音声機能付きの計量カップや、料理をこぼしにくいように凹凸を付けた皿など、目の不自由な人が使いやすい物品のアイデアを、銅駝美術工芸高(京都市中京区)の生徒たちが考案した。障害者の「困った」という声を直に聞き取り、試作品やレポートを作製した。21日に大丸京都店(下京区)で開かれるイベントで発表する。
デザイン専攻の2年生17人が、授業の一環で取り組んだ。昨秋、視覚障害者総合福祉施設・京都ライトハウス(北区)を訪ね、利用者から「目盛りが見えないので調味料が計れない」「点字ブロックだけだと、方角がわからないときがある」「困っているときには声をかけて手を引いてほしい」との声を聞き、3班に分かれてアイデアを練った。
このうち調理に関する班は、音声認識機能付きの電子レシピや分量センサー付きの計量カップを発案。食べる際に料理が皿の外に滑り出さないよう、縁の近くに突起を付けた皿も試作した。
別の班は、カードをかざせば駅構内の案内や列車の発着時刻の情報を得られる音声システムを考えた。もう一つの班は、困っている視覚障害者への声のかけ方を紹介するCMを制作し、粘土の人形を少しずつ動かして撮影する「クレイアニメ」で表現した。
駅システムを考えた大西日和さん(16)は実際に目隠しをしてJR京都駅の構内を歩いた。「他人の足音や声が聞こえるたび、ぶつかるかも…と不安を覚えた。視覚障害のある人がまちを安心して歩けるよう、今後も考え続けたい」と話していた。
大丸京都店での「あい・らぶ・ふぇあ」(京都ライトハウスなど主催)で21日午後3時半から発表する。ふぇあの開催期間は20~23日で、点字の名刺作りや視覚障害者向け卓球、アイマスク体験などができる。入場無料。
京都新聞 -
デザイン専攻の2年生17人が、授業の一環で取り組んだ。昨秋、視覚障害者総合福祉施設・京都ライトハウス(北区)を訪ね、利用者から「目盛りが見えないので調味料が計れない」「点字ブロックだけだと、方角がわからないときがある」「困っているときには声をかけて手を引いてほしい」との声を聞き、3班に分かれてアイデアを練った。
このうち調理に関する班は、音声認識機能付きの電子レシピや分量センサー付きの計量カップを発案。食べる際に料理が皿の外に滑り出さないよう、縁の近くに突起を付けた皿も試作した。
別の班は、カードをかざせば駅構内の案内や列車の発着時刻の情報を得られる音声システムを考えた。もう一つの班は、困っている視覚障害者への声のかけ方を紹介するCMを制作し、粘土の人形を少しずつ動かして撮影する「クレイアニメ」で表現した。
駅システムを考えた大西日和さん(16)は実際に目隠しをしてJR京都駅の構内を歩いた。「他人の足音や声が聞こえるたび、ぶつかるかも…と不安を覚えた。視覚障害のある人がまちを安心して歩けるよう、今後も考え続けたい」と話していた。
大丸京都店での「あい・らぶ・ふぇあ」(京都ライトハウスなど主催)で21日午後3時半から発表する。ふぇあの開催期間は20~23日で、点字の名刺作りや視覚障害者向け卓球、アイマスク体験などができる。入場無料。
京都新聞 -