机の上

我、机の上に散らかった日々雑多な趣味(イラスト・劇画・CG・模型・HP・生活)の更新記録です。

サイレンサーは音無し?

2022-11-15 04:10:02 | 映画の味方
 ヒッチコック監督の映画「知りすぎた男」を観た。映画の概要は置いておいて、劇中で暗殺に使われる拳銃には消音器が装着されていない。群衆の中で狙撃するのだから、消音器は不可欠だろうと、天の邪鬼は思った。

 消音器(サイレンサー)を映画で初めて観たのは「007ドクター・ノォ」であったろうか。いやそれ以前に日活映画で宍戸錠が使っていた。それはとも角、物の本によると、拳銃の消音器はそれほど音は小さくならないらしい。

 映画「知りすぎた男」の暗殺シーンは、米国大統領リンカーンの暗殺を連想させる。ともに観劇中に狙撃されるのだ。リンカーンの方は御芝居だが、映画の方はオーケストラの音楽鑑賞である。

 ヒッチコックはリンカーン大統領暗殺を意識したのだろうか。ネタばれになるかな、オーケストラのクライマックスのシンバルの音と同時に射撃するという着想は素晴らしい。果たしてオーケストラの大団円で拳銃音は消されるだろうか。

 昔読んだエッセイにオーケストラの楽器のなかで一番大きい音はシンバルだと書かれていた。話しはまだ続く、そのシンバルを仲間のひとりがコンサート中に足元に落としたというのだ。ガラガラガッシャーン。

 もし暗殺に成功したならば、暗殺者は何事もなかったかのように、その場を静かに立ち去ったのだろう。なんとも後味の悪い結果になるのだが、世の現実では後味の悪い事が多々ある。暗殺される大統領にシンバルを落とす人。

 絵は映画「007危機一発」の続きである。なかなか不調で遅々として進まない。この劇中でもサイレンサーは登場する。狙撃ライフルの音はプスッと静かだが、これは映画の御約束で本当のところはバンだと思う。失礼。

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