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ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

来年のカレンダーが郵送されてきた

2012年10月22日 02時20分04秒 | 障害者の自立
 来年のカレンダーが郵送されてきた。送り主は福岡県筑紫野市の女性。脳性まひで車いすが必要な暮らしだが、長年、絵の勉強を続けている。東日本大震災で被災した福島県いわき市の障害者支援施設に昨年末、自作カレンダーを販売して捻出した義援金を届けた。彼女の思いを受け止めた、たくさんの人の協力で目標が果たせたことを、そのとき記事にした。

 新しいカレンダーをめくった。パステルクレヨンの縁取りと淡い色彩で描かれた季節の花や静物の挿絵を見ながら、被災地にいる同じ立場の人々の身を案じ、現地に赴いた彼女の優しさ、行動力を思い起こした。

 「たくさんの方との出逢(であ)いがあり今年もカレンダーを出すことができました」。同封された手紙にはそうあった。そして、地道に頑張る人たちを「たくさん取り上げてくださいね」とも。その言葉に心を新たにした。 

=2012/10/22付 西日本新聞朝刊=

枯葉剤被害者の少女、幸福までの道のり

2012年10月22日 02時13分24秒 | 障害者の自立
 骨の癌に侵され両足を失った花婿と枯葉剤被害者で両足麻痺を患った花嫁の結婚式が行われた。挙式した場所は花嫁の運命とは切っても切り離せない特別な場所、ホーチミン市戦争証跡博物館だ。

 義足の青年レ・バン・ビンはある雨の日、車椅子に乗った少女チン・ティ・ズエンと出会い、そして恋に落ちた。知り合った当初は別々の学校で学んでいた2人だが、間もなくしてバンラン大学の障害者向けコースを揃って履修することになった。

 「毎日、彼女の車椅子を押して、大学に通いました。寮から大学までは1キロ以上あり、その道程を来る日も来る日も2人で通いました」ビンは当時を振り返ってそう語った。ズエンはそれを聞きながら「大学に着く頃には汗だくになっていることもよくありました。でも、彼は一言も弱音を吐かず、いつも笑顔で私に話しかけてくれました」と語った。

 コース修了の時期が近づいて、2人にも転機が訪れた。ズエンは故郷の北中部ゲアン省で仕事をしたいと考えていたが、既に将来を誓い合っていたビンからの申し出を受けて、留まることを決めた。

 そして時が流れ、ビンは将来の花嫁の田舎で正式に結婚の許可を得る日が来た。ズエンの両親は娘が人生の伴侶を得たことに喜んだものの、ビンの義足姿を見て不安を覚えた。ビンの両親にズエンを紹介した時もまた、同じような反応が返ってきた。「1人で生活することさえ難しいのに、障害者と結婚するのか?」

 それでも、2人の決意が揺らぐことはなかった。「自分で選んだ人だからこそ、どんな困難があっても2人で助け合い乗り越えていくことが出来るのです」2人はそう強く信じている。

 結婚生活を始めるためには安定した仕事に就かなければならない。しかし、障害者である2人には仕事探しも険しい道のりだった。幸いなことに2人はホーチミン市内の同じ職場で働くことができるようになり、結婚への障壁が一つなくなった。

 結婚式を間近に控えたある日、若き新郎新婦のもとを訪れた。2人の表情は晴れやかだった。しかし、心配事は少なくない。ビンは5年前に手術を受けて以来、お金が無かったために、まともな治療を受けていない。ズエンもまた、いつ枯葉剤のさらなる影響が出るか分からない体だ。

 親族からは付き合い始めてから1年で結婚するのは早すぎるという声も上がっていたが、2人には十分すぎる時間だったという。「私たちには1分1秒が貴重な時間です。少しでも長く2人で一緒にいられたらという思いでいっぱいです。子供が出来たときのことも考えて、将来は自分たちで小さな店をやっていければと思っています」笑顔でそう語るズエンを、ビンは優しく見守っていた。



日刊ベトナムニュース-2012/10/21 08:24 JST配信

障害者や子育て支援へ女性プロジェクト始動 鹿児島市

2012年10月22日 02時07分20秒 | 障害者の自立
 女性がアイデアを出し合って活気ある場を作り出そうというプロジェクト「天文館こまちThyme(タイム)」が、鹿児島市東千石町の「にぎわい通り大学」を拠点に始動した。第1弾は障害者支援として授産施設の商品販売をスタート。今後は子育て支援など活動の幅を広げる計画だ。
 同大学事務局長で、地域・子育てサポートコーディネーターとして活動する田之脇理恵子さんが発案した。同大学を運営するNPO法人のインターンシップ生、吉元舞衣さん=鹿児島大学2年、岩本朋子さん=同=も参加しており、これから趣旨に賛同するメンバーを増やしたい考え。

 メーク教室 14日午前10時~午後1時半、受講料500円▽読み聞かせ教室 29日午前10時半~11時半、7組(要予約)、無料。にぎわい通り大学=070(5818)7495。


授産施設の商品販売などのプロジェクトをスタートさせた田之脇理恵子さん(左)ら=鹿児島市東千石町のにぎわい通り大学

南日本新聞-(2012 10/10 20:30)

国産盲導犬 歩み55年 協会が記念誌

2012年10月22日 02時02分38秒 | 障害者の自立
 初めての国産盲導犬が東京で誕生して今年で五十五年となり、盲導犬育成を手掛ける「アイメイト協会」(練馬区)が記念誌をつくった。第一号のチャンピイに始まり、協会が計千二百組を送り出すまでの歩みを振り返り、障害がある人の社会参加に理解を呼び掛けている。 (小嶋麻友美)

 協会の前身の団体を創設した故塩屋賢一さんがシェパードのチャンピイを二年がかりで訓練し、一九五七年、視覚障害者と盲導犬のペア第一号が誕生。今では協会を含め、全国十団体が盲導犬の訓練と障害者への歩行指導を行い、現役のペアは千組以上に上る。

 冊子では、チャンピイの使用者だった河相洌(きよし)さんへのインタビューや、四週間にわたる訓練などを紹介。盲導犬を得たことでダイビングを始めたり海外留学するなど、活動の世界を広げた使用者たちの声も取り上げている。

 塩屋さんの孫で同協会職員の塩屋未来さん(33)は「盲導犬の役割はあくまで歩行のお手伝い。障害がある人を思いやり、助け合う社会を考えてもらいたい」と話す。希望者には記念誌を無料で配布している。

 問い合わせは、アイメイト協会=電03(3920)6162=へ。


盲導犬と障害者の歩みを振り返る記念誌=千代田区で

東京新聞-2012年10月21日

介助犬普及訴える 日本協会医師が小諸の病院祭で

2012年10月22日 01時59分55秒 | 障害者の自立
 身体障害者の日常生活を助ける介助犬への理解を深め、育成支援の輪を広げようと、全国共済農業協同組合連合会県本部(長野市)は20日、小諸市の小諸厚生総合病院の病院祭で介助犬の説明やデモンストレーションをした。約80人が来場し、落としたカードを拾うといった介助犬の動作に「おお」と声が上がった。

 社会福祉法人日本介助犬協会(横浜市)事務局長でリハビリテーション科医師、高柳友子さん(46)が説明。認定を受けた介助犬は全国で62頭で、県内はこの日デモンストレーションをした上田市上野の荒井正之さん(67)のウルンなど2頭。全国で23県は、実動している介助犬がいないという。

 高柳さんは、介助犬と生活することで障害者に自信が生まれ、外に出掛けるようになるなど、社会復帰や自立につながると強調。法律で店舗や公共施設などへの同伴が認められているのに、社会で浸透していない現状を指摘した。普及が進まない大きな要因として、障害者自身も介助犬のことをよく知らず、自分より障害が重い人が使うべきだと思い込んでいるケースも目立つとした。

 訓練センターも持つ協会の運営資金の大部分は寄付に頼っていて、協会は希望者に無料で専用の募金箱も提供している。高柳さんは、募金箱を設置してもらえれば、介助犬のPRにもなると、設置協力も呼び掛けた。

 介助犬を紹介する催しは、全国共済農業協同組合連合会が全国で展開。県内では初めて開いた。協会は介助犬希望者からの相談も受け付けている。募金箱など詳細は協会のホームページに掲載している。


デモンストレーションで、床に落としたカードを拾う介助犬「ウルン」

(2012年10月21日)(提供:信濃毎日新聞)