机の上

我、机の上に散らかった日々雑多な趣味(イラスト・劇画・CG・模型・HP・生活)の更新記録です。

三島由紀夫

2009-05-29 20:08:00 | 本の読味
「三島由紀夫」作品集を途中まで読んでいる。

夏目漱石は日清,日露戦争と第一次世界大戦と生きた人だが、三島由紀夫は第二次世界大戦のさなかに青春時代を送る。

中島製作所の工場に徴用され,そこで小説を書いたとあるが、三島由紀夫はそこで零戦を作っていたのだろうか。
三島由紀夫の小説はむずかしく作品を選んで読んでいる。随分昔に花ざかりの森を読んだが途中で挫折した。その後上村一夫が漫画化したが、それも未読だ。三島は軍需工場で、働きながらこの小説を書いたという。明日に兵隊にとられる。そして死ぬかもしれないという現実の中で作品を残したかったとある。三島は遠い雲の様な存在だがずっと憬れていた。健康上の都合で兵隊にはいかなかったが、もし徴兵され飛行機乗りにでもなっていたら特攻に志願したのだろうか。学徒出陣で同世代の若者が特攻で大勢戦死している。三島は戦争の絶望感を平和になったその後も引きずり続ける。できればもっと長生きしてその後の日本を評してもらいたかった。学力不足で今も理解できない三島文学は読まずに見ている。眺めている。まるで絵を見るように。

九九式艦上爆撃機は今日あたり完成させよう。