机の上

我、机の上に散らかった日々雑多な趣味(イラスト・劇画・CG・模型・HP・生活)の更新記録です。

星間の戦(いくさ)

2023-05-26 05:54:52 | 映画の味方

 映画「スター・ウォーズ」を観ていると、アメリカ人は日本のチャンバラ映画に強い憧れがあるのだなぁと、つくづく感じてしまう。全話を網羅して観ているわけではないのでファンの人から見ると浅はか事を言うものではないと怒られてしまうかも知れない。

 それでも筋立てといい、設定といい、はたまたコスチュームといい、子供の頃に観た東映のチャンバラ映画と重なる部分が多いのは、他でも語られていて今さらだが、憧れはあるのだろうと思う。憧れは裏返すと劣等感なのだと思う。

 アメリカの歴史は高々三百年位だ。日本などの歴史から見るとつい昨日の事だ。多くはヨーロッパからの移民でなりたち、それぞれの国の出自歴史はあれど、アメリカの歴史の有様は特に戦争などのやりとりは鉄砲が主流であった。

 そういうアメリカ人の目から見ると日本の時代劇は時代背景といい登場する人物の物の考えかたといい、所作や衣裳など、新鮮に見えるのだろう。また制作者は多分に黒澤明の時代劇にも思い入れがあり憧憬を持って映画を製作したのだろう。

 強引にアメリカの歴史を作ってきた国だが、さすがに自国の歴史にチャンバラの歴史を作る事は不可能なので、話しを未来に想定したのには頷ける。アメリカ人のこの映画の熱狂振りから見ても人間が剣を振り回すというのは憧れの歴史なのだろう。

 剣を振り回すという術は西洋には古くからあるが、歴史の浅いアメリカにはないという劣等感が、この映画「スター・ウォーズ」の人気に繋がっているのかも知れない。そういえば、評論家が最近の日本の時代劇映画離れについて、こう語っていた。時代劇もSF的に近未来の出来事として捉えて観ると面白いですよ、と。

 たしかに、どう観て、どう解釈するのは勝手だが、こと日本の歴史で見た場合でも過去も未来も人間は永遠に剣を振り回し続けるという事か。ただの娯楽に深刻に考えるつもりはないが、太古の昔から棍棒を振り回し、今また人間は核を振り回している。

 映画「スター・ウォーズ」を観て、繰り返し戦う様を見て、自分は途中から観るのを止めてしまった。だから語る資格はないのだが観た分だけでの感想としたい。考えてみると人間の歴史は戦いの歴史だった。現実では宇宙での争奪戦はすでに始まっている。

 絵はそういう事とは関係のない映画「空の大怪獣ラドン」の佐原健二を追加しての下絵である。すでに描き上げた白川由美のとなりにレイアウトした。


            


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