時45分18秒 | 障害者の自立

(いつの日君帰る)」。やがて、鳥のさえずりが続く。エージョウトウ、エージョウトウ-。田中さんが台湾で収録したヒメマルハシの鳴き声だ。

 「野鳥だより」は、山歩きが難しい視覚障害者にも自然を感じてもらおうと、日本野鳥の会会員でもある田中さんが制作を思いついた。国内外の山里を録音機片手に歩き、野鳥の四季の声を収録。毎年秋、全国の視覚障害者や高齢者などに無料で配っている。

 CDでは野鳥の声を種類や収録地で分けており、合間に流れる音楽は07年ごろから田中さんの弟でシンセサイザー奏者の浅野博司さんが担当。「聞く人を引き込み、場面の変化を知らせる」(田中さん)重要な役割だが、浅野さんは65歳の2015年秋、がんで亡くなった。この年は残された音源で制作したが、最新作の制作が危ぶまれていた。

 そのうわさを聞きつけたのが11歳からギターを学ぶ大塚さん。昨年9月末、「素晴らしいボランティア活動。何か力になれれば」と音楽担当に名乗り出た。台湾コーナーの始まりを告げる「何日君再来」は、田中さんの「現地の臨場感を伝えたい」という思いに応えて選び、ギター用の楽譜を4時間かけて書き起こしたという。

 アオゲラ、コジュケイ、ホオジロ…。昨秋から配布している約70分の「野鳥だより」には台湾の6種を含む、国内外の18種のさえずりが収められ、鳥の生態などを田中さんが分かりやすく解説している。

 「すがすがしい気持ちになりました」「感動と驚きでした」「来年もよろしくお願いします」。CDを心待ちにしていた視覚障害者から届いた便りには感謝の言葉が並ぶ。田中さんは「視覚障害者の方は耳がいいので妥協できない。今秋も楽しんでもらえるCDをつくらなければ」と気を引き締めた。

 最新作は250枚を制作。希望者にはCDを無料でプレゼントする。

      

最新作の「野鳥だより」を手にする田中良介さん。「多くの人に自然を感じてほしい」

クラシックギターを演奏する大塚勇馬さん

クラシックギターを演奏する大塚勇馬さん

=2017/02/03付 西日本新聞朝刊=


「39(サンキュー)窃盗団」 障害者観を覆す

2017年02月04日 14時25分12秒 | 障害者の自立

2月11日に無料上映会

 ダウン症の青年が主役を演じるちょっぴり社会派なコメディー映画「39(サンキュー)窃盗団」=写真=の無料上映会が2月11日(祝)、京急汐入駅前のヨコスカ・ベイサイド・ポケットで開かれる。主催は横須賀ダウン症児者の会「つくしの会」。障害者支援の本質を問いかけながら、彼らを取り巻く「社会の壁」を低くすることを目的に企画された。

 兄がダウン症で弟が発達障害。上映作品はそんな兄弟が紡ぎだす、緊張感ゼロのドロボームービー。明るさをベースにしながら、時に障害者をとりまく現実にシビアな目を向ける。押田興将監督の実弟が主演を務めている。

 ストーリーはこうだ。ある男から「おまえの兄貴は刑法39条があるから、刑務所に入らくなくていいんだぞ」とそそのかされる。兄弟は幼なじみの女性を誘って、空き巣を繰り返しながら旅を続ける。そこに痴呆老人も加わり、のんきな窃盗団を結成。彼らは本当に捕まらないのか─。

 午後1時半開場、3時55分から押田監督のトークもある。先着500人。

 問合せは【電話】046・827・8427(若林さん) 

2017年2月3日   タウンニュース

 

 


<道新地域げんき大賞>夕張の「らぷらす」 障害者の働く場創出

2017年02月04日 14時13分22秒 | 障害者の自立

 【夕張】2017年道新地域げんき大賞に、空知管内から障害者の就労場所づくりを中心に地域おこしを進める夕張の一般社団法人らぷらすが選ばれた。一人一人が個性を生かし活躍できる地域を目指し、市内の多様な人たちと協力して前向きに取り組む姿勢が評価された。安斉尚朋代表理事(43)は「やればやるほど課題が見えてくる。前向きに考えることで道は開ける」と新たな仕掛けも構想中だ。

 らぷらすはゆうばり共生型ファーム(本町5、旧夕張小)、ゆうばりはまなす会館(平和)で障害者の働く場づくりを進めている。

 ファームには、ビュッフェの「ファームカフェらぷらす」を開設。雇用契約を結ぶ就業支援A型事業所で14人を雇い、仕出しや夕食弁当の宅配も行う。はまなす会館には、弁当宅配の「さぽーとセンター シューパロ」を設け、就業訓練に力点を置いた就業支援B型事業所で15人が登録する。

 弁当宅配事業は安斉さんが聞いた「地域の困り事」が始まりだった。交通が不便な夕張では、買い物がおっくうでインスタント食品に頼る独居高齢者が多いと聞いた。「栄養バランスを考えた食事を届けられ、障害者が自らの役割を実感して働ける」。石狩管内当別町のNPO法人の支援で2009年、はまなす会館で事業を始め、12年に一般社団法人として独立した。

 10年には同会館に、放課後などに障害児を預かる児童デイサービスセンター「からころ」を開設。財政破綻した夕張では当時、学童保育は小学3年まで。母親の困り声が事業化につながった。当初は4人、現在は20人が登録する。

 観光や子育てにも事業は広がる。15年からJR夕張駅隣接の待合施設の管理を市から委託され、駅周辺の活性化を考える市民組織にも参加。昨年2月には「観光ガイド講座」も主催。4月には、ゆうばり共生型ファームの一部を子育て世代の集いの場づくりに取り組む市民グループ「てらっこ屋」に提供。8月に同ファームの玄関を使い、親子で壁画を描く催しも行った。

 次に考えるのは、高齢者のデイサービスセンターとの提携という。安斉さんは「時々迎えに行き、ファームレストランに来てもらう。広くつながりを持つことで、障害者の社会進出の機会をもっと増やしたい」と意気込む。

北海道新聞    02/03 07:00


知的障害者アスリートが集合

2017年02月04日 13時55分59秒 | 障害者の自立

五輪選手らリンクで指導

 横浜銀行アイスアリーナ=広台太田町=で1月29日、公益財団法人スペシャルオリンピックス日本(SON)主催のユニファイドスケートイベント「PLAY UNIFIED!」が開催された。

 知的障害者向けのスポーツトレーニングや競技会を提供している国際的なスポーツ組織の国内本部であるSONが企画。当日は、SONドリームサポーターである、プロフィギュアスケーターの安藤美姫さんと元フィギュアスケート選手の小塚崇彦さんらが駆けつけ、エキシビションなどを披露。小塚さんは「フィギュアスケートというと難しいイメージがあるが、全体の雰囲気を楽しんでもらえれば」と話した。

 また、今年3月にオーストリアで開催される「スペシャルオリンピックス冬季世界大会」に出場する、フィギュアスケートとスピードスケート(ショートトラック)の選手の壮行会も行われ、それぞれに意気込みを語った。安藤さんは「皆さんにスペシャルオリンピックスを知ってもらい、知的障害のある人への理解がさらに広まっていけば」と笑顔で呼びかけた。

 

参加者と一緒に滑る小塚さん(左

2017年2月2日   タウンニュース