ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

SO代表選手団出発 有森さん決意「元気伝える」

2011年06月20日 01時06分40秒 | 障害者の自立
 知的発達障害のあるアスリートによる国際総合大会スペシャルオリンピックス(SO)アテネ大会(25日開幕)の日本代表選手団75人が18日、現地に向け出発した。

 17日に障害者のサポートも明記したスポーツ基本法が成立したことで、初めて国からの補助で選手団を派遣。出発前には都内で結団式と壮行会が行われ、初めて選手団長を務める有森裕子SO日本理事長(44)は「大震災があり、参加を見送ることも考えられたが“日本は元気です”と世界に伝えるのが私たちの仕事」と涙で決意を表明した。

スポーツニッポン

夢の金メダルへ意欲 高岡で選手ら スペシャル五輪出発式

2011年06月20日 01時04分38秒 | 障害者の自立
 ギリシャ・アテネで開かれる知的障害者のスポーツの祭典・スペシャルオリンピックス夏季世界大会(二十五日~七月四日)に出場する県関係の選手・コーチの出発式が十八日、JR高岡駅であった。

 県内からは、ボウリングの長久慎吾選手(23)=射水市あおば台=と、卓球コーチの林慎二さん(48)=高岡市戸出町、会社員=が出場する。

 日ごろ一緒に競技活動をしている仲間ら二十人余りが集まった出発式では、長久さんが「アテネに行くのを楽しみに練習してきた。金メダルをとりたい」、林さんが「この目で世界を見て、今後の県内での活動に役立てていきたい」とそれぞれ抱負を述べた。県内組織スペシャルオリンピックス日本・富山の藤井裕久会長が「日本の代表として頑張って。富山の地から応援しています」とあいさつ。集まった人たちは日本選手団結団式のため列車で東京へ向かう長久さん、林さんを激励の握手で送り出した。 


見送りの人から激励の握手を受ける長久選手(帽子姿)と林コーチ(右隣)=JR高岡駅で

中日新聞

鱸さん幻想絵画展

2011年06月20日 01時00分12秒 | 障害者の自立
ボーダレス・アート

 障害者らのアート作品を紹介する近江八幡市永原町上の「ボーダレス・アートミュージアムNO―MA」で18日、女性の体などをテーマに絵画を描く鱸(すずき)万里絵さんの展覧会「縷々累々(るるるいるい)、紙の上の私の風景」が始まった。8月21日まで。

 鱸さんは長野県出身で、高校時代に統合失調症を発症。現在は会社に勤めながら、絵を描いている。乳房やハサミを題材にすることが多く、紙などにマジックで描かれる作品は細密画のように、小さな模様などで埋め尽くされている。

 昨年から今年にかけ、パリで開かれた日本の「アール・ブリュット」(生(き)の芸術)を紹介する展覧会でも、高い評価を受けた。

 今回の個展で最大の「幻滅とか限界とか」(縦2・56メートル、横0・61メートル)は、豊満な女性の体が大きく描かれ、上に灰色のハサミや手が怪しげに配されている。「眼球上転」(縦38センチ、横54センチ)は赤い目の生き物が何かを吐き出す様子を表して、グロテスクだがユーモラスな印象も受ける。

 ミュージアムの担当者は「絶妙な構成力と色彩の強さで表現される、独特の世界観を体験してほしい」と話している。

 開館時間は午前11時~午後5時、月曜休館(7月18日は開館し、同19日休館)。入館料は一般300円、高校・大学生250円、中学生以下無料。問い合わせは同ミュージアム(0748・36・5018)。


鱸さんの独特の世界観が表現された作品(近江八幡市永原町上のボーダレス・アートミュージアムNO―MAで)

(2011年6月19日 読売新聞)

再起のかりんとう

2011年06月20日 00時56分24秒 | 障害者の自立
「宮城に戻る」夢見て伯耆に新工場

 東日本大震災の津波で壊滅的な被害を受けた宮城県女川町の食品製造会社「夢食研」社長阿部雄悦さん(70)が、生産再開を目指して伯耆町に工場を移した。作業所を開いて障害者と共にかりんとうを作るなど、生産・販売を通じて全国約80か所の福祉施設を支援してきた阿部さん。「再び多くの施設に商品を届けたい」と意気込む。

 15年ほど前、宮城県内の作業所から「かりんとう作りをしたい」との相談を受け、製法を伝えたのが支援の始まり。その後、約20都府県の福祉施設に商品を卸し、一部には生地を送って生産も担ってもらうことで、障害者の自立を支えてきた。青森のリンゴ、熊本のデコポンなど、それぞれ地元の産品を練り込んだかりんとうが人気だった。

 昨年12月には「人生最後の夢」という作業所を自社工場の近くに開設し、障害者11人とかりんとう作りを始めた。しかし、震災で工場、作業所ともに津波に流され、当時、自宅などにいた障害者2人が行方不明のままだ。

 失意の中、がれきを片づけていて生地を練る業務用ミキサーを見つけた。「かりんとうが届くのを、全国のみんなが待っている」。阿部さんは再び立ち上がろうと決意した。

 作業所の運営スタッフの出身地で、取引先もある伯耆町を再起の地に選んだ。今月1日に工場と作業所「ひかり」が完成、今は同町周辺から通う障害者9人とともに、別の作業所で作られたかりんとうの包装に取り組む。修理したミキサーが届く月末から、生地の生産を再開する。

 まず手がけるのは、女川町のサンマを刻んで練り込んだかりんとうだ。

 人口約1万人の女川町は、死者・行方不明者が920人に上り、1600人以上が今も避難生活を送る。

 阿部さんは、さんまのかりんとうに「伯耆の地より復興祈念」と記したシールを貼り、真っ先に女川町の避難所に届け、再起を報告する。そして共に働いていた仲間に「いつか女川で作業所を再開させたい」と新しい夢を語るつもりだ。

(2011年6月19日 読売新聞)

かわさき福祉製品アイデアコンテスト:入賞作、商品化へ 企業と共同開発 /神奈川

2011年06月20日 00時54分11秒 | 障害者の自立
 ◇役立つもの多くの人に 起立補助器具「トンボ」、来春にも市販化

 福祉産業の育成を目指し、川崎市が09年度から開催している「かわさき福祉製品アイデアコンテスト」の入賞作の商品化に向け、発案者と市内の企業が共同開発を進めている。関係者は「役立つ製品を多くの人に届けたい」と意気込んでいる。

 商品化が進められているのは、お年寄りや身体障害者がベッドから起き上がる際に使う起立補助器具。その形状から「トンボ」と名付けられた。発案したのは同市宮前区のプロダクトデザイナー、小川耕治さん(50)。09年度の第1回コンテストで113点の中から優秀賞に選ばれている。

 ベッドの脇に置き、補助器具の手すりの部分をつかむと、わずかな力で起き上がることができる。小川さんは祖母がベッドから起きあがるのに苦労している様子を見て、思い付いたという。明るいグリーンで「はつらつとしたイメージにした」と説明する。

 コンテストではアイデアを市内外を問わず個人、団体から募集。優秀作は市が市内の中小企業に発注して試作品を製作する。

 トンボの試作品を作ったのは精密機器メーカーの岩手電機製作所(高津区)。福祉製品を手がけた経験はなかったが、大塚健社長(49)は「新しい事業領域として福祉産業に興味があった。コンテストは良いきっかけになった」と歓迎する。

 試作品の製作をきっかけに小川さんと意気投合し、商品化に向けて共同開発。耐久性テストなどを繰り返し、来春には市販化のめどが立ったという。大塚社長は「一つでも多く、お年寄りや障害を持った人に届けたい」と話している。【高橋直純】

 ◇かわさき基準で福祉産業を育成
 川崎市は、社会的自立の支援をコンセプトに福祉製品を独自に認証する「かわさき基準」(KIS)を08年に設けるなど、成長が見込まれる福祉産業の育成を図っている。

 11年度は関連事業を含め、約5000万円の予算を計上。市内の中小企業が福祉製品を開発する際には、最大で半額を補助。市内の商店街や福祉施設がKIS認証製品を購入・設置する場合にも同様に半額補助するなど、開発から普及促進まで一貫して支援する制度を用意している。市の担当者は「川崎から『あったらいいな』という製品が生まれてほしい」と期待する。

 現在、第3回福祉製品コンテストのアイデアを募集中で、締め切りは7月29日(消印有効)。応募には専用のエントリーシートが必要で、詳しくは市産業振興部新産業創出担当(044・200・2334)へ。

毎日新聞 2011年6月19日 地方版