◇景気後退で弱者にしわ寄せ
県内のハローワークが仲介した障害者の就職件数が今年度上半期(4~10月)、前年の同時期に比べて27・6%も減っていたことが分かった。昨年度は過去最高の就職件数を記録したにもかかわらず、景気の後退で一転、弱い立場にある人々にしわ寄せがいく現状が浮き彫りになった。
ハローワーク甲府によると、08年度上半期の就職件数は168件で、07年上半期の232件から急減した。就職希望者のうち、実際に就職できた人の割合を示す就職率でみても、07年上半期の62・7%から20ポイント減の40・97%となった。
従業員56人以上の企業は、障害者雇用促進法で障害者雇用率1・8%の達成が義務づけられるが、求人数全体が減る中で、障害者の雇用はより厳しくなっているとみられる。
同ハローワークによれば、06年10月の障害者自立支援法施行を機に、ハローワークが積極的に障害者雇用の掘り起こしに努め、企業も重い腰を上げ始めたことや、正採用前に3カ月の試用期間を設けるトライアル雇用や、職場で障害者にアドバイスする「ジョブコーチ」の導入など、各種の雇用支援策が奏功し、07年の就職件数は最終的に409件となった。県内企業の障害者雇用率は1・62%となり、調査開始以降、最高値を記録した。
しかし、今年10月に甲府市で障害者を対象に開いた面接会では、参加159人のうち、採用決定は数人にとどまっている。同ハローワークは「先行きは明るくないが、法定雇用率を達成してもらうよう、一社一社にお願いしていくしかない」という。
県内のハローワークが仲介した障害者の就職件数が今年度上半期(4~10月)、前年の同時期に比べて27・6%も減っていたことが分かった。昨年度は過去最高の就職件数を記録したにもかかわらず、景気の後退で一転、弱い立場にある人々にしわ寄せがいく現状が浮き彫りになった。
ハローワーク甲府によると、08年度上半期の就職件数は168件で、07年上半期の232件から急減した。就職希望者のうち、実際に就職できた人の割合を示す就職率でみても、07年上半期の62・7%から20ポイント減の40・97%となった。
従業員56人以上の企業は、障害者雇用促進法で障害者雇用率1・8%の達成が義務づけられるが、求人数全体が減る中で、障害者の雇用はより厳しくなっているとみられる。
同ハローワークによれば、06年10月の障害者自立支援法施行を機に、ハローワークが積極的に障害者雇用の掘り起こしに努め、企業も重い腰を上げ始めたことや、正採用前に3カ月の試用期間を設けるトライアル雇用や、職場で障害者にアドバイスする「ジョブコーチ」の導入など、各種の雇用支援策が奏功し、07年の就職件数は最終的に409件となった。県内企業の障害者雇用率は1・62%となり、調査開始以降、最高値を記録した。
しかし、今年10月に甲府市で障害者を対象に開いた面接会では、参加159人のうち、採用決定は数人にとどまっている。同ハローワークは「先行きは明るくないが、法定雇用率を達成してもらうよう、一社一社にお願いしていくしかない」という。