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ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

障害者の自立支援 生活介護事業所が開所

2013年05月11日 01時51分28秒 | 障害者の自立
 障害者の自立支援を目的にした生活介護事業所「あすなろ」(村尾美由紀所長、13人)が奥出雲町横田に完成し、開所式がこのほどあった。同町で初の生活介護事業所となり、関係者約70人が祝った。

 同事業所は、18歳以上の知的障害者や重度身体障害者などを対象に生活訓練や創作、生産活動の機会を提供する。定員20人。木造平屋で、軽作業や軽スポーツなどができる多目的室、和室、食堂・台所、相談室、浴室を備える。

 障害者の自立支援事業に取り組む地元のNPO法人「ふきのとう」(伊藤正幸理事長)が県、町の補助を受け、事業費1200万円で整備した。

 近くの定住促進センターで行われた開所式で、伊藤理事長が「地域に必要とされ、利用者に愛される施設にしたい」とあいさつ。利用者13人と職員らが祝いの和太鼓演奏を披露した。

 この後、全員が同事業所へ移動し、看板を除幕。利用者が出席者をコーヒーでもてなした。


開所した生活介護事業所「あすなろ」内で出席者とともにくつろぐ利用者たち

山陰中央新報-'13/05/10

視覚障害者が映画監督に挑む! 異色のドキュメントが公開に

2013年05月11日 01時45分26秒 | 障害者の自立
“生まれつき目の見えない視覚障害者が映画監督に挑む!”。こんな無謀に映るチャレンジを収めた1本のドキュメンタリー映画が完成した。タイトルは“内なる映像世界”を意味する『INNERVISION インナーヴィジョン』。なんとも結末が気になる本作での試みについて、手掛けた佐々木誠監督と、本作の主人公である加藤秀幸に話を聞いた。

その他、作品画像

障害者を被写体にしたドキュメンタリーは安易な同情を寄せる内容になりがち。ただ、本作はそれらと一線を画する。まさに、そこがこの映画の出発点と佐々木監督は明かす。「今回ご協力いただいた神奈川県視覚障害者情報雇用福祉ネットワーク(略称view-net神奈川)の方から、“視覚障害者=目が見えなくて大変でかわいそう”といったような社会一般にあるイメージを払拭する映画ができないかと打診を受けました。前作『マイノリティとセックスに関する2、3の事例』で障害者の性と、健常者である自分の性を対比したように、世間に漠然とある常識に疑問を持つことで改めて問いを投げるのが僕の信条なので、ならばやってみようと。そのとき、view-netで出会ったのが加藤くんでした」。

ふたりは同い年だったこともあってすぐに意気投合。その中で、出たアイデアが映画作りだった。でも、先天的な視覚障害者の加藤は、そもそも視覚の概念がない。作品は、そんな彼が第一線で活躍する脚本家や映画監督、映像クリエイターのアドバイスを仰ぎながら自らの映画作りを模索していく過程を記録している。今回の体験を加藤は「僕の場合、“映像”は小説などから得た知識や論理から想像するしかない。ただ、今回、さまざまな助言をいただく中で創作意欲を刺激されました。クリアしなければならない点は多い。当初は、映画作りなんて途方もないものでしたけど、今はチャレンジしたいと思っています」と語る。一方、佐々木監督も「僕自身、今回の加藤くんの成長にはびっくり。彼は自分の考えを順序だてて明確かつ論理的に相手に伝えることができる。監督に最も必要な素養を持っていると思います」と手応えを口にする。

この言葉を裏打ちするように、作品を通して見えてくるのは、無限の可能性にほかならない。今回のふたりのチャレンジを見ていると、“視覚がないからこそ描ける映像世界がある”と高らかに宣言しているかのようだ。「ここからすべてがスタートすると思う」と口を揃えるふたり。“視覚障害者は映画を果たして作れるのか?”というテーマに果敢に飛び込んでいった彼らのチャレンジを観てほしい。

『INNERVISION インナーヴィジョン』公開中

朝日新聞-2013年5月10日