なにもかもが遠くかすんで忘れているのに、ときどき思いだすことがある。
小学校の学芸会で、踊るグループと、歌うグループに分けられ、わたしは踊りに入れられた。
しかし、左利きのわたしは、みんなが右に回るときについ左に回る、右に走るときに左に走る。
で、はねられて、歌う組みに入れられた。
練習が十分でないので、口だけパクパクさせているように言われた。
哀しくも悔しくもなかったが、そうか、わたしには踊りは無理なんだ、
と運動音痴を自覚させられた始まりである。
なにもかもが遠くかすんで忘れているのに、ときどき思いだすことがある。
小学校の学芸会で、踊るグループと、歌うグループに分けられ、わたしは踊りに入れられた。
しかし、左利きのわたしは、みんなが右に回るときについ左に回る、右に走るときに左に走る。
で、はねられて、歌う組みに入れられた。
練習が十分でないので、口だけパクパクさせているように言われた。
哀しくも悔しくもなかったが、そうか、わたしには踊りは無理なんだ、
と運動音痴を自覚させられた始まりである。