ゴエモンのつぶやき

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聴覚障害者のための小学校、2018年に開校へ

2016年09月23日 03時37分34秒 | 障害者の自立

〈シンガポール〉
教育省は、聴覚障害者のための小学校を2018年、シンガポール中心部に開設すると発表した。また中等学校にある聴覚障害者のための学級を統合する。

 聴覚障害者のための小学校は初めて。詳細は追って発表するという。中等学校では、オートラムとセント・アンソニーズ・カノッシアン校に、話し言葉、読唇術、発生訓練に重点を置いた学級、バレスティア・ヒルとブーン・レイ校には手話を主に教える学級がある。来年から、バレスティア・ヒルとブーン・レイ校の学級はトア・パヨのビーティー中等学校に統合する。バレスティア、ブーン・レイとも学生が15人以下と少ないためだ。

 教育省はこれらの指定学級に、社会生活、感情面のサポート、補助器具などを提供している。また統合では聴覚障害者が1つの場所に集まる結果、交流の機会が増え共同体意識が高まることになる。学校にとっても分散していた資源の集約になるという。教育省は今後も、シンガポール聴覚障害者協会の協力の下、指定学級で働く職員の育成に力を注ぐ方針だ。

 11年前に聴覚を失ったバレスティア・ヒル中等学校2年生のアミルル・アフィクさん(15)は同級生がいない。来年、学友とともにビーティー校に転校するが、「友達が増えるのが楽しみ」と語った。

2016年9月22日   


警察官取り押さえ死 安永さん支援団体解散へ

2016年09月23日 03時30分18秒 | 障害者の自立

命日前の22日、墓前で報告

 佐賀市の知的障害者の安永健太さん(当時25歳)が警察官に取り押さえられた直後に死亡した問題で、遺族とともに真相究明を求めてきた支援団体が22日、解散する。裁判が全て終了し、活動の区切りとする。25日の命日を前に安永さんの墓前で報告し、「無念の死を忘れず、二度と事件を繰り返させない」と9年の軌跡を胸に刻む。

 安永さんは2007年9月25日、自転車に乗っていて、停止を求めた警察官の手が肩に触れたのに驚いて抵抗した際に取り押さえられ、搬送先の病院で死亡した。発生直後から遺族を支えてきた障害者施設の関係者らは翌08年3月、「安永健太さんの死亡事件を考える会」を発足させた。

 警察官5人がかりでの取り押さえ。後ろ手にかけられた手錠。遺体に残った傷…。現場の状況と、「保護行為」と説明する県警の捉え方とのギャップに、遺族だけでなく、考える会の賛同者も不信感を募らせた。司法の場で真相を明らかにするために刑事裁判を求める署名を呼び掛け、全国から11万人分を集めて裁判所に提出した。警察官への不起訴処分に対し、0・07%の「狭き門」とされる付審判請求が認められ、刑事裁判を実現させた。

 「パニック時の対応など障害に対する無理解も事件で突き付けられた。障害者や家族、福祉関係者にとって、ひとごとではなかった」。考える会の鳥越景行事務局長はこう振り返る。

 裁判は刑事、民事ともに最高裁まで進み、今年7月まで続いた。安永さんの父親の孝行さん(55)は「多くの支援に勇気づけられたからこそ、長い裁判を乗り越えられた。障害者が地域で安心して暮らせる運動を絶やさないように恩返しをしたい」と感謝する。

 裁判は無罪や請求棄却の結論となり、真相究明の願いはかなわなかった。ただ、遺族や考える会の思いに応える形で、警察に対して障害者の特性に理解を深めるように求める判決もあった。司法の場を通じ、共生の在り方が社会の側に問い掛けられてきた。

 関係者は22日、安永さんの墓前で解散を報告する。村上三代代表世話人は語る。「無念さや怒りは9年前と変わっていない。組織はなくなっても、誰もが考えていく問題として語り継いでいく」

在りし日の安永健太さん。足が速く、学校の運動会でも躍動した

2016年09月22日   佐賀新聞


飲食店UDマップ完成

2016年09月23日 03時23分13秒 | 障害者の自立

 NPO法人アクセシブル北上(小原広記理事長)が作製した「きたかみ飲食店UDマップ」が完成し、21日、希望郷いわて国体・希望郷いわて大会北上市実行委員会に引き渡された。市内飲食店34店のトイレの様式や段差の有無を含め、障害者ら全ての人にやさしいユニバーサルデザイン(UD)環境が整っているかを記載。10月の岩手国体と全国障害者スポーツ大会で来場者に配布する。

 マップには各飲食店の料金、営業時間、定休日、飲み放題コースなどの情報を網羅。さらに身体、知的、精神、車椅子の障害者が受け入れ可能か、入り口に段差や階段があるか、エレベーターの有無、トイレの様式(和式、洋式、多目的)をアイコンで記した。

 A2判の折り畳み式で、手に障害を持つ人に配慮し持ちやすいサイズ。ポケットに入れても破けにくく、簡単に開閉できるのが特徴だ。

 市実行委の委託で、事業費は約70万円。3500部作製した。両大会期間中、JR北上駅西口広場と北上総合運動公園などの各案内所で配布する。

 同日、市役所江釣子庁舎で行われた完成披露式には同法人から小原理事長ら4人が来庁。小原理事長は「このようなマップは先催県にもなく、意義深い。北上に来た障害者に『この店だったら行ける』と思ってもらい、おいしい食事やお酒を楽しんでもらえれば」と語り、市実行委の及川健二事務局次長にマップを手渡した。及川次長は「全国から来た方々にも喜んでもらえると思う」と応じた。

 同法人は2015年11月から、障害者対応スキルアップ講座を開講。これまでに4回開き、各飲食店が障害者支援や対応について学んだ。講座と合わせマップ作製に1年を要し、受講した各店がマップに記載された。

 小原理事長は「各店で障害者への対応がスキルアップし、受け入れ環境が向上した。市内に住む障害者が飲食店に繰り出すきっかけにもなれば」と願っていた。

 会員版ステッカーも作製し、マップとステッカーに地元中学生のイラストも採用した。UDマップは今月中にホームページに掲載する。

完成した「きたかみ飲食店UDマップ」を掲げるアクセシブル北上の小原理事長(左)ら

(9/22)  岩手日日新聞


県内の駅ホームドア整備低調 鉄道各社で温度差

2016年09月23日 03時15分25秒 | 障害者の自立

 鉄道ホームからの転落や電車との接触を防ぐ可動式ホームドアの当面の設置計画が、兵庫県内は神戸市営地下鉄三宮駅のみにとどまることが、県内で運行する主要鉄道各社への取材で分かった。既に設置されているのも、無人運転のため全駅にある神戸新交通(ポートライナー、六甲ライナー)以外は2駅のみ。神戸市営地下鉄と阪急電鉄は将来的な設置拡大に前向きな姿勢を見せる一方、JR西日本や阪神電鉄などは大規模駅への設置を課題としている。

 8月15日に東京の地下鉄で視覚障害者の男性がホームから線路に転落、電車にはねられ死亡した事故があり、視覚障害者団体が改めてホームドアの全駅整備を求めている。健常者の死亡事故も後を絶たない。

 全国的には3月末現在で665駅に導入され、2007年の318駅から倍増したが、同じ期間に県内ではJR六甲道駅上りホームに昇降式のロープ柵が導入されたのみ。それ以前の設置は、神戸新交通以外では1977年の山陽新幹線新神戸駅にさかのぼる。

 国土交通省は1日利用者10万人を超える駅にホームドア設置を求めるが、3月末現在で全国251駅のうち設置は77駅。県内で該当するのはJR三ノ宮、神戸、明石、姫路、阪急神戸三宮、阪神神戸三宮、地下鉄三宮だが、いずれも未設置だ。

 17年度に地下鉄三宮駅に設置する神戸市交通局は、西神・山手線全16駅への設置を目標に掲げ、ホームドア対応の車両更新が完了する23年度をめどに設置拡大を目指す。阪急も利用者10万人以上の駅に限定せず整備する方針。現在、対象駅の選定や工法などの検討を進めている。

 一方、JR西は17年春に大阪駅の神戸・京都線普通発着ホームに設置予定だが、「利用者10万人以上の駅と転落・接触事故が多い駅から順次整備」との方針を出ない。阪神も梅田駅への設置を予定するが、長期的な拡大計画を持たない。山陽電鉄、神戸電鉄も具体的な設置計画はない。

ホームドアがある新神戸駅。車両が到着するまで線路側には近づくことができない

2016/9/22   神戸新聞NEXT


車いすバスケの見事な技目の前で 夢を持つ意義学ぶ

2016年09月23日 03時07分16秒 | 障害者の自立

障害者アスリートが、夢を抱いて行動する大切さ訴えた。

千葉市は、市立小・中学校に、障害者スポーツ選手などを派遣する「障害者アスリート学校訪問」事業を実施。9月20日には、同市立蘇我中学校(小山恒明校長、生徒数980人)に、車いすバスケットボールチームの2選手が訪問。選手が見事なプレーを披露しながら、生徒や教員に、ミニゲームなどを体験してもらった。

2020年東京パラリンピックに際して、同市では4競技が行われる予定。同事業は、これに関連して、市内小・中学生に障害者スポーツの魅力や素晴らしさを体験し、理解してもらおうと実施するもの。同校では、同事業を3年生の総合的な学習で実施。継続的な実践研究「青少年赤十字」の学びと関連付けた授業にした。

来校したのは、同市内にある車いすバスケットボールチーム「千葉ホークス」の田中恒一選手と山口健二選手。

最初は、両選手が車いすバスケットボールの簡単なルールを説明。生徒たちに、スピードのある車いすドリブルと息の合ったパスワークを見せた。見事なシュートが決まると、会場からは大きな拍手が響いていた。

続いて生徒たちは、両車輪がハの字型に広がっている競技用の車いすに乗車。初めて乗る座り心地と車輪操作を確かめながら、グループ対抗の車いすレースを楽しんだ。4人チームの3分間ミニゲームでは、田中、山口両選手が各チームに入った。車いす操作に慣れない生徒に優しくパスを出したり、こぼれ球をうまく拾ったりするなどのサポートをした。

生徒によっては、ゴールポスト前にうまく走り込み、絶好の位置でシュートを放つ場面が見られた。でも、車いすの座面からのシュートは、立位姿勢、ましてやジャンプした手先の位置よりもかなり低い位置からのものになる。ゴールネットまでは距離があり、腕力と上半身の強さが必要となる。そこで、生徒が放ったシュートは、ゴールネットに届かない場面が目立った。

一方、両選手は、コートを自由自在に駆け巡り、ゴールをしっかり決めてみせる。生徒たちは自身の体験とアスリートの技術を目の当たりにしながら、障害者競技のすごさや魅力、奥深さを実感した。

最後に、両選手が、生徒にメッセージを贈った。田中選手は、学校訪問した際には「将来の夢がある人は」と必ず質問していると述べた。その質問に、「小学生は多くの手が挙がるけれども、中学生ではとても少ない」と話した。生徒には「良い人生のためには、夢を持ち、その実現に向けて努力するのが大切」と強調。今後へのエールとしていた。中学校教員には、この課題の共有や克服への努力を願った。

同事業を通じて、今年度は市立小・中学校20校で、生徒と教員に▽車いすバスケットボール▽ウィルチェアーラグビー▽シッティングバレーボールを経験してもらう予定。

ミニゲームなどを体験した

2016年9月21日   教育新聞