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ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

大人の発達障害『ADHD(注意欠陥・多動性障害)に苦しむ大人。

2013年05月05日 01時27分57秒 | 障害者の自立
みなさんの周りに、"落ち着きがない””失敗ばっかりする””衝動的行動をする”人はいないだろうか?もしかしたらそれは、“発達障害”『ADHD』(注意欠陥・多動性障害)かもしれない。

仁和医院 院長 竹川 敦先生によると、最近外来に随分と発達障害の患者が増えてきた印象である。昔目立たなかった人々が顕著になってきているだけなのか、実際に数が増えているのかは定かではないが、とにかく外来受診数は昔に比べると格段に多い。ここ一年の当院のデータでも、メンタル初診患者454人中77人に(約17%)何らかの発達障害を認めた。(H22年10月~H23年9月:18歳以下5%含む)
昔は「発達障害と言えば自閉症」という考えが主流であったが、1944年にオーストリアの小児科医であるアスペルガー医師が言語の発育や知能の遅れのない自閉症の一群を見つけ、「アスペルガー症候群」と名付けたが戦時中だった為あまり注目されず、WHOが正式に疾患として認めたのは1992年のことである。その後日本でも精神科医の司馬理英子医師が1997年に「のび太ジャイアン症候群」という書籍でADHDを紹介してから徐々に社会に浸透するようになったが、その歴史はまだまだ浅く、私が学生の頃には授業でほとんど習ったこともないし、精神科の教科書にも非常に少ない文章しか載っていなかった、という。そういう現状の中で、患者の口から『発達障害』という言葉が出たとたんに、“専門でないので診れない”“当院では扱っていない”“それは気にしなくていい”と患者を診ようともしない精神科医が多い。そもそも「成人の発達障害」を専門としている精神科医は、日本にほとんどおらず、恐らく全国でも専門の医療機関は10箇所くらいではないだろうか?との意見がありました。


そんな発達障害『ADHD』の当事者、さくらさん(36歳)を取材してきました。

●ADHD当事者のお話。

さくらさん(36才)は、私立高校卒業後、仕事を転々としていたという。長く続いて2年。全て人間関係や、自分の衝動的行動が原因だという。『ADHD』の診断の際、IQを検査し75点で、LD(学習障害)も合併していたという。大人の平均IQは100。知的障害者のIQは概ね70。いわゆるグレーゾーンである。外見は、普通の36歳の女性です。

―どうして、自分が発達障害だと気がついたのですか?

学生の時は“個性的で活発な子”でした。しかし働き、結婚して“生き難い”と感じるようになりました。そしてある日、亡くなった父が私に対する愛情の注ぎ方が変だったのに気がつき、ノートに文章にしてまとめてみたら、父にとって私は『育てにくい子供』で、どう愛情を注いでいいか分からなかったんだ、と気がつきました。そして、小学校の通信簿の先生のコメントを見て確信しました。そして、発達障害センターに相談して、病院を教えて頂き、通信簿を持参して受診・検査しました。

診断が出たときは、ホッとしましたが、発達障害で36年間生きてきたことが怖くなり、これから生きて行く上で不安になりました。

―LD(学習障害)とは?

イロイロ種類はあるみたいですが、私の場合は『簡単な計算』ができないんです。2ケタの足したり引いたりができません。数字を見ただけで、頭が真っ白になってしまいます。最近は、ナンプレで大分改善されつつありますが、大事な計算は簡単でも計算機を使います。今は、エクセルとかありますし。あと、なぜか数字を“景色”で感じます。ちなみに、「4」は、私が保育園に入園した時の様子が浮かびます。

―ADHDで困っていることはなんですか?

私の場合、『忘れ物(事)が多い』『注意してるつもりでも注意してない』『多動なので、じっとしてない』『気分が高揚すると、落ち着いて行動できない』『言葉の間違った覚え』『空気が読めない』『整理してもすぐぐちゃぐちゃ』など、言ったらきりがありません。一番困ってるのは『不眠症』。寝ていても、多動なので、寝ていない状態なんです。大人の発達障害については、情報が少なくてどの様に生活したら良いとか情報がなくて困りました。子供の『ADHD』の対処法は沢山あるのに。ADHDの薬(ストラテラ)も飲みましたが、私には副作用が強くて中止しました。子供のADHDは何種類か薬があるのに、大人はストラテラの1種類だけです。今は、認知行動治療と、通院して処方された睡眠薬で工夫して生活してます。外見が、健常者と変らないから“天然”とか“ふざけてる”とか言われてしまいます。それがとても辛いです。

あと、『ADHD』とパソコンで調べると『アインシュタイン』『エジソン』『坂本竜馬』もそうだった、といわれているそうです。『トムクルーズ』もLD(学習障害)ですが、私が知りたいのは、それは成功した『ADHDやLD』の方々であって、そんなのどうでもいいから、これからどう生活していったらのかと、悩みました。

―今、生活して工夫してる事はありますか?

普通の人から見たら、異常な事かもしれませんが、洗濯機の洗剤と柔軟剤を入れる所にラベルで記載し、貼っています。不注意で逆に入れてしまいますから。

あと、鍵やケータイは探すと“パニック”になってしまうので、凄く大きいストラップをつけてます。あとは、気がついたらすぐ片付ける。しかも、持続性がないので『5分』だけと決めています。衝動的行動の対処は、一旦違うことを考えて忘れてしまう様にしてます。財布には、数千円しか入れません。入ってる分だけ使ってしまうので。あとは、規則正しい生活です。


ゴミは、捨てるのを忘れてしまうので、朝起きたら玄関にまとめます。嫌でも捨てなければいけませんから、わすれません。


タンスには、何処に何を収納するかラベルで張っています。これは、療法士さんのアドバイス。これでかなり部屋が整頓されました。


さくらさんの必需品、メモノート。とにかく大事な事は書きとめるそうです。付箋も大活躍しているそうです。

●理解者が必要。
幼少の頃、両親の愛情を感じないで成長したと、さくらさんが言いました。両親も『発達障害』の特徴があるそうです。

さくらさんは、離婚を経験しています。離婚原因は元旦那さんと姑は、さくらさんの行動が理解できなかったのが大きな理由。そして、結婚生活時に“パニック症”を併発してしまいました。子供も出産しましたが、さくらさんの行動や言動が原因で、元旦那さんに親権を奪われてしまいました。さくらさんは、その件に関して『発達障害者』に子育てされるより、子供に元旦那さんに育てられた方が幸せかも知れないと今は思います。子供の学校の行事や提出物を忘れてしまって、部屋はぐちゃくちゃじゃ子育てはできない、と降り返って話す。

さくらさんは、現在パートナーと暮らしています。発達障害は遺伝の可能性もあるので、“結婚・出産はしない”と二人で話し合い決めたそうです。

最初パートナーに診断結果を話した所「ふーん」ってあまり気にしていなかったそうです。今は、さくらさんの生活を全面的にサポートしています。そのせいか、さくらさんはストレスもなくなり平穏に生活していると言う。

さくらさんは言う。診断され、ADHDの特徴を調べ理解して発達障害の自分を受け入れたら、目が悪かった人がメガネをかけた様な・・・そんな気分になりました。生きやすくなりました。今でも多少失敗しますが、今はパートナーがサポートしてくれるから心強い。本当に感謝しています。

そしてさくらさんの今の仕事は“事務”をやっているそうです。それはやはり、さくらさんを職場で理解してくれているから出来ていると、話していました。

●何故成人期まで解らなかったのか?
仁和医院 院長 竹川 敦先生によると、患者が社会に出てからどのような職歴を持っているか聞き、長続きした仕事としなかった仕事の内容を詳しく聞き、彼らの周囲にどのような人間が居たのか聞くことは診断をする上で非常に大事なことだそうです。

発達障害の多くは就学し、勉強についていけない、社会性が乏しく孤立するなどで小学生の頃に発覚することが多い。しかし知能に問題がないADHDやASPの場合は勉強が出来る為、無事に進学し、大学まで進む人も少なくない。そのような場合は社会に出ると同時に症状が顕著になることが多いが、中には選んだ仕事によって問題なく社会に溶け込む人もいるそうです。

健常者にとっては、何てこともない事でも、当事者からすると深刻な問題であるようです。

(文・写真/Renka)

提供文:仁和医院HPより抜粋

2013.04.25 03:38:45
by ガジェット通信

フォークデュオ「紙ふうせん」が 障害者支援の場に来場を 6日・宝塚、入場無料 /兵庫

2013年05月05日 01時24分13秒 | 障害者の自立
 障害者支援施設「はんしん自立の家」(宝塚市美幸町)が6日午後2時、フォークデュオ「紙ふうせん」のコンサートを開く。同施設は入所者の個性を尊重し、ボランティアらも運営に加わっており、石田英子施設長は「施設のことを知ってもらう機会になれば」と来場を呼びかけている。入場無料。

 同施設は85年、英国の障害者が自由に暮らす「チェシャーホーム」をモデルに開設。重度の障害者ら入所者約50人が、書道や音楽などを楽しむための支援に取り組んでいる。

 コンサートはボランティアのメンバーが紙ふうせんの後藤悦治郎さん、平山泰代さんと知り合いで、声をかけたのがきっかけ。後藤さんらは「ハンディキャップを持ちながらも、自分の家で暮らすような感覚を」との施設の考えに共感し、出演を決めたという。申し込みは電話(0797・73・7213)か、電子メール(hanshin-home@ac.auone-net.jp)で。

毎日新聞 2013年05月04日〔阪神版〕

優先駐車場の利用証交付 滋賀県、障害者や妊婦、高齢者らに

2013年05月05日 01時19分47秒 | 障害者の自立
 障害者や高齢者らの駐車場の利便性を高めるため、滋賀県は5月から、公共施設や大型店、病院などにある「車いす優先区画」などの利用証の交付を始めた。各府県で導入が進む「パーキングサミット制度」で、車いす優先区画の不正利用を防止する狙いもある。

 利用証はプラスチック製で、長さ27センチ、幅14センチ。駐車場の種類別に青色と緑色の2種類あり、ルームミラーにつり下げるなど車外から見えやすい場所に掲示して使う。駐車場の警備員らが確認しやすくなるため、対象者のスムーズな駐車につながるとみている。

 利用対象の駐車場は、新バリアフリー法に基づき設置が進む「車いす優先区画」と車いすを使っていない障害者や妊婦、高齢者ら向けに県が設置を提唱している「思いやり区画」の2種類。県は今後も駐車場の増設を呼びかける方針で、両区画は1年後に3500台分程度になると見込んでいる。

 利用証の交付対象者は妊婦やけが人らも含め、県内で約9万8千人と想定している。

 すでに導入済みの京都府や兵庫県、三重県など29府県と順次、相互利用協定を結ぶ方針で、県外でも利用が可能になる。

 申請には、障害者手帳や医師の診断書など利用の必要性を証明できる書類の提出が必要。申請書は県のホームページや県健康福祉事務所、市町の担当課などで。県健康福祉政策課TEL077(528)3512。


滋賀県が交付を始める車いす優先駐車場などの利用証(大津市・県庁)

京都新聞-【 2013年05月04日 08時47分 】

障害者の育てた農産物など販売

2013年05月05日 01時13分49秒 | 障害者の自立
4日まで 亀山PA

来場者でにぎわう福祉市場

 障害者が作った農産物などを販売する「福祉市場」が、亀山市布気町の東名阪自動車道上り線亀山パーキングエリアで開かれている。4日まで。

 障害者の自立を支援するため、同市身体障害者福祉協会と鈴鹿市の障害者アグリ就労支援会、障がい者家族の会が主催。NPOや農産物直売所など12団体が、野菜やジャム、陶芸品などを販売している。

 初日の2日は鈴木英敬知事と桜井義之・亀山市長、末松則子・鈴鹿市長が激励に訪れた。同福祉協会の西川浩会長(69)は「成果を検証して定期開催につなげ、障害者が社会の一員として生活する仕組みを作りたい」と話していた。


来場者でにぎわう福祉市場

(2013年5月4日 読売新聞)

地区の環境や景観守る 障害者10入所施設が遊休農地を活用

2013年05月05日 00時41分31秒 | 障害者の自立
 和歌山県田辺市木守(大塔地域)の知的障害者入所施設「あすなろ木守の郷」が、地区内の環境や景観を守ろうと遊休農地の活用に取り組んでいる。収穫する農産物は自家消費用で利益にはつながらないが、土地所有者も「農地として維持してもらえる」と喜び、無償で提供している。施設は「農作業を通じ、利用者と住民の交流になる」と話している。


 木守地区は、施設の利用者を除くと、15世帯32人はほとんどが70、80代。民家周りや道路沿いでも荒れた農地が目立つ。

 施設は約10年前から、土地所有者の了解を得て草刈りし、耕作している。施設とケアホームの利用者約70人のうち、野外活動するメンバーと職員で農作業を担当。イモ類やタマネギ、タカナなどを栽培している。

 米栽培も2年前に開始。今年は、前年の2倍の20アールで作る。このほか遊休地でシイタケの原木栽培もしている。

 施設裏には1月、1・5ヘクタールの牧場を整備。周囲に柵を設置し、ペットとして飼っていたウシ2頭とヒツジ2頭を放している。ウシは大量の雑草を食べるため、牧場内の草刈りの手間が省ける。他の場所で除草した草も餌に使っている。

 除草や野菜栽培に精を出す利用者と職員たちに、住民は信頼の目を向けている。土地を提供している一人の前田馥(ふくみ)さん(82)は「『どうぞ』と使ってもらっているが、雑草がなくなり、有効利用されているのはありがたい」と話す。

 農地は数年放置すると耕作しづらくなる。住民の中には、子どもが定年などで帰郷するまでの間、耕作を望む声もあるという。あすなろ木守の郷の長野史朗施設長は「段々畑の姿が現れ、荒れ地が少なかったころの景観に戻ってきたとの声をもらう。住民と利用者の交流の面でも、顔を合わせたり声を掛けたり日常的なやりとりが増えている」と話している。


【住民の遊休農地を活用して整備した牧場(和歌山県田辺市木守で)】

紀伊民報-(2013年05月04日更新)