ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

障害者の社会参加を体現 松井逸朗さんを悼む

2016年03月09日 02時15分39秒 | 障害者の自立

 車いすでの議員活動などを通じて障害者福祉の向上に努め、日本身体障害者団体連合会会長も務めた松井逸朗さん=岐阜市加納青藤町=が六日、七十五歳で亡くなった。関係者は、障害者スポーツの振興をはじめ、さまざまな分野で豊富な知識と熱意を持って尽力した足跡をしのんだ。

 松井さんは幼いころ患ったポリオ(小児まひ)の影響で、両足が不自由に。一九六三(昭和三十八)年に県身体障害者福祉協会に入会。青年部長や理事などを歴任し、二〇〇〇年に会長になった。

 以降は毎年、国体と合わせて開かれる全国障害者スポーツ大会で団長を務めた。一二年の「ぎふ清流大会」ではその経験を生かし、円滑な大会運営に努めた。

 県身体障害者福祉協会の石原保雄事務局長(64)は「若いころから会員のソフトボール大会を計画するなど、スポーツを通じた障害者の社会参加に前向きだった」と語る。

 長年親交があった岐阜市の障害者施設「清流園」の三宅徳重園長(57)は、利用者らの作品展の準備中に松井さんが来て作品の並べ方にまで気を配り、「気持ちが伝わるのが大事だ」と提言した姿が印象に残る。「障害者が健常者と同じように暮らせるにはどうすればいいか、熱く語っていた。大所高所からいろいろなことを教わった」と振り返った。

 一一年まで六期務めた岐阜市議の在任中には、議場で車いすが使えるように申し入れ、〇四年、全国でも珍しい机の高さを調節できる演壇やスロープが導入された。細江茂光市長は「数え上げたらきりがない分野でご尽力をいただいた。今後も障害者政策に知恵を借りようと思っていたのに」と惜しんだ。

2016年3月8日     中日新聞


視覚障害者の感性、会津漆器に込める...「めぐる」注目集める

2016年03月09日 02時08分57秒 | 障害者の自立

 会津地域の活性化に取り組む会津若松市の明天(貝沼航社長)とイベント企画を手掛ける団体ダイアログ・イン・ザ・ダーク・ジャパン(東京)は新しいスタイルの漆器「めぐる」を販売している。会津の漆器職人と視覚障害者の感性を取り入れた新たな漆器は注目を集めている。

 商品名「めぐる」は何度も塗り返すことができる漆器に、世代を超えて「めぐっていく」の願いを込めて名付けられた。視覚障害がある同団体の女性3人が漆器の現場を訪れて、漆器で食事したり、指のかかり具合や器の厚さまで細部にこだわり、会津地方の漆器職人が約1年半をかけて完成させた。手に取ってしっくりくる大きさや安定して持てるなどの工夫を凝らした。

 きっかけは2011(平成23)年、貝沼社長と同団体との出会いだった。貝沼社長は「視覚障害者の研ぎ澄まされた感性と技を組み合わせて、扱いづらいというイメージを覆したかった」と振り返る。

 「めぐる」は昨年のグッドデザイン賞とウッドデザイン賞を獲得した。売り上げの一部は漆の植栽活動に充てられる。「原料の漆を守る取り組みも行わないと漆器が廃れてしまう」と貝沼社長は危機感も持っている。今回の商品で「消費者に会津漆器の本質や良さを味わってもらいたい」と漆器への思いを話す。

 発売されているのはおわんで、種類は優しい丸みを帯びた「日月」と安定感のある「水平」の二つを用意。価格は1個7560円(税込み)、3個セット2万7000円(同)など。専用サイトから購入を受け付けている。

販売されている会津漆器「めぐる」
 
2016年03月08日     福島民友
 

学生が障害者選手団支援 ボランティア養成で協力

2016年03月09日 01時59分56秒 | 障害者の自立

 2017年の愛媛国体後の全国障害者スポーツ大会へ実行委員会(会長・中村時広知事)は7日、県庁で県内20の大学や医療・福祉系の専門学校に「選手団サポートボランティア養成協力校」を委嘱した。 
 全国から来県する選手団に付き添って車いすの介助や歩行支援に加え、応援団としても交流を深めるサポートボランティア。県が計画した800人に対し、協力校側から学生計1588人を養成するとの申し出があった。 
 愛媛大の大橋裕一学長らが「愛媛らしい温かなおもてなしの心を備えたボランティアを育てたい」などと強調。中村知事は「ハンディのある人たちの大会は、サポートが重要な役割を担う」と話していた。

中村時広知事(左)からサポートボランティア養成協力校の委嘱状を受け取る出席者=7日午後、県庁

2016年03月08日    愛媛新聞



障害者差別解消法 来月施行 沖縄市で研修会

2016年03月09日 01時48分05秒 | 障害者の自立

 【沖縄】ピアサポートセンターつなぎ主催の市地域ピアカン研修会が2月28日、沖縄市社会福祉センターで開かれた。障害者差別解消法が4月から施行されるのに伴い、法律で規定される「合理的配慮」の意味について説明を受けるとともに、グループ討議で、どう「合理的配慮」の在り方を発信するかについて話し合った。

 研修会は「障がいのあるわたしが発信する合理的配慮」を副題に開催された。講師の県自立生活センター・イルカの早坂佳之さんは「合理的配慮について」を演題に講演した。法律では国や地方公共団体など公的機関が「合理的配慮」の提供で義務化されるのに対し、民間事業者は努力義務なことを解説した。
 例えば、確定申告などで2階会場から説明者を1階にも配置を求めて、それに対応するのは「合理的配慮」となる。これに対し、2階建てのそば屋など民間事業者にエレベーターの設置を求めるのは「合理的配慮」にまでは及ばないなど事例を交えて説明した。
 討議では、知的障がい者らの相談に対応する比嘉ひとみさん(73)=沖縄市=が「知的障がい者が銀行で預金通帳の発行の際に、名前と住所を漢字で書いてと言われたら」など事例を発表した。そのほか想定される複数のケースを素材に「配慮」をどう求め、実現させていくかについて話し合った。
 参加者からは「せっかくできた法律なので『合理的配慮』の中身を充実させるため、事例を多く集め発信したい」などの声が上がった。
 研修会のあいさつで市障がい者福祉協会の平田聖人さんは「もう難儀と思うところもあるが、味方となる法律ができた。諦めずに仲間を増やし、どうやってほしいのか発信していきたい」と、法律の積極的な活用を呼び掛けた。

4月施行の障害者差別解消法について解説した講演会

2016年3月7日      琉球新報


「ニラかネギだと思って…」中華丼に誤ってスイセンの葉 障害者施設で食中毒

2016年03月09日 01時44分54秒 | 障害者の自立

 兵庫県尼崎市は7日、同市内にある障害者福祉施設で、野菜と間違えて調理したスイセンの葉を食べた32~71歳の男女計10人が食中毒症状を訴えたと発表した。

 全員軽症で、すでに回復したという。

 スイセンは、葉がニラ、球根がタマネギに似ているが、リコリンなどの有毒成分が含まれている。食べると嘔吐(おうと)や下痢、発汗などの中毒症状を起こす。

 市保健所によると、今月4日に施設利用者と職員が中華丼を調理した際、利用者が施設内のプランターに植えていたスイセンの葉を誤って使用した。利用者は「ネギかニラだと思った」と話していたという。

 この中華丼を利用者7人と職員4人が食べたところ、うち10人が嘔吐や腹痛などの症状を訴えた。

2016年3月7日     産経新聞