体の不自由な人が低公害車で尾瀬に入り、散策する初めての試みが26日、片品村であった。最高96歳の女性ら13人をはじめガイド、介助者、村関係者ら計約50人が参加した。
低公害車3台に分乗し、一般車両の乗り入れが禁止されている富士見下から富士見峠までの6・3キロの林道を揺られた。途中休憩をはさみながら40分ほどで富士見峠の小屋に到着した。
ガイドが、「雨で木道が滑るので、小刻みに歩いていきましょう」と声をかけた。参加者は杖をつきながらゆっくり進み、時折立ち止まっては「この小さな花は何」と尋ねる場面も。
東京から参加した車いすの春田文夫さん(69)は木道では介助者から両側を支えてもらった。「ミズバショウを見られて感動した」。福島県南相馬市から片品村に避難している松本藤一さん(81)は左足に障害がある。「尾瀬は初めて。80歳の記念になった」と笑顔を見せた。
尾瀬国立公園協議会の承認を受けて村が初めて実施。今後も月に1~3回程度、希望者を募る。千明金造村長は「障害者にも尾瀬を楽しんでもらう。きょうはその道を開くものになった」と話した。

車いすでの参加。介助者が木道を持ち上げて助けた=片品村
朝日新聞
低公害車3台に分乗し、一般車両の乗り入れが禁止されている富士見下から富士見峠までの6・3キロの林道を揺られた。途中休憩をはさみながら40分ほどで富士見峠の小屋に到着した。
ガイドが、「雨で木道が滑るので、小刻みに歩いていきましょう」と声をかけた。参加者は杖をつきながらゆっくり進み、時折立ち止まっては「この小さな花は何」と尋ねる場面も。
東京から参加した車いすの春田文夫さん(69)は木道では介助者から両側を支えてもらった。「ミズバショウを見られて感動した」。福島県南相馬市から片品村に避難している松本藤一さん(81)は左足に障害がある。「尾瀬は初めて。80歳の記念になった」と笑顔を見せた。
尾瀬国立公園協議会の承認を受けて村が初めて実施。今後も月に1~3回程度、希望者を募る。千明金造村長は「障害者にも尾瀬を楽しんでもらう。きょうはその道を開くものになった」と話した。

車いすでの参加。介助者が木道を持ち上げて助けた=片品村
朝日新聞