手元に戦争文化史なる本がある。全十八巻のうち七冊を所有している。劇画を描く時の資料になるとコンプリートではないが、四十年前くらいに百円で古本屋で入手した。昭和三十三年のもので定価二百五十円とある。
第五巻の主題は「十字軍と中世ヨーロッパ」とある。十字軍については随分と残酷な歴史であるという認識はあった。図版は実際の資料写真以外は日本人画家によるイラストが掲載されていて、これが何とも趣きがあって良いのだ。
それで、少し十字軍について興味を示そうと思う。絵はそういうわけで描いてみたのだが、ゴチャゴチャしていてまとまりがないしデッサンも狂っている。時間ばかりが掛かってしまった。ここで覚えた言葉はテンプル騎士団。
そして、ジャック・ド・モレ―。明日には忘れる猫頭だ。