ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

フランス鴨で一石二鳥

2009年06月14日 01時06分56秒 | 障害者の自立
 フランス鴨(がも)(バルバリー種)の飼育・販売により、障害者が収入を得る仕組み作りを目指している「信州フランス鴨の会」(松本市、笹井俊一会長)は今年春、障害者の団体などへの飼育委託を始めた。障害者の自立支援と地域ブランドの確立という“一石二鳥”を狙っている。

 飼育が容易で、国内流通量が少ないフランス鴨に目をつけたのは、松本市の知的障害者授産施設「共立学舎」。障害者の自立に役立てようと、2006年度に試験飼育や試食会を行った。本格的に事業展開するために、共立学舎を含む障害者団体の関係者らが07年2月に「信州フランス鴨の会」を結成。「信州フランス鴨」の商標登録を申請しており、ブランド化による地域おこしも同時に狙う。

 フランス鴨は鳴き声が静かで、においもあまりなく、育てやすい。使わなくなったビニールハウスやプレハブ小屋などの既存施設で、1平方メートル当たり5~6羽飼育できる。低脂肪、高タンパクの肉は、くせがなく、柔らかい。孵化(ふか)後80日前後で出荷でき、50~100羽を年2回飼育すると、計約30万円の収入になるという。

 同会は昨年、松本大近くに借りたビニールハウスでフランス鴨を飼育し、ノウハウを蓄積。昨年11月には、松本市などのレストラン13店に約200羽を初出荷した。「珍しい」「ふつうの鴨肉とは違ったおいしさがある」と、評判は上々だったという。

 今年4月下旬には、山形村社会福祉協議会、松本市内の知的障害者施設、安曇野市在住の障害者の男性にフランス鴨のヒナ計約200羽の飼育を委託。ヒナの仕入れ、餌の提供、餌やり方法のアドバイス、成鳥の買い取り、出荷などはフランス鴨の会が行っている。

 山形村社協は、村内に障害者の就労先が少なく、親の間から「子供たちが働ける作業所を作りたい」という声が上がっていたことから、飼育に挑戦することになった。村内の宅老所の敷地内にあったプレハブの物置小屋を改修。平日は社協職員が世話をし、週末は5人前後の当番が朝と夕に餌やりや掃除をしている。

 参加者の一人、県松本養護学校中学部3年の中村暉(ひかる)君(14)の母、恵美子さんは「『鴨当番だよ』と言うと、嫌がらずついてくるので、自分の仕事だと思っているようです」と手応えを感じている。社協では当面、春と秋、年2回の飼育を目指すという。

 フランス鴨の会の中心人物の一人、松本大の尻無浜(しりなしはま)博幸准教授は「不況で、障害者を取り巻く環境はますます厳しくなっている。彼らにとって働きやすい環境や、就労支援のモデルを作っていきたい」と話している。

視覚障害者の世界柔道V狙え

2009年06月14日 01時05分48秒 | 障害者の自立
 視覚と聴覚に障害がある広島中央特別支援学校(広島市東区)高等部3年、川空礼将(のりまさ)さん(18)=安芸区船越南=が、7月上旬にハンガリーである視覚障害者の柔道ユース世界大会に出場する。11日夜、安芸ライオンズクラブ(広島県海田町)が支援金を贈り、初の海外遠征を激励した。

 大会は3―5日にあり、川空さんは男子73キロ級に出場する。2008年12月の全国学生大会で優勝し、日本視覚障害者柔道連盟が推薦する4選手に中国地方から1人だけ選ばれた。

 川空さんは小学5年で柔道を始めた。現在は府中町の道場に週3回通い、パワーと闘争心を持ち味に背負い投げを得意にしている。

 海田町のホールで贈呈式があり、ライオンズクラブの土井潔会長が支援金を手渡した。


就労支援へ 無料情報誌 スポーツ、ドラマ…活躍する障害者紹介

2009年06月14日 01時01分57秒 | 障害者の自立
 障害者は何もできない?-。そんなイメージをぬぐい去ってもらおうと、人材紹介会社「ジェイブレイン」(中央区)がビジネスやスポーツの世界で活躍する障害者を紹介する無料情報誌を創刊した。誰もが気軽に読めるように、喫茶店や美容室での配布を目指す。 (小川慎一)

 情報誌は「誰もが当たり前に働ける社会を目指すため、障害者と健常者が手を取り合う」との意味を込めて、「ユニバーサルハンズ」と名付けられた。

 創刊号はカラー写真も豊富に使い、A4判十二ページ。パラリンピックで通算二十一個のメダルを獲得した全盲の競泳選手、河合純一さん(34)のインタビューを掲載した。河合さんは障害をハンディキャップととらえるかどうかで「結果が違ってくる」とし「僕は目が見えないからこそ気付くことがある」と語る。

 テレビドラマで手話指導をする南瑠霞(るるか)さんと耳の不自由なタレント小林澄枝さんの対談や、障害者が出演する映画批評のほか、障害者の求人広告も掲載した。

 発行元のジェイブレインは、企業に障害者雇用のための助言や、通勤が難しい障害者に在宅の仕事を紹介するなど、障害者の就労に力を入れている。

 編集のほか映画批評を担当するジェイブレイン社員で全盲の小林千恵さん(32)は「障害者に挑戦への一歩を踏み出してほしくて作りました。働く障害者たちの生の姿を伝えていきたい」と話す。

 情報誌は三カ月に一回発行する。全国約千五百カ所の福祉施設、特別支援学校、障害者団体で配布。小林さんは「気軽に読んでほしいので、喫茶店や駅など人が集まる場所に置いていきたい」と、営業活動に意欲を見せる。

 情報誌の内容はインターネットでも紹介=http://www.uni-hands.net/maga/=。問い合わせは、ジェイブレインの小林さん=(電)03(5250)7180=へ。

字幕が伝えた感動…聴覚障害者向け”通訳”登場/横浜 泉谷さんコンサート

2009年06月14日 01時01分18秒 | 障害者の自立
 「歌え、この野郎。おまえらに音楽的なものなんて求めてねえっての」。毒舌交じりのトークが、数秒遅れで文字となって映し出される。横浜で開かれた歌手泉谷しげるさん(61)のライブコンサートに、聴覚障害者向けの「パソコン文字通訳」が登場した。講演会などで活用されるが、ライブでは国内初の試み。「障害があろうと、分け隔てなく接したい」と挑んだ泉谷さんの思いは伝わり、会場は感動を分かち合った。

 横浜市西区のランドマークホール。ギターを手にした泉谷さんの言葉を、プロの文字通訳者がすぐさまキーボードで打ち込む。

 「いいか。障害かなんだか知らないが、心にまで障害があるわけじゃあ、あるめえ」

 文字はステージ後方の大型スクリーンに次々と投影されていく。聴覚障害がある中学1年の崎村詩音さん(12)は大きな拍手で応えた。「コンサートは初めて。泉谷さんの思いが伝わり、すごく楽しかった」

 トーク部分はまさに同時文字通訳だが、歌は事前に歌詞を用意している。ところが泉谷さんはステージで、文字通訳者を挑発し「無駄な努力。あえていじめてみたい」とニヤリ。予定していなかったアップテンポの曲を歌いだしたものの、ほどなく字幕に追いつかれるはめに。会場はどっと沸いた。

 いよいよライブは佳境に。泉谷さんは観客席になだれ込むと、歌いながら縦横に歩き回り周囲にペットボトルの水をまき散らした。全盲の斎藤勝利さん(39)は「触れた体は熱く、思っていた以上にたくましかった。体で感じろと泉谷さんが叫んだ意味が分かった」

 盛り上がるステージの袖で、映画館「横浜ニューテアトル」経営の長谷川喜行さん(47)が男泣きしていた。市内映画館が中心となった「横浜バリアフリー映画祭2009」の一環としてライブを企画した主催者だ。「さすがに耳が不自由な人はライブを楽しめないのではないか」との心配は杞憂(きゆう)に。「障害にかかわらず、話題のアーティストや最新作に触れることができる横浜にしたい。自信がつきました」

 アンコール曲を歌い終えた汗だくの泉谷さんが、絶叫した。「また来年やろうぜ。もっとバリバリにバリアーしてやるぞ」。すぐ字幕が追いついた。

郵便不正 厚労省局長を一両日中に聴取へ 偽造を認識か

2009年06月14日 00時46分15秒 | 障害者の自立
 障害者団体向け割引郵便制度の悪用をめぐる虚偽公文書作成事件で、障害者団体「凛(りん)の会」の証明書を偽造したとされる厚生労働省障害保健福祉部係長、上村勉容疑者(39)が大阪地検特捜部の調べに、当時の上司で障害保健福祉部企画課長だった雇用均等・児童家庭局長(53)が証明書の偽造を認識していたことをうかがわせる供述をしていることが13日、分かった。

 特捜部は、証明書発行の詳しい経緯を解明するため、厚労省側に局長の事情聴取を要請しており、一両日中にも聴取に踏み切るとみられる。さらに聴取内容を踏まえ、虚偽公文書作成容疑などでの立件の可否について検討する方針。

 捜査関係者によると、上村容疑者は平成16年6月上旬、5月末の日付の証明書を偽造。逮捕当初は凛の会側に「自ら渡した」としていたが、その後、「局長に渡した」と供述を変えたことが分かっている。

 これまでの特捜部の調べでは、凛の会への証明書発行について、当時の部長(退職)が民主党国会議員の依頼を受けたことから、部内で「政治案件」として扱われており、局長も凛の会主要メンバー、倉沢邦夫容疑者(73)=郵便法違反容疑で再逮捕=と面談したことがあったという。

 また、倉沢容疑者は「証明書を局長から直接受け取った」と供述しているが、局長は産経新聞の取材に広報室を通じて「凛の会についても倉沢という人物についても心当たりはない」とコメントしている。