ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

冬の駅、なんでウグイスの声? 誘導音にブーイング続出

2011年01月30日 01時53分32秒 | 障害者の自立
 ホーホケキョの鳴き声が、真冬のホームに鳴り響く――。JR北海道は、目が不自由な人にホームの出入り口の位置を知らせる「誘導チャイム」にウグイスの鳴き声を使っている。しかし周知が十分でなく、利用者から「何で冬にウグイスなのか」という声が届くだけでなく、視覚障害者にも何の音か知らない人がいるという。
 「季節がら不似合いな鳥の鳴き声ですが、ご理解いただきますようお願い致します」
 札幌市手稲区のJR稲積公園駅のホーム出入り口には、鳴き声の役割を説明したうえで、こう書かれた駅長名の張り紙が張られている。駅の利用者から「なぜ、ウグイスが鳴くのか」「季節に合わない」などの問い合わせを受けて掲示した。
 人が通ると、出入り口の位置を音で知らせる誘導チャイム。改札口では「ピン、ポーン」という誘導音が一般的だが、ホームでは、聞き取りやすく幅広い周波数を持つなどの理由で、国交省が2002年に「鳥の鳴き声を模した音響」とガイドラインで定めた。
 これを受けて、JR北海道は道視力障害者福祉連合会(札幌市中央区)や札幌視覚障害者福祉協会(同市西区)と協議。「雑踏の中でも聞き分けやすい」と、ウグイスの鳴き声を選んだ。
 05年2月の恵み野(恵庭市)、恵庭(同)2駅を皮切りに、現在は旭川や岩見沢など道内14駅で設置されている。札幌市内は新さっぽろや発寒、森林公園など7駅にあり、30日から白石にも設けられる。
 最初の設置から6年。駅の利用者に尋ねてみると、「何の音かわからない」「待ち時間を和ますBGMだと思っていた」などの声が多く、「季節に合っていず、不快だ」との意見もあった。同社によると、設置駅の一つでは付近の住民から「音が大きい」と苦情があり、ボリュームを下げたこともあるという。
 こうした状況について、道視力障害者福祉連合会の田中美恵子事務局長は「ホームは目の不自由な人にとって最も危険な場所の一つ。電車によって停車位置が変わるので、誘導音はとても大切な情報になります」と理解を求める。
 一方で、札幌視覚障害者福祉協会の澤田勝昭副会長は「実は視覚障害者の間でも、ウグイスの声が誘導音だと知らない人も少なくない」と認め、「せっかくの設備なので、JRにはもっとPRしてほしいし、協会としてもPRに努めたい」としている。
 JR北海道広報部は「今後も駅の改修などに合わせ、誘導チャイムの設置を進めていく。ホームページでバリアフリー情報について案内しているが、障害者団体の方々の声を真摯(しんし)に受け止めていきたい」と話している。

朝日新聞

とちぎ子ども新聞:聴覚障害者の国際競技大会、日光の手塚さん出場 /栃木

2011年01月30日 01時50分19秒 | 障害者の自立
 ◇デフリンピック、スロバキアで来月冬季大会

 来月、スロバキアで開(ひら)かれる第17回冬季(とうき)デフリンピックに日光市の手塚久野(てづかひさの)さん(33)がアルペンスノーボードで出場(しゅつじょう)します。デフリンピックは4年に一度開かれる聴覚障害者(ちょうかくしょうがいしゃ)のための国際競技(こくさいきょうぎ)大会。記録更新(きろくこうしん)や国際交流(こうりゅう)を目的に開かれています。

 ☆冬季は5競技

 「デフ」は英語(えいご)で聴覚障害者の意味です。以前は「世界ろう者競技大会」と呼(よ)ばれていましたが、01年からデフリンピックに名前が変わりました。テニス、レスリング、バスケットボールなどを行う夏季(かき)大会と、アルペンスキー、クロスカントリー、スノーボード、カーリング、アイスホッケーの5競技を行う冬季大会があります。冬季大会は1949年にオーストリアで初めて開かれました。
 ☆パラリンピックより古く
 「オリンピック」という名前が付くスポーツ大会には、パラリンピック、スペシャルオリンピックスがあります。パラリンピックは身体(しんたい)障害者、スペシャルオリンピックスは知的(ちてき)障害者をそれぞれ対象(たいしょう)に開かれます。オリンピックと同じ年に同じ場所で開催(かいさい)されるパラリンピックはよく知られています。デフリンピックの第1回夏季大会は1924年にフランスで開かれ、パラリンピックより歴史が古いのです。

 ☆日本から52人

 全日本ろうあ連盟(れんめい)によると、第17回冬季デフリンピックには25カ国・地域の約700人が参加予定で、日本選手団は国内待機(たいき)する役員(やくいん)・スタッフを含(ふく)め52人です。代表団の旅費(りょひ)、宿泊(しゅくはく)費などについては国などから補助(ほじょ)が出ます。競技団体などからの援助(えんじょ)もありますが、すべてを賄(まかな)うのは難(むずか)しいようです。企業(きぎょう)や団体から寄付を募(つの)ったりしますが、大会の知名度(ちめいど)があまり高くないため集まりにくい側面(そくめん)もあるようです。こうした点は今後の課題(かだい)です。

毎日新聞

JR東日本:管内330駅の点字ブロック 実態調査実施へ

2011年01月30日 01時47分44秒 | 障害者の自立
 東京都豊島区のJR山手線目白駅で16日、全盲男性が転落死した事故を受け、JR東日本は28日、管内330駅の点字ブロックの実態調査をすると発表した。事故のあった目白駅では29日未明から、識別しやすい新型に取り換えるための地盤調査や測量を始めた。
 調査対象は首都圏で列車本数の多い268駅や視覚障害者施設の最寄り駅、新幹線停車駅。既に今月17日から調査を開始しており、識別の度合いを調べ、摩耗や埋まるなどして分かりにくい点字ブロックは順次交換する。
 目白駅の現在の点字ブロック(縦・横30センチ、点状突起物36点)は94年3月に施行されたバリアフリー整備ガイドラインに沿って整備された。交換する点字ブロックは01年8月の新ガイドラインで示された新型ブロック。
 従来のブロックと比べて横を10センチ長く、点状突起物を11点少なくし、ホームの端との距離が識別しやすいよう縦に山形の線状突起物を付ける。またホームの舗装面と点字ブロック面の高さを合わせ、識別しやすくする。



目白駅に設置される新型点字ブロック

毎日新聞

転落事故あったJR目白駅、点字ブロック全て交換へ

2011年01月30日 01時38分35秒 | 障害者の自立
 ブラインドテニスの考案者で全盲の武井視良(みよし)さん(42)がホームから転落して電車にひかれて死亡した事故を受け、JR東日本は28日、現場の山手線・目白駅(東京都豊島区)のホームの点字ブロックを全て取り換えると発表した。首都圏の主要駅や、視覚障害者施設の最寄り駅など同社管内の計約330駅でも点字ブロックを調査し、必要な場合は取り換える。
 目白駅では2000年に突起が36個あるブロックを敷設していた。今後は靴の裏で認識しやすい25個のタイプに交換する。ホームの内側を示す線状の突起もつける。工事は2月中に完了の予定だ。
 事故後、視覚障害者団体から「突起が摩耗し凹凸がなくなっている場所がある」「突起の数が多くて分かりにくい」といった声が同社に寄せられ、調査していた。同社は「視覚障害者の意見を聞きながら、より安全なホームを目指したい」と説明している。

朝日新聞

障害者働く店 版画で応援

2011年01月30日 01時29分47秒 | 障害者の自立
授産施設制作 笑う猫や怪獣彫る

 障害者のための就労継続支援事業所「ライフまいばら」(米原市)が運営する揚げパン専門の喫茶店「ぱんげあ」(同市顔戸、高木和也店長)が28日、開店1周年を迎え、来店客や大津市の授産施設「瑞穂(みずほ)」の利用者らが作った「笑顔の大版画壁画」(縦1・4メートル、横2・7メートル)が店内の壁に飾られた。大小様々な動物や人が手刷りされ、「瑞穂」で版画を彫った藤岡佐栄子さん(24)は「店に来たみんなが元気になるような絵になるように、と思いながら彫った。楽しい絵に仕上がってうれしい」と話した。
 「ぱんげあ」は「笑顔で過ごしてもらう店」という理念で運営され、障害者ら8人が揚げパンを作り、販売している。
 開業に携わった県社会就労事業振興センター(草津市)のアドバイザー・細川隆司さんが昨年2月、店内の壁に絵を飾るアイデアを高木店長に持ち掛けた。細川さんは木版画で商品ラベルなどを制作する「瑞穂」を紹介、県民間福祉振興財団の支援も取り付けた。
 同7、8月、「見た人が笑顔になるような絵」を店頭などで公募し、寄せられた約130枚から選んだ17枚を基に「大版画壁画」の下絵を制作。瑞穂の利用者ら約10人が12月下旬から1か月かけ、猫やナマズ、怪獣など大小様々のキャラクターの笑顔を彫った。
 この日の1周年記念式で、店員や制作者らが壁画にかけられた白い布を外した。店員の浦田優香さん(36)は「ピカソの絵みたいにすごい迫力で、お客さんにもきっと楽しんでもらえるはず」と喜んでいた。

(2011年1月29日 読売新聞)