goo blog サービス終了のお知らせ 

ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

駅のホームドア設置「早急に危険箇所すべてに」...日本盲人会連合が石井国交相に

2016年09月19日 04時07分38秒 | 障害者の自立

16日、石井啓一国土交通相を視覚障害者団体の日本盲人会連合の幹部が訪れた。ホーム転落事故防止のためのホームドア設置を早期に推進してもらうことが目的だ。

「ホームドアさえ作れば転落事故防止は不可能ではない。2020年のオリパラに向けて安全な東京というならば、すべての国民、日本に来た方々の安全のために、ホームドアを早急に危険箇所すべてにつけていただきたい、と今日の要望に至った」と、同会長の竹下義樹会長は語った。

日盲連は8月15日、東京メトロ半蔵門線青山一丁目駅で発生した視覚障害者の転落死亡事故後に緊急アンケートを実施した。それによると、回答した57人中22人がホーム転落の経験を持つという結果が出た。

「我々はホームのことを欄干のない橋という言い方をしている。ある時は腰が引けてしまうということを経験していない人はいないのではないかと思う」(前同)

ただ、ホームドアの効果には同意するものの、鉄道事業者は設置費用負担や運行への影響を懸念し、なかなか積極的には踏み切ることができない。ハード対策より、「ホーム転落者の60パーセントが飲酒中」というポスター掲示など、利用者の安全啓発により力を注いでいた一面がある。ホームドア設置を訴える全盲連には「ホームドア設置をいうなら、自分たちで金を出せ」などの匿名メールが数多く届いた。

しかし、ホーム転落は、けして特別な事情を抱えた利用者だけが巻き込まれているわけではない。

国土交通省によると、ホームからの転落事故は2015年度で3673件。このうち視覚障碍者の転落は80件。全体の2.2%だ。

「これは1年間です。それが毎年こういう危険な状態が続いているわけですから、本当に国民全体の安全になっているのか。鉄道業務が本当に安全性の高い交通手段になりうるためには、お金のかかることですが、そのためのコストと考えていただきたい。視覚障害者のために我々はやっているが、盲人のためだけでなく国民全体のためなのだということを考えて、予算化していただきたい」(竹下氏)

石井国交相はこうした訴えに「28年度当初予算では22億円としていたが、28年度補正予算では約40億円、29年度の概算要求では27億円を、緊急性の高い駅については優先的に行うことができる。現在、整備中の駅が132駅、補正を含めて150駅を整備する予定だ」と、同省の前向きな姿勢を示した。

ただ、大臣要望に同行した公明党議員からは「エスカレーター、エレベーター以外に駅のホームドアについても設置の後押しになるようなバリアフリー法の法改正を」という声も伝えられた。

2016年9月17日     レスポンス


五輪金メダリストを超えた! パラリンピックの新たな境地

2016年09月19日 03時47分53秒 | 障害者の自立
 リオ五輪に続いてリオ・パラリンピックの競技風景が連日、日本にも届けられている。
 
 障害者スポーツが広く報道されることで、障害を持つ人々への認識が深まり、バリアフリー社会の必然性を多くの人が理解し支持する流れにつながる期待が込められている。
 
 一方で、報道露出が高まることで、障害者スポーツが「参加を重視する方向性」から「勝利至上主義」的な色合いを強め、さらにはプロ化の傾向も加速している。国際大会で優勝を重ねる各種競技の選手たちにはスポンサーがつき、中にはポスターやテレビCMに採用される有名選手も生まれている。
 
 競技力も年々向上し、オリンピックとの距離も詰まっているとの声があった中、今回リオ・パラリンピックで衝撃的な出来事が起こった。
 
 リオ・パラリンピック陸上男子1500メートルの優勝タイムが、リオ五輪の陸上男子1500メートル金メダリストのタイムを上回ったのだ。それどころか、パラリンピック4位までのタイムが、リオ五輪金メダリストより速かった。
 
 その背景には、1500メートルという競技が、とくに大舞台の決勝ではタイムを度外視して勝負の駆け引きが優先するレースだという現実がある。とくに今回のリオ五輪の決勝では稀に見るスローペースで進み、最近五輪では最も遅い優勝タイムだった。が、どんな理由があるにせよ、パラリンピックが新たな歴史を刻んだことは言うまでもない。
 今大会、見ていて想像を超える感銘を受けた種目のひとつが、陸上の視覚障害者200メートル。私が見たのは女子のレースだった。手と手に短い紐を携えて、ガイド(伴走者)とともに曲走路を走る。タイムは23秒台だった。視界の閉ざされた平野を全速力で進む恐怖はどのようなものだろう。とても考えが及ばない。しかも、あの微妙な曲線を、たとえ伴走者の導きがあるにせよ、見事にレーンの中を進む感性に驚嘆した。ガイドとの寸分違わず揃った足並も美しかった。ガイドには当然、選手以上の走力と繊細な配慮が必要だろう。
 
 女子100メートルでは前回覇者がレース後、「ガイドが引っ張った」と判定され失格になった。障害者スポーツにはこうした難しい側面もある。

 パラリンピックがテレビや新聞で盛んに報じられるようになったのは、2000年にIOC(国際オリンピック委員会)とIPC(国際パラリンピック委員会)が正式に協定を結んだことが背景にある。オリンピック開催地は、五輪後にパラリンピック開催が義務付けられた。放映権を獲得した各国のテレビ局は、オリンピックを放送する権利を得ると同時に、一定時間以上のパラリンピック放送も求められる。
 
 
 実は国際パラリンピック委員会は、視覚障害を含む、主に肢体不自由の身体障害者を対象としている。聴覚障害者の大会はデフリンピック、知的障害者の大会はスペシャルオリンピックがそれぞれ行われ、パラリンピックがすべてのすべての障害者スポーツを含んでいるわけではない。
 
 注目が高まり、競技志向が強くなり、プロ化が進む流れの中で、様々な進化と課題の両方が浮かび上がってもいる。道具の開発と進化もそのひとつだ。
 
 陸上競技で、ハイテク素材の義足をオーダーメイドで注文し使用できる選手と、経済的にそれができない選手とでは、走る前から大きな差がついてしまうという。
 
 テニス選手の車椅子も話題になった。テニスという競技性から、ボールを追いかける、ターンするなどの動きが重要だ。操作技術の優劣はもちろんだが、それ以前に車椅子の性能がモノを言う。今回は準決勝で敗れたが、世界ランキング1位ステファン・ウデ(フランス)の車椅子はカーボン製、専門家たちと開発した車椅子は「1500万円」と話題になった。男子ダブルスで銅メダルを獲った国枝慎吾選手ら日本選手たちもオーダーメイドだが、40万円程度だという。
 
 障害者スポーツが盛んになり、ジュニアも含めて競技環境が整うこと、障害者の人たちが生きがいを見つけ、日々の暮らしが活気付くのは素晴らしいと思う。障害者の人たちの実情や可能性を知らされることで社会的な理解が深まり、バリアフリー環境が整備されるだけでなく、生活者全員の心の持ち方が変わる意義は大きい。
 
 だが、現代のスポーツが持つ弊害や課題は、そのまま障害者スポーツにも通じている。スポーツにかける思いが強くなればなるほど、生きる上で、スポーツに依存する度合いが高くなる。「スポーツにかける」といえば聞こえはいいが、競技スポーツには年齢的な壁がある。勝つスポーツの舞台を目指せなくなった時の喪失感をどう転換し、新たな生きがいを見つけるかの準備やサポートが充分にされているだろうか。勝てば官軍的な雰囲気も急速に広がってきた中で、勝利者が謙虚さを失わない姿勢はぜひ保ったまま、発展を続けてほしい。
 
 
 
iRONNA(いろんな)   
 
 

「大記録」更新なるか=走り幅跳びのレーム

2016年09月19日 03時40分54秒 | 障害者の自立

 17日に行われるパラリンピック陸上の男子走り幅跳び決勝(切断など)にマルクス・レーム(ドイツ)が登場する。昨年の国際大会では、過去3回の五輪金メダリストを上回る8メートル40の大記録を樹立した。「われわれは多くのことができると証明したい」。障害者世界一の義足ジャンパーは、記録更新に意欲を燃やしている。
 ロンドン大会で金、世界選手権も3度制覇した28歳。2014年のドイツ選手権では健常者を破って優勝し、陸上界に衝撃を与えた。今大会も男子400メートルリレーで金メダルを取り、勢いに乗っている。
 だが、「世界の舞台で健常者と競いたい」と熱望したリオデジャネイロ五輪では壁にぶつかった。右足の義足で踏み切るレームに対し、国際陸連は「優位性がないことの証明」を要求。高いハードルを前に、レームは大会直前に出場を断念した。
 義足の陸上選手としては、オスカー・ピストリウス(南アフリカ)がロンドン五輪に出場した後も、スポーツ界の健常者と障害者の間には「見えない壁」がある。「もっと遠くに飛んで、障害者スポーツに対する人々の考え方を変えたい」とレーム。存在を証明するために、さらなる高みを目指す。

7月にロンドンで行われた大会に出場したマルクス・レーム。パラリンピックの陸上男子走り幅跳びの記録更新を狙う

時事通信 )(2016/09/17-15:19)


聴覚障害を扱った名作『聲の形』がついに公開 京アニに期待の声

2016年09月19日 03時31分19秒 | 障害者の自立

「週刊少年マガジン」に掲載され、2015年版『このマンガがすごい!』オトコ編第1位など多数の賞を獲得している『聲の形(こえのかたち)』が映画化された。

9月17日より上映が始まっている。

■『聲の形』のあらすじ

(画像出典:Amazon)

ストーリーは高校生になった登場人物たちの5年前の回想から始まる。

主人公・石田将也は、毎日の退屈を紛らわすための「遊び」として、先天性聴覚障害者の転校生・西宮硝子をイジメ続けていた。

将也に同調するように、やがてクラスメイトたちも硝子を除け者にし始め、ついには担任までもが彼女の存在を疎んじていく。

異変に気づいた硝子の母親によってイジメの実態が露わになり、今度は主犯格だった将也がクラス中から吊るし上げられイジメの対象となってしまう。

それを庇う硝子の態度を将也は理解できずにいた。その真意がわからぬまま、彼女は転校してしまう。

そして今。高校生になった将也は、相変わらず友達もなく周りから孤立していた。やがて硝子に自分が行なってきたことへの罪を償うためのドラマが始まっていく。

■聴覚障害者の存在

この作品が他の青春漫画と一味違うのは「先天性聴覚障害者」という題材をテーマのひとつに据えていること。

漫画では表現しにくい「手話」を描くことにより、些細な言葉でもお互いに伝えたい、伝わらない、伝わった_という温かさやもどかしさが滲み出ている。

そして時には大きな痛みを伴い、壊しては作り成長していく人間模様が凄まじいスピードで展開されていくところに、多くの読者は惹きつけられる。

硝子が目に見える障害を抱えているのと同じように、将也は目に見えない大きな心の傷を負っている。

そんな二人を中心とした恋愛関係、周りを取り囲む人々との友情、それぞれの家族の葛藤。多くの要素を取り込み、イジメや障害という垣根を越えたドラマ性に共感し、また感動する。

■注目の制作陣

今回の劇場版アニメーションの制作は京都アニメーション。監督は『映画けいおん!』などを手がけた山田尚子、脚本は同作などで組んだことのある吉田玲子。声優陣も豪華に揃えており、期待度が高い。

なお、一部映画館では9月24日(土)~30日(金)の間、日本語字幕付上映が決定している。それ以降の字幕上映に関しては、公式サイトで順次アナウンスされる予定。

一つのムービーとして、また、主人公たちの姿を自分の過去・そして未来に向けたメッセージとして受け取る形で観ても心に残る作品になるだろう。

聴覚障害を扱った名作『聲の形』がついに公開 京アニに期待の声 

聴覚障害を扱った名作『聲の形』がついに公開 京アニに期待の声

2016年09月17日   しらべぇ


代表1人、カリブの小島船出 オランダ領アルバ

2016年09月19日 03時21分19秒 | 障害者の自立

 16日の競泳男子100メートル自由形(運動機能障害)予選で、大歓声に包まれてゴールした選手がいた。デ・マルヘナ・アセベ(22)。パラリンピック初出場を果たした人口11万人に満たないカリブ海の島、オランダ領アルバの唯一の代表だ。ターンしたとき、既に先頭の選手は泳ぎ終えていた。「すごい声援に感激した。多くの国民にこのことを知ってもらいたい」。タイムは2分17秒84だった。

 傍らでほほ笑んでいたシャルデア・クルスさん(27)が2012年、アルバ・パラリンピック委員会を立ち上げた。彼女によると、国内の障害者約7千人のうち、スポーツをしているのは50人ほど。多くの障害者が仕事に就けず引きこもっているという。「アルバで障害を持ったら人には言いにくい。この状況を変えたかった」

 彼女は高校卒業後もソフトボールを続けるため、オランダの大学への進学を勧める母に逆らい、米国の大学に入学した。4年間で打率3割6分1厘、5本塁打を記録した。

 その間に障害者スポーツ大会のボランティアをして「選手はスポーツをしているだけでなく、平等や障害者の権利のためにも戦っているように見えた」と思ったという。大学院で障害者について学び、帰国した翌年に委員会を発足させた。

 まだ政府の支援はなく、個人的なつてで活動資金をかき集めている。クルスさんは「4年後の東京大会には、もっとたくさんの選手を連れて行くから待っててほしい」と約束した。

写真・図版

パラリンピック初出場のアルバを率いるシャルデア・クルスさん(左端)と競泳選手のデ・マルヘナ・アセベ(右端)

2016年9月18日   朝日新聞