内田鋼一コレクション展「MADE IN JAPAN」 3月25日→9月4日as it isにて。
坂田さんの所から展覧会の案内が届く。内田さんのコレクション展ぜひ見に行かなければ。
コレクションは、木工品アリ、焼物アリで素材も時代もバラバラ、道端に落ちていても誰も気づかないような大安物の古い道具類。目を凝らしてみると、そこには、古さや、技術の完成度を誇ったり、希少性を売り物にするものは何一つない。この無言の集合体は、私の心の奥底にグサリと突き刺さり、激しく揺さぶった。私達が依ってきた、西洋近代の人達が考案し世界中に拡がった美術評価の基準である作家の自己表現の強さや、作品の骨格の有無、自立性なんてものはここでは完全に無視されている。権威的な美術館や美術評論家の人達が従来振りかざしてきた既成の評価基準に対する、これはもう見事な、そして明確な異議申し立てといってよいだろう。
一見、この種のものを選び提示するのは簡単なことだと思われがちだが、苦い痛いことも含む豊かな経験、権威や型に依らない自由な感覚、そして何よりも、ゆるぎない覚悟がないとこれは難しい。
利休は中国物一辺倒の時代、命をかけて侘び茶の方へ振り、柳宗悦は鑑賞陶器の全盛時代に日常工芸品の美の方へと揺さぶった。何ともまいもののなかから、何ともある心打つものを掬い上げる、このことこそが日本の美意識の根幹をなす大切な芯。内田コレクションはこれと深く重なり、また次の世代へ展開を指し示しているといえるだろう。
古道具坂田 坂田和實
ギャラリー觀での内田鋼一展は2011年7月1日→7月12日!!
5日18時よりのギャラリートーク。大勢のお客様に来ていただけました。
右:蒔絵師の照井さん・中:塗師の村上さん・左:木地師の小椋さん。
ギャラリートークでは、木地師・塗師・加飾のそれぞれのお仕事を4名の作り手さんからレクチャー。木地師、荒井勝祐さん小椋大祐さんから木地の話・産地の仕事の違い。塗師、村上修一さんからは塗りの工程・漆掻きの事。加飾の照井克弘さんからは蒔絵の様々な技法や蒔絵に使う道具の事。などなど漆の関する様々なお話をトーク頂きました。
その後のパーティーでは、当店(佐藤家)の1代目菊次(ちなみにボク5代目)が「大正6年4月と銘あり」求めた会津塗りのお重に料理を盛って立食宴会!今回も作り手の皆様・使い手のお客様と交流を深めることが出来感謝です!
今回のパーティーをキッカケに、約100年前のお重を直して貰うことにしました。やはり正しいモノは100年経ったモノでも直せるんです!出来上がり楽しみです。
翌日は6人の作り手の紅一点、塗師:青柳彩子さんも会津から在廊していただきました。そこに「街中の日」に出動していた「商店ガイレンジャー」も乱入、駅前地区商店街を盛り上げるため漆について知識を深めて行きました(笑)!!
本日より13日まで「うるしを楽しむ会」会津在住の青柳彩子・荒井勝祐・小椋大祐・照井克弘・冨樫孝男・村上修一氏による6人展!
陶磁器の普及以前、器としてずっと使われてきた木椀。
特に東北は、近代まで木椀を多用する文化が残っていました。
熱が伝わりにくいので手に持って熱くなく、丈夫で、驚く程の軽さ。またどんな料理を盛っても美しく引き立たせる、やさしい器。汁もの、ご飯もの、和えもの、サラダに煮もの、フルーツ、デザート、カレーやパスタ。
今晩は、どの器にしようか・・・
漆の器でちょっとだけ楽しく、ちょっとだけ豊かになれたら・・・
5日(土)18時から作り手の荒井・小椋・照井・村上さんによるギャラリートーク&オープニングパーティー開催!本日KOCOラジにてPRして参ります!!