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ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

パラリンピック あらゆる壁払いのけよう

2016年09月10日 00時54分03秒 | 障害者の自立

 リオデジャネイロ・パラリンピックが開幕した。159カ国・地域と難民チームから史上最大の約4300選手が参加、自分の限界に挑戦する。それは人間の限界を超えて未来の可能性を開くものだ。本県から陸上の視覚障害者マラソン女子に西島美保子選手が出場する。決して平たんではない道を歩み続け、晴れの舞台に立ったアスリートたち。五輪に負けない熱い戦いと、五輪以上の感動が生まれることを期待したい。

 障害者スポーツで特筆すべきは革新的な器具が続々登場していることだ。選手たちのスピードと跳躍力は健常者に劣らぬ素晴らしい記録を生みだしている。

 開会式で国際パラリンピック委員会(IPC)のクレーブン会長は「選手の勇姿はあなたを変えるだろう」と全世界にメッセージを発した。選手や障害者だけではない。次世代のアスリートや人々の心、社会をも変えていく力がパラリンピックには宿っている。

 132人を派遣した日本選手団の主将を務める車いすバスケットの藤本怜央選手は結団式後こう語った。「競技人として、スポーツでまだまだ伝えることがある。それがパラリンピアンとしての自分の役割だ」

 相模原の障害者施設殺傷事件を受けての気持ちを込めたものである。容疑者は「障害者なんていなくなればいい」と犯行の動機を供述した。障害者に対する偏見と差別、排他性を助長する社会の風潮もある。困難な壁を乗り越えて戦う選手たちの姿を心に刻みたい。

 雨中の開会式となった聖火リレーで転倒し、トーチを落とす場面もあった。スタッフに抱き起こされ、再び歩み始めた走者を包み込む大声援は、共生社会の重さを映し出していた。

 今回のリオ五輪は国家主導のドーピングが暗い影を落とした。パラリンピックの選手でも行われていたとして、IPCはロシアを全面除外。「薬物が入り込めば大会の将来はない」と五輪以上の厳罰に処した。ロシアは前回大会で中国に次ぐ第2位の金メダル数だった。パラリンピックまで国威発揚に染まる現実に怒りを感じる。全世界の障害者選手に対する冒涜(ぼうとく)である。

 開会式では就任したばかりのテメル・ブラジル大統領が激しいブーイングを浴びながら開会宣言した。汚職疑惑や国内の政治混乱に対する国民不満の根深さが浮き彫りになった瞬間だ。これも成熟した環境が整備されていない南米開催の困難な現実であろう。

 日本は2020年東京大会に弾みをつけるべく金メダル10個を目指す。それも重要だが、運営面の安全性や膨らむ経費抑制などを学び取る機会でもある。

 障害者には日常生活の中で気軽に運動できる環境も十分整わず、アスリートに対する指導者不足も課題とされる。障害者スポーツの発展へ、4年後には最高の舞台をつくり上げたい。

(2016年9月9日)  福井新聞

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[パラリンピック] 心の壁取り払う祭典に

2016年09月10日 00時49分50秒 | 障害者の自立

 障害者スポーツ最大の祭典、リオデジャネイロ・パラリンピックが開幕した。

 参加選手は159カ国・地域と初結成の難民チームから史上最大規模の約4300人に上る。日本は132人の選手団を派遣した。

 障害者アスリートたちは、ハンディを乗り越えて最高の技を競い合う。日ごろの鍛錬の成果を十分に発揮してほしい。熱戦が続いたリオ五輪同様の盛り上がりを期待したい。

 パラリンピックは、第2次世界大戦の負傷兵のためのリハビリが起源だ。初回の1960年ローマ大会の参加は23カ国、400選手にすぎなかったが、拡大の一途をたどり、南米初開催にこぎつけた。障害者スポーツの普及に向け、前進することは喜ばしい。

 一方で、大会の質も変化している。各国を転戦しながら高収入を得るトップ選手も現れた。五輪と同じように、メダリストに報奨金を与えるなど国威発揚の場にもなっている。

 最大の問題は薬物汚染のまん延だ。国際パラリンピック委員会(IPC)は国ぐるみのドーピングが行われていたとして、ロシアを全面除外する厳罰を下した。

 ロシアは前回ロンドン大会の金メダル数で2位の大国だ。締め出しで競技レベルが低下するにしても、理念とする平等性や高潔性が優先された。大会の価値を守った意義は大きいといえよう。

 日本にとっては、4年後の東京パラリンピックに弾みをつけたいところだ。選手団は、前回大会の倍となる10個の金メダルを目指す。全力を出し切れるよう健闘を祈りたい。 

 東京では、バリアフリー化が急ピッチで進む。障害者スポーツの環境整備やスポーツ庁を中心とした強化態勢も整いつつある。

 とはいえ課題は残る。選手強化の面では、依然として指導者が不足している。

 社会の偏見や差別も解消しているとは言い難い。パラリンピックの代表選手の5人に1人が、スポーツ施設の利用を断られるなどの経験をしたという。

 障害者スポーツの発展に向け、何より大切なのは「心の壁」を取り払うことだ。

 選手らは自らのハンディと向き合い、厳しい練習に励んできた。それに思いをめぐらすことは、障害者スポーツの発展を支える社会の力につながるはずだ。

 NHKは生中継を柱に、ロンドン大会の3倍の放送時間を確保している。テレビ観戦を通じて、競技への理解を深め、違いを受け入れる共生社会のあり方を考えたい。

( 9/9 付 )   南日本新聞


相模原事件、薬物指導の記載なし 入院先の病院、市への提出書類に

2016年09月10日 00時45分38秒 | 障害者の自立

入院先の病院、市への提出書類に

 相模原の障害者施設殺傷事件で、措置入院となっていた植松聖容疑者(26)が退院する際、病院側が相模原市に提出した書類に薬物使用への指導を求める意見などが記されていなかったことが8日、厚生労働省への取材で分かった。厚労省は、制度上記載の義務はないが、記載されていれば市への注意喚起になった可能性があるとみている。

 同省は8日、経緯や対応を検証し、再発防止策を話し合う有識者検討チームの中間報告について、早ければ来週にも取りまとめ公表するとの見通しを明らかにした。

2016/9/8    BIGLOBEニュース

 


パラリンピックの伯国代表 障害の原因の18%は交通事故

2016年09月10日 00時39分44秒 | 障害者の自立

 リオデジャネイロ・パラリンピックが7日夜、リオ市のマラカナン競技場で開幕する。ブラジル・パラリンピック委員会(CPB)のデータによれば、280人あまりのブラジル選手団のうち少なくとも50人(約18%)の抱える障害が交通事故によって引き起こされたものだという。フォーリャ紙が5日付で報じている。

 ブラジルは、世界で最も交通事故と事故死者数が多い国の一つで、統一保健システム情報部門(ダタスス)によると、2014年度には国内で4万3075人が交通事故で死亡している。

 この調査はフォーリャ紙がCPBのデータを基に集計したもので、ブラジル選手団287人中282人が対象となった。選手の平均年齢は31歳。

 世界保健機関(WHO)が13年までのデータをまとめたグローバルレポートによると、ブラジルは自動車事故による死亡数が米州で4番目に多く、人口10万人中23.4人の割合となっている。ブラジルより高い割合となっているのは、ベリーズ、ドミニカ共和国、ベネズエラの3カ国。

 ブラジルのパラリンピック選手団はこうした状況を反映し、交通事故による障害の割合が5人に1人となっている。

 他の一般的な事故による障害者を含めると、全体の35%に上昇する。4%にあたる12人は銃器による事故、37人(13%)は職場や自宅、何らかのレジャー活動で起きた事故で負傷している。

 さらに全体の38%は、先天性あるいは出生合併症後に障害者となったという。

 CPBは7日から始まるリオ大会で、獲得する総金メダル数を基準に決定されるトップ5位以内に入る事を目標に掲げている。

 ブラジル選手団は12年のロンドン大会で43個のメダル(金メダル21個、銀メダル14個、銅メダル8個)を獲得し、7位に入賞している。

 オリンピックの世界とは異なり、パラリンピックでブラジルは最も参加選手が多い国となっている。ロンドン大会では189人が競技に参加したが、リオでは287人が参加する予定で、最多を記録している。

2016年9月7日付け     サンパウロ新聞