10月4日(金)~14日(月) 8日(火)定休
9~14日 古代辻が花研究会 佐々木宗一 氏 在廊
辻が花は、室町から桃山時代にかけてのごく短い期間に染められた絞り染めの一種です。
絞り染めの白く残された部分に心遊びゆたかな文様を描き、墨線で隈取りを入れ、ぼかしなどで立体感を表します。
平成9年より難問といわれた柿渋染を施した辻が花を創作しております。
● 辻が花染め黒描と絞りを楽しむ ワークショップのご案内
9~14日会場にて
お手持ちのTシャツやスカーフなど各自ご持参ください。素材は良く洗った綿・麻・絹に限ります。後日、京都の工房にて柿渋染めを施します。 会費2,000円 お申し込みはギャラリー觀へ(要予約)
会津の塗師 冨樫孝男さんの漆 なやし&くろめ を見学させてもらいに!
「なやし」とは生漆(きうるし)を撹拌(かきまぜて)して生漆に含まれる成分を分散させ漆を均一な状態にすること。
「くろめ」とは生漆を撹拌させながら天日で加熱して、生漆に含まれる水分を調整すること、よく晴れた日に太陽熱で熱しながら行います。5月と10月がベストとか。。
お弟子さん達がくろめ中、手前赤鉢が日本産漆、黒鉢が中国産漆。この静かながら忍耐のいる作業は5~6時間も続きます。この日は9月の終わり気温も高く、日本産は約三時間で、中国産は5時間ちょっとでくろめ完了。産地により漆をかきまぜる道具・鉢も形や呼び方が違うそうです。会津では櫂(かい)と呼びます。こちらの道具は冨樫家に代々伝わっているモノ。
漆の状態をガラス板でチェックしながら行います
漆の産地、状態、その日の天候により微妙な調整が必要で熟練の経験と感だけが頼り。
余談ですが、なんと水分を飛ばしすぎると、もう何をどうやっても漆は固まらなくなってしまうのだそう。。アンビリバボー! 漆を知れば知るほど漆の不思議?神秘?に出会ってしまうのでした。
調度良い按配になった所で。。。細かいゴミを絡め取ってくれるワタを混ぜて
木綿にとり
濾して行きます。(この後濾す作業を5回も繰り返します)
ほーんとにテマヒマのかかるお仕事です。
いっさいの不純物なしの美しい精製漆が出来上がりました。
冨樫さん、青柳さん、原田さんありがとうございました!!